【無職】会社を辞めてから【ただいま】

来ない。
内定の電話は来たのに、それ以後連絡がない。
どこの、どんな部署に、どういう待遇で、いつから勤められるのか、一切が不明。
いや、普通は内定の時に教えてくれるよな、最低限の情報は。分かってるのは面接時の話とは別の勤務先ということだけ。

なにも教えてくれいないってこたぁ……アレか！？　まだ検討中ってことか！
どこに配属するか決まってないってことか！
つまりキープか！

「(*＾O＾*)一応採用するけどぉ〜、う〜ん、なぁにさせよっかなァ〜、みたいな？　キャハハ！」

ってことか！　恋愛用語で言えば俺はキープ君か！　っていうかその絵文字ムカツクぜっ！

いや、マジで連絡ないんですよ。
一応（他に目ぼしい求人もないので）待ちますが、面接で聞いた以上の条件の仕事は出てこないだろうなぁ。

採用の電話を貰いましたが……


『勤務先については後日面談いたします』

「はい。あの、面接の際に△△市とお聞きしたのですが」

『そうなんですか？』

「はい」

『確か……××です。××市』

「××市ですか？」

△△市とは逆方向の県境。さらに遠い。車で二時間スよ？

『寮のことも相談しますので』

「はい。あ、引越し費用の見積もりをお持ちした方がよろしいでしょうか？」

『は？　いえ……引越しの見積もりですか？』

「はい、引越しの費用を御社がご負担なさるとお聞きしましたから」

『　え　？　』

な　に　？　そ　の　反　応　　！　？

『ちょっと確かめますので、しばらくお待ちください』

待つこと二分。

『えっとですね、引越し費用の支給は超距離の場合に限られておりまして、県内だと出ないんですよ』

待て待て待て待て！
出るって言ったじゃん！　引越し費用！

「そうなんですか。しかし引越し費用が自己負担になると……」

『詳しいことは面談で担当者が相談しますので』

　　　　　 ∩＿＿＿∩
　　　　　 | ノ　 _,　　,_ ヽ　
　　　　 /　　●　　　● | 　　　「はい、わかりました」
　　　　 |　　　　( _●_)　 ミ　＿　(⌒)　
　　　　彡､　　　|∪|　 ノ
⊂⌒ヽ　/　　　 ヽノ　 ヽ /⌒つ
　 ＼　ヽ　 /　　 　 　 　 ヽ　/
　　　＼_,,ノ　　　　　　|､＿ノ


んな感じだったんスよ。
引越し代自己負担？　なにそれ、嘘吐き？

とりあえず面談（確認面接？）で給与の話とか聞いてきますが、今のところ断ろうかどうか悩んでいます。
引越してもレオパレスだしなぁ……。

アマゾンで本とＣＤを注文した。２４時間以内に発送らしい。待ち遠しいなワクワク。

嬉しいついでに他の商品も検索した。お気に入りの作家が新作出してた。マジかよ！？　即行で注文した。これも２４時間以内に発送だよドラ●もん。嬉しいな。

ともあれアカウントサービスで複数の注文をまとめ……ら　れ　ね　ぇ　！　？
どうしてさ？　もうすぐ発送するから変更できない？　仕事が早いねアマゾン。
結　構　な　こ　と　だ　！

だから皆、注文を確定する前にもう一度他に欲しい物がないか確認しよう！（※無駄遣いは控えましょう）

そんな一消費者のなんちゃってアドバイスはどうでもいい。鼻で笑われちゃうよドラえ●ん！
ここは無職日記だ。無職ピープルが無職ライフを書き綴って無職予備軍に警鐘を鳴らし、無職の同胞には「なんだ俺なんてまだ（中略）まぁとにかく無職は何をしているのか、要は赤裸々に近況報告をすればいいんだ（※人それぞれです）。

そういう訳で近況報告。

例えば親父とのテレフォントーク。

「なんだよ親父、おれおれ詐欺にでもひっかかったか？　ママンが離婚届でも出しやがったか？　妹が彼氏と結婚するとか言い出したか？　もしくは愛犬（ウェルッシュコーギー）が下痢でもしたか？　犬にタマネギ食べさせたら駄目なんだぜマイファーザー。え、なに、俺のこと？　俺は下痢なんかしてねぇよ。下痢じゃない？　生活費？　貯金くらいしてるさ。次の仕事？　今いい仕事がなくてさ。彼女？　ああヨロシクやってますが何か？　は？　向こうのご両親にご挨拶？　まぁ、４年も付き合ってたらね。大事な娘さんの人生の一時を共有しているその責任はあるよな。いや、だからっていきなりご挨拶ってのは……」

