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爺放談 |
■ 2014/05/25 (日) th1969さんへの返信です! |
今回はth1969さんの返信と記入なしさんのコメントに対してのお話にします。
th1969さんの日記に書かれている内容には私もほぼ同意します。 大衆という物はそれほど深くは考えておらず、ほとんどが環境や自分が取捨選択したものの中で自分にある種合致した物だけに興味を引き、それほど深堀せずに意見を出す。 ま〜大抵がこの様な物でしょう。 例えれば私から見れば「サッカーファン」と称している人達と同じ様に思います。 現在においては「ネット右翼」なども一種のファッションの様な物でしょう。 この事象は、別に日本特有のものではなく、どこの国々も一様に「一般大衆」という物はこんなものです。 ただこれは言えると思います。 「愛国心」と言うキーワードにこれほど敏感な国は日本だけです。 th1969さんが分析されているように「閉塞感」「自己矛盾」など様々な理由や問題点はありますが、このキーワードにこれほど食いついてくる事の国民性としての違和感を持つのです。 私の日記にも書きましたが、これが「家族愛」と言うキーワードならこれほど粘着されません。 多くの諸外国では「家族愛」「郷土愛」「愛国心」は当たり前の感覚で、その理由がどれだけ底が浅くとも、矛盾を生じても、この「愛情」は非難され難い感情なのです。 それでも、現在のこの「愛国心」に「客観」や「正当性」を盛り込む感覚が正しいと思う「一般大衆」が多ければ、もしこれが多数を占めれば、これは最早「アナキズム思想」に近づく思想です。 th1969さんは「リベラル」的言説が説得力を喪失したと分析をされておりますが私はそうは思いません。 現実に「改革」「変革」と言う言葉を大衆は支持しています。 多くの政治家や橋下市長をはじめとした「改革路線」 「竹中平蔵」「東 浩紀」「ホリエモン」など他にもたくさんいますが色々な声はありますが大衆としては支持されているように思います。 しかし一番重要なのはこのサイト内でも良く見受けれる事ですが 「権力=悪」と言う感覚です。 この感覚が近年増幅しているように思われます。 もちろんその背景には20年以上に渡る不景気が引き起こす「閉塞感」あらゆる不満がそうさせている事は理解しますが、これがあらゆる方向へ飛び火しているようにも思います。 「弱者=善」と言う様なロジックが多数を占め、異質な「平等」を求め、その対立軸に「権力」というものがあり、その対象となるのは「国家」「政治家」「企業」「既得権益」「官僚」「公務員」果ては「天皇制」にまで及んでいるように思います。 そして、それらの思考を正当化する「リベラル的思考」新自由主義、個人主義、改革、変革は今の時代にマッチしたのではないでしょうか? 私の日記で書いた「ダンダリン」というTV番組然り、バラエティ、ニュース、討論番組これらも基本設定は「権力=悪」が大前提の物が多いように思います。 TVという物は世論を誘導もしますが、世相を映すのもまたTVです。 もしこの構図が正しければこれは危険です。 この様な思考は「ニヒリズム」を生み、「努力しても報われない」「運命論」「虚無感」などが増幅され、惹いては「愛国心」「郷土愛」「家族愛」にまで波及します。 私の時代でももちろんこの様な思考はありました。 「朝日新聞」「日教組」「岩波文庫」が筆頭に「権力批判」「アナキズム」「共産主義」を力強く謳ってました。 私の学生時代は正に「日教組」の全盛です。 しかしそれと同時に「愛国心」(時勢上大きな声ではいえませんでしたが)「郷土愛」は常にありましたし、それ以上に「愛社精神」が大きくありました。 全共闘や学生運動も実は「愛国心」があるから強いからこそ大きな運動となるのです。 しかし現在はどうでしょうか? どんなに不満が募っても大した運動にもなりません。 ただネットを通して不満の声を上げたり、妬みや権力批判に終始し、だからとて努力は否定した思考が多いように思います。 これは私にはどう見ても「ニヒリズム」にしか見えません。 その様な人々が、現在の「愛国心」を叫ぶ人達に向け、しらけた揶揄を飛ばしている様に見えて仕方ないのです。 再度書きますが。 「愛国心」「郷土愛」「家族愛」という物は正当性や客観など入り込む余地のない純粋な感情だという事です。 どの様な理由や矛盾があろうと、それが如何に場当たり的な感情で叫んでいようと、「愛国心」「郷土愛」「家族愛」を揶揄する行為の方に私は違和感を覚えるということです。 それと次に「記入なし」さんへのコメントに対しては「愛国心」に過剰に反応している国のことですが、こんな国の事は私にはどうでもいいことです。 国際社会においてこの国の影響力はほとんどありません。 ただ問題なのはメディアがこの国の力を過剰に報道している事とそれを信じ込んでる人が一番問題です。 それと安倍さんの事ですが、安倍さんの支持する部分としない部分があり、しかしこれまでの歴代総理の中では良い方だと思います。 総理大臣と言う立場上思い通りにはいかないと思います。 そんな中ではよくやっている方だと思います・・・ |
