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忍者の無職 キャリアデザイン日記


 ■ 2015/01/19 (月) 2015.1.19 人材ビジネスについて考える


現在12:20です。

キャリアカウンセラーの資格を取ると、人材ビジネスに入りやすいという側面があります。業務独占資格ではないので、もっていなくても種々の人材ビジネスは出来ますが、最近は優遇から、応募資格に含まれる求人も増えました。仕事先は教育機関の就職指導室やハローワークの契約職員というのもありますが、民間だと、人材派遣会社や、人材紹介会社などが考えられます。

どれも

正規雇用は、ほとんどありません。人材派遣会社ならばありますが、営業を兼務することが多いと思います。都市部で、事務系派遣が多い会社ならば、コーディネーターだけで正社員の仕事はありますが、あくまで都市部の話で、地方都市では、「なんでも屋」になります。そして、大手の会社は転勤が全国規模で行われます。転勤を望まない場合は、勤務継続が難しいでしょう。

キャリアカウンセラー養成講座は複数社が行っています。宣伝文句を見ると、資格取得で結構良いですよと書いておりますが、正規雇用がありますとは書いていない。そこまで言うスジでもないのでしょうし、保障できるものでもない。

人材ビジネスを考えたときに、経済発展することが「計画」できるかどうかを最近思います。

企業が利益を上げなければ、または、融資を引っ張ってこられなければ、給料は支払えないし、その昇給だの賞与だのはありません。雇用の確保ってのが、人材系ビジネスは困難です。

たとえば、人材派遣業界。派遣先を増やすことが命題です。そして、派遣社員がよく雇用を切られやすいといいますが、会社も同様。契約を切られやすい。契約が切れれば、その派遣会社の社員もクビになるか、異動になります。

人材紹介会社はもっとシビアだと思います。例として、再就職支援会社を考えると、会社が早期退職を行う土地に事務所を出し、そこで退職者の就職支援をします。みなさんの就職が決まり、支援対象者が減れば、事務所を閉めます。そこで働いている職員は雇用が終わり、ほかの土地に行くか、辞めるかを選択するようになります。そもそも、私が知っている限りでは、社員のほとんどは契約社員で、一定期間ごとに契約延長の手続きがあります。正規雇用は、本社機能を扱う人びとくらいではないかと思います。

話を戻して。

派遣業界が伸びるってのは、どうなんだろうか、と思うわけです。製造業への派遣が解禁になるまえから、請負業者ってのはあったので、現場の実情はあまり変わっていないのですが、法的に管理されることで労働者の地位は確保、向上したとも言われます。ですが、実感としては、業者間のダンピングがあったり、細切れの雇用契約期間による社会保険逃れ(違法)があったりで、なんか嫌だ。それは前からあったことではあるけども。
 一方で働くほうも、工場は残業が増えるのは嫌だとか言うし、どっちもどっちという気もします。同じ工場設備ならば、その稼動が増えるのが業績アップにつながるのですが、働くほうはそうは思わないように思います。

 繰り返しになりますが、人材ビジネスが計画的に業績を上げていくというのは、かなり困難だと思うのです。業務を広げてジョブカフェの指定管理者になったりとかはアリかと思うのですが、人材派遣が伸びるということは、それだけ労働市場を締め付けていくのではないか、と思うわけです。労働者に還元されない。

一方で、アメリカ型雇用というのが増えると日経新聞には書いてあったりします。これは、ミッション(芳本美代子?)ごとに集まって、そのミッションが終われば解散するというものです。私のこれまでの働き方というのは、これです。個人的には、組織から束縛を強くされたくないので、この働き方は好きです。好きなのは、いろんな業務をしているので、ストレスを分散できることです。キャリアでたまったストレスをイベントの現場で子どもさん相手に、接客することで緩和してます。そして、収入源を複数用意しておくことで、なにかの収入源が経たれたときに、ほかで補おうという目論見をしているのです。よく考えたら、休日らしい休日はないのですけども、若いときからこういう仕事の仕方をしているので、問題ない。家族も休日の俺を期待してない。
 嫌いな点は、商売下手で売り上げが上がらない。漫画家と一緒で、売り上げ上げる(=仕事を増やす)と自分では手に負えず、じゃあアシスタントを頼むかとなると、利益率が減る。気苦労は増える。経営の根本ってこういうことじゃないかと思ったりします。それから勝手に昇給するわけでもないし、ボーナスが出るわけでもない。何より、稼げば稼ぐほど国民健康保険料が高くなるのがツラい! これ、ほんとに辛いです。


人材ビジネスを否定はしません。けして、働く人を搾取しているわけでもないと思います。製造業への解禁がなければ、工場の海外流出がありえたという説に賛同しています。

人材ビジネスが増えることについては、まとめになっていませんが、なんとなく恐怖を覚えるわけです。かかわるのであれば、人材会社側でも派遣先でも、社員に引っ張られるくらいの姿勢を見せ、業務に励むことが必要かと思います。でも、正社員になって、その会社が大きな会社ならば転勤があります。転勤が嫌ならば、昇給賞与を望むのは、難しいと思います。

昭和のサラリーマンって、転勤を好まないというのを本でも読んだことはないのですが、平成のサラリーマン(正確には自分が働きから今まで)は転勤を望まない人ばかりに見える。なぜでしょう?

会社とか業界のことを書きましたが、結局は自分自身がどうしたいか、どうなりたいかだと思っています。会社がずっとあるものだ、と考える人を多く見ました。そして、そういう人たちは、ずっと自分が今のままで生きていくものだと考えているようにも思いました。ハシゴを外されても生きていけるノウハウを身につけないとマズいと個人的には思います。このへんの話はキャリアの理屈ではなく私見です。





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忍者 >まりあさんコメントありがとうございます。 間違って書いておりました。「昭和のサラリーマンは転勤を拒まない」と書こうとしてました。 (15/01/23 10:15)
まりあ 環境の変化への対応を望まない方にとっては、転勤はリスクが多いからではないでしょうか。あくまで就労できる期間は幸せですが、まずは自分に自信が無い(自信が持てない)方、家屋敷資産が無い、人繋がりを作ることが難しい方、老後や働けなくなった場合のケアや社会保障について考えると変えたくないという方も多いです。自分自身がどうしたいか、どうなりたいか考え、何かしら実行することができる私たちは幸せなのだと思いますよ。。 (15/01/20 10:29)
忍者 読み返してみると、人件費が一定額で変動なしで賄われていれば売り上げがアップする必要もないように思います。若い労働者が昇給を繰り返して最後は退職する。そのサイクルがしっかりしていれば、代謝なので、利益が前年度より上がらなくても(利益が一緒あることが重要)、このサイクルは回せる。 (15/01/19 13:13)


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