『だってお前、　今　ヒ　マ　だ　ろ　』

「　ま　ぁ　な　！　」

『正月にでもご挨拶に行ってこい。年賀状も出してな』

「いや、でもねパパ」

『ああ。今無職です、と言うのは、かっこ悪いと言えばかっこ悪いな』

「(´A｀)……」

『俺が親なら出直してこいって追い返すな。生活力のない男は駄目だ。う〜ん、　今　回　は　止　め　と　け　。お前、もっとしっかりしろ』

「オー、イエー、サンキューサー（棒読み」

『とにかく、仕事がないなら一度戻ってこい。というか、帰　っ　て　こ　い　』

「オー、ノーサー、まだパラサイト生活するほど危険じゃないよ」

『金に困っても消費者金融には借りるなよ。多重債務になると犯罪させられるぞ』

「息子を禁治産者扱いするのは止めてください」

『あと彼女妊娠させるなよ。子供育てる力ないんだからな』

「オーケーオーケー、グッバーイ、シーユー」

とまぁ、やはり無職だと生活能力その他を疑われますね。

彼女の親からの評価のことを考えると笑えないし、実親から心配されているのも情けない。

だから今日もハローワーク検索。
　　　　　　　　　　　　　　　該当無し。
ならば求人雑誌。
　　　　　　　　県外ばっか。

今は耐えるしかない。
だから無駄遣いはしちゃ駄目なんだ。アマゾンの注文見直していらない物はキャンセルしよう（※迷惑です。見直してから注文しましょう）。あ、もう変更できない。

無職ライフ、皆さんは普段何食ってますか？

俺はおかゆです。

朝飯と夕飯は彼女の金で色々買ったり作ったりしてますが、手前一人で食べる昼飯はおかゆです。

おかゆっていいよー、半合でも充分な量だし、消化がよくて効率的だし。ビバおかゆ生活。



ウソ

なんだよおかゆ生活って、俺はなにか、胃腸の弱い人か、つまり病人か？　

いや、まだ鬱病にはなってない。まだ大丈夫。

でもおかゆにはウンザリだ、こんな「なんとも白湯みたいな飯じゃのう」な食事で元気が出るかファッキン！

だから俺は走った、ほっかほっか亭へ向けて。
なぜ「ほっかほか」ではなく「ほっかほっか」なのだろう？
どうして略すと「ほっか亭」ではなく「ほか弁」になるのだろう？
小倉優子（ﾕｳｺﾘﾝ）の顔がＣＭとＴＶ番組であそこまで違うのは詐欺じゃねぇのか？
様々な疑問が浮かんでは消えてゆく。一連の事件が走馬灯のように脳裏を過ぎ去り、やがて一つの真実を紡ぎ出す。ジョージを殺した真犯人は誰なんだ！？

そんな電波系を真似ている間に着いた。
ラッキー、空いてる。おまけに店員の笑顔がステキだ。

「ご注文はお決まりですかー？」

バブル時代の団塊親父なら「女体盛り一つ」と答えるところだが、消費税導入以来の「失われた１０年」と青春が重なり、小泉不況を香ばしく生きている俺は違う。

どうでもいいけど消費税なんかとっぱらって累進課税率を上げて貯蓄されている金を流せよ。
だいたいヨーロッパの消費税なんて食品などにはゼロ課税なのに、日本版消費税は赤ん坊からも無職からも寝たきりお年寄りからも完全徴収してるじゃねぇか。
消費に消費税をかければ消費は低迷する。こんな当たり前の理屈がわからないバ官僚は美味い汁吸ってるから止められネェぜ！と見ていいのか。
まぁ、無職ですけど、税金払ってる間は文句言わせてくださいよ。