名前 内容
はいむるぶし 共同体と言うと聞こえはいいですが実際は経済協定ですからそれはドロドロな世界です。基本信頼関係は国家間ではありえません! (14/05/26 21:20)
はいむるぶし イギリス・フランス・オランダは資源大国だからまだいいですがドイツは大変ですよ。敗戦国という物はいつまでたってもはずれくじを引かせられる運命なのですね。 (14/05/26 21:15) はいむるぶし あおねこ@さん 基本EU加盟国のほとんどが同じ宗教でそれぞれの元首が親戚関係と言う同じアイデンティティーからの発想ですが一番悪かったのは国家間の経済格差までをも統一させたことでしょう。 (14/05/26 21:11) はいむるぶし 記入なしさん EUはそもそも無理があったんです英国がEU加盟をためらっていた事が如実に表れてきました。フランスの甘い経済見通しに振り回され一番被害をこうむったドイツが可愛そうですね・・・ (14/05/26 21:08) 記入なし まあハト派同士の会合みたいなのがあるなら、そういうのの結果も周知してもらいたいですね。 (14/05/26 16:27) 記入なし 2つというのは? そういえば、希死念慮のある人間がいるとして、「生きるか死ぬかを悩むのではなく、どう生きるかで悩め」みたいな話を聞きますね。この意味で、どう仲良くするかを探っていくEUや東アジア共同体はアリと言えばアリ。日米同盟を包含するTPPもアリ。と言えるのかどうなのか。 (14/05/26 16:27) あおねこ@ 宗教でも、そうですが、一元論で他は認めないでは、話し合いにはならないですからね… (14/05/26 15:20) あおねこ@ それは、選択肢が二つしかない事が、原因ではないでしょうか? (14/05/26 15:18) 記入なし EUの議員選挙で反EU派が躍進だそうですね。欧州における冷戦終了後の情熱の向け先はこのEUだったと思いますが、新しいビジョンが無ければ虚無感や地域対立になりそうです。 (14/05/26 10:19) はいむるぶし 記入なしさん お〜すばらしい!しかし今日本が侵されているニヒリズムは能動的ではなくて受動的ニヒリズムです。しかも厄介なのはそれらが一様に頭でっかちで権利は主張するが義務は果たさない手におえないタイプが蔓延してるように思えます。この土壌からは何も生まれませんね・・・ (14/05/25 22:42) 記入なし 人生は闘いそのものです。ニヒリズムとは誰もが向き合い闘うべきものですが、簡単に勝てるものではありません。 (14/05/25 22:19) 記入なし ニヒリズムというとニーチェやキルケゴールが思い浮かぶけど、第二次世界大戦は多くの知識人にニヒリズムとの闘いを迫りました。戦後アルベール・カミュやアンドレ・マルロー、ジャン・ポール・サルトル等著名な知識人達は実存主義を旗印にして、能動的ニヒリズムもしくは行動的ニヒリズムという生き方を唱え、それが世界中の学生運動の精神的バックボーンになった訳です。 あのマザー・テレサも、実は己のニヒリズムとの闘いからインドに赴き活動を始めたそうですから、ニヒリズムとは偉大な精神を生み出す土壌でもあるのですね。 (14/05/25 22:18) はいむるぶし 記入なしさん 全く仰る通りです。そもそも愛情なんて心はエゴイズムです。しかし所詮人という物はエゴイズムで単純な思考で最終的には判断するものです。この20年以上の閉塞感をぶつけているという視点はth1969さんの言っている事は間違いじゃりませんが過去と違う点は現在は「ニヒリズム」に侵されている点だと思います。 (14/05/25 21:46) 記入なし 国家=権力=悪、まあ実際はこんな単純な図式では見てなかったでしょうけど、成田闘争はある意味多くの国民にこの印象を与えましたよ。 それとは別にして、現代社会に於いて国家という枠組みを否定するなんて自殺行為に等しいけど、確かにそんな考えの人は愛国心を懐き難いかも。