それはともかく新メニューが出てた！え、ほっかほっか亭の話ですよ。

ビ　ッ　グ　チ　キ　ン　カ　ツ　弁　当　（３９０円）

Ｂｉｇ！なチキン（臆病者・腰抜けの意）と矛盾してるネーミングＹＥＳだね。
（このＹＥＳだね、ガンパレで知ったんですけど、元ネタなんですか？）

そういう訳で買った。久しぶりに自分の金で買った。ついでに今の台詞で同性から哀れみを買ったかもしれない。いや、気のせいだ！

帰宅。

「写真だと確かにビッグなチキンカツだけどさ。やっぱり小さいんでしょ、実際は。３９０円だし……」

すごいよマサルさん的な溜息を吐きつつ蓋をあけた。


ＯＨ！？


いや、これがね、案外にデカかった（卑猥な連想は止めてください

誇大広告じゃなかったってこと。ほぼ写真どおりのカツでしたよ。厚みも普通。
鶏肉ってのもあるんだろうけど、これで３９０円は安いよな。ロースカツ弁当なんて５６０円もするんだから。
というか、ソースが美味いね。甘口フルーティーで、付けカラシと良く合う。美味しい。

一番好きなのは「サバのおろし竜田弁当」だけどね。
竜田（たつた）を「りゅうた」を読んで馬鹿ウケした思い出もあるし……いや、タツタという言葉は知っていたんですよ！　マクドナルドのチキンタツタとかで！　でもタツタって外国語っぽくないスカ！？　だから、だから俺はっ…………欝だ氏のう。

やぁミンナー！コンニチハー！面接受けてキタヨー！（棒読み

いやー、何から言えばいいのカナ。

そうだ、ほら、よく履歴書に嘘を書く人っているよね？ザ、経歴詐称。

今回は逆に、求人出してる側が嘘ついていたってお話。

いや、確かに俺も嘘つきますよ。「仕事への姿勢」とか。もう、どんな真面目超人だよ、ってくらい現実とかけ離れた理想像を書きましたけどね……。

まぁ！

ともかく！

求人票には「○○市周辺」って書いてあったんだ！

だから面接官が勤務先について振れた時も、ボカァね、近場の地名を思い起こしていたよ。

サァ！ボカァどこに勤めればいいデスカ！？

「とりあえず△△市ですね」

（は？）△△市ですか。

（ここ○○市と△△市は直線距離で約３０キロ離れていて、田舎なので車でとばしても１時間以上かかるよな？

全　っ　然　、　周　辺　じ　ゃ　ね　ぇ　よ）

そうなると、引越しが必要ですね。

「ええ、引越し費用は当社が出しますし、引越し先も用意しますよ」

そうなんですか。（あれれ、それはステキ！）
引越し先はどのような……えっと、社宅でしょうか？

「レ○パレスです」

レオ○レスですか。

（あの壁が薄いくせに駐車場台とネット台込みで５万するってやつか。
確かにレオパ家財道具ついているけど、３万弱でユニットバス付き８畳に住める田舎だよここ

それに実際引っ越すとなるとＰＣとかゲーム機（PS2とXBoxとGC）とかＣＤとか、あと本を全部整理しないと……うえぇ

いや、待て待て、そのくらいの手間、２４万（税込み）という給与のためなら我慢できるだろ俺）

「あと給与なんですけど、求人票の額とちょっと違うんですよ」

（　は　ぁ　？　）

……と、いいますと？

「最初はコレコレこういう仕事に就いて頂くんですよ、これが詳細です（書類を出す）」

なるほど……

（なに、コレ？　求人票の内容と全然違う仕事じゃん

っていうか税込みで１４万！？）

「最初は少ないですけど、社内規定に従って昇給していきますので」

はい。
（　社　内　規　定　キ　タ　ー　！）


とまぁ、整理すると↓みたいな感じ。
　　　　求人票　　　事実
勤め先　市の周辺　　３０キロ離れた隣県との県境
給与　　２４万　　　１４万

仕事内容も全然違う。引越しまでしてやりたい仕事じゃない。


そんな表情を読まれたのか……

「(ﾟ∀ﾟ )さんは、市外だと難しい理由ありますか？」

いえ、特にありません。

（いや〜、彼女と半同棲しているんで、それを１４万の仕事で引越して遠距離恋愛ってのはちょっと。週一で会えそうだから中距離恋愛？）

まぁ、その場は「よろしくお願いします」と言いましたけど、ちょっとね。

また別の仕事探そ。