ただし、家族愛、郷土愛、愛国心の全てがエゴイズムと背中合わせなんだから、謙虚な心で受け止めるべきでしょうね。 (14/05/25 21:34) 記入なし そうですね。俺もちょっと居座って迷惑かけちゃいました(苦笑)。勉強がまだまだ足りないので、もっと精進してきます。 (14/05/25 21:08) はいむるぶし 記入なしさん 問題は日記にも書きましたが一般庶民に蔓延している「ニヒリズム」だと私は思っております。 (14/05/25 21:08) はいむるぶし 記入なしさん 日本人以外による攪乱なんて微々たる事ですよ。しかもその某国の力では何にもできません。記入なしさんもこんな国の事は気にするに値しませんから放っておけばいいのですよ!^^ (14/05/25 21:05) 記入なし それが日本人以外による攪乱なんじゃないですか? 逆に、どういう理路によると母国を無視または憎悪できるか知りたいです。 (14/05/25 20:56) はいむるぶし 記入なしさん 確かに愛国心と反権力は共に抱くことに問題はありません、しかし昨今の愛国心否定論者の根底には国家の否定が根本に有る様に見受けれます。これは「国家=権力」という意味合いで、これは他にも「企業=権力」「官僚=権力」と言う構図があり、常に意識している訳ではありませんが意識の根底を支配している様に思えるのですが・・・ (14/05/25 20:37) 記入なし 記入なしさん 俺も鳩山さんみたいな東アジア共同体主義者に興味ゼロということは無いです。ただ、著作も何冊か読んでみましたが、いまいち伝わってこないですね。 (14/05/25 20:35) 記入なし 丸山健二著「田舎暮らしに殺されない法」という本で、日本の選挙制度が田舎ではどういうことになっているかを嘆いたくだりを見たことがあります。選民制か〜・・・まあ、経済学等高度な学問に関する情報不足、国家機密に関する情報不足を言えば俺なんかも普通に漏れ落ちるけど(笑)。 (14/05/25 20:31) 記入なし 近代国家に生まれ育った人は、愛国心と反権力意識を矛盾する事なく併存出来るのだと思いますよ。昨今は、中国や韓国、北朝鮮などの反日姿勢が明確で経済的にも軍事的にも脅威を実感してるから、条件反射的なレベルの愛国心が湧き易いのでしょう。 (14/05/25 20:21) はいむるぶし つづき これは諸刃の剣ですが世界で唯一成功できる可能性を秘めた国だと思っております。 (14/05/25 19:46) はいむるぶし 記入なしさん 仰っている意味は凄く理解できます。私はどこかでも書いたことがありますが「民主主義」という物に懐疑的です。世界と言う思考で考えれば「日本」と言う国はかなりバランスの取れた国なのです。アンチテーゼになりますが「愛国心」と言うものにここまで懐疑的な国民性も珍しく、これはある意味これほど客観的な思考が出来る国は他に類がありません。ですので私は本当に提案したいのは「選民制」という政治体制が日本では出来うると思っております。 (14/05/25 19:45) 記入なし ちょっと訂正したいと思います。下「さっぱり解らない」と書いたんですが、そういえば、「冷戦が終了=イデオロギー対立が終了すると、それに隠されていた民族と宗教の対立が再燃する」という話はあったんです。そして現に湾岸戦争や911からのイラク戦争があったわけで、この意味で日本の右傾化なんて20年遅いんです。この遅れは統治機構側が抑制的だったのが理由だと思いますが、こういう対立軸について、日本国民もいよいよ何か思うようになってきているのではないでしょうか。 (14/05/25 19:42) 記入なし やれることは(情報収集力も計画力も実行力もある)統治機構がやり、統治機構にできなければ私人にできるわけがない、とも思えます。そして私人は「原始的(本能的)に愛を叫ぶ砂粒」として、ネットに存在しているわけです。昔孫文か魯迅かが中国人を評して言ったあれです。 (14/05/25 19:11) 記入なし 私は「ネット右翼」というか「原始(原子)右翼」という言葉が相応しいかもと思うことがあります。共産主義という夢の下でオルグをできた時代がありましたが、その運動も敗れその夢も世界的に敗れて久しく、さて現代ではどういう夢の下でどう組織されるべきなのか、私にもさっぱり解りません。 (14/05/25 19:11) |
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