駄目日記

クビになっちゃった

一緒に作業していた2週間目の後輩（俺より年上）と上司が
『あいつ邪魔だよな。』『そうですね』とﾋｿﾋｿ喋ってるのが耳に入った。

別の上司にも、直接『お前は動きが挙動不審で変質者に見える』とか
『とってつけたような気持ち悪い笑顔』と言われた。

ボロクソだ。

でも、全部事実だ。本当の事だ。

確かに俺は邪魔だろう。電話番さえロクに出来ないんだから。
確かに俺は気持ち悪いだろう。だから今まで彼女出来なかったんだ。

これは事実だ。現実だ。



でも、腹立つ。
これだけボロクソに言われりゃ、いくらオツムが鈍い俺だって腹が立つ。

気合入った。今に見てろよ。バリバリ仕事やってやる。

上司に、根性付ける為、話術を身に付ける為に、ナンパをするように言われた。
『女を口説く事と客を説得する事は似てる』のだそうだ。
冗談と思って、『ええ〜、本当にやるんですか〜』と笑いながら返事したら、
『当たり前だろ、仕事だ。近々やるぞ。大丈夫、後ろから見といてやるから。』と、
真顔で言う上司（何が大丈夫なんでしょうか？）。


正しい、あなたの言っている事は、多分正しい。
でもね、言っちゃあ何ですけど、僕は半端じゃないですよ？

もてなさ度合いが。

ええ、彼女居ない暦＝年齢を始め、童貞である事など、
大概の事は既にあなたに打ち明けてあります。
でも、実はまだ言っていない衝撃的な事実があるんです。
それはですね



年齢＝友　達　い　な　い　暦　という事です。



どうだ、参った（引いた）だろ。ヽ(ﾟ∀ﾟ)ﾉｱﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬ

もうどうにでもなれ。

うごああああああああああああ！

だらあああああああああああ！

気合じゃあああああああああああ！

連休が今日で終わる。
そう思うと、胸が重苦しくなってくる。
無職でなくなると、時間の大切さ、自由に使える時間の大切さが良く解る。

あ〜あ、俺は小中高専門の１４年間、２年の無職期間、何て勿体無い過し方をしていたんだろう。
周りは、友情に恋、部活に勉強と、青春を楽しんでいたのに、
俺は一人でフニャフニャ、グチャグチャ、ドロドロ、ボーッとして、
勝手に一人で傷ついて、非現実に逃避して・・・馬鹿だなぁ。

最近、高校生や大学生のカップルを見るたびに呟くんだ。

『あーシニテェ』

昨日、あんな事を言いつつ、結局、美容院に行かなかった。
さすが俺。
有言不実行は中々治りませんな。
とりあえず、今日は靴だけ買ってきた。
ブランド？そんなもん、知りませんがな。
どんな靴でも、今まで履いてた、まっくろスニーカー（元の色は白）よりはマシですよ。
1800円の無名ブランドスニーカー。
早速履いてみた。さすが安物。踵が安定しません。
まあいいや。

明日はウニクロで服を買おう。
かろうじて外に着ていけるような服を上下一着ずつしか持ってないからな。
一本しか無いジーンズを洗濯してしまうと、次の日外出出来ない。
だけど、どんな服を買って良いのか解らんなぁ。
今からネットで調べてみよう。

こんな低性能な俺に、いつも優しく説教と人生論を話してくれる上司の皆さん。
感謝、感謝です。
でも、先輩社員は、『今だけだぞ。しまいにボロクソに言われるようになるから、それまでに仕事ちゃんと覚えておけよ。』と言ってらした。
その先輩社員が入社した頃は、会社はもっとピリピリした雰囲気で、
入った時からボロクソに言われて、精神的にとてもキツかったそうだ。
俺はまだまだ恵まれている。頑張らなくちゃ。

明日（今日）は、通勤に使っている定期を使って、服を買いに行こう。
髪も美容院で切って貰おう。
会社でエネルギーの化け物みたいな人達に囲まれて過ごし、
オープンハウスでお客の応対をしたりしたからか、あれ程怖かった美容院が殆ど怖くない。
変わっていく自分、成長する自分っていいね。なんか嬉しい。

『営業云々以前に、お前は社会人としてのスタートに立たないとな』

そうですね。

『まずは大きい声だ。ゴニョゴニョ〜フニャフニャ〜してたら駄目だぞ。』

はい。

『今のままだったら絶対無理。試用期間終わったらクビになる。』

自分もそう思います。

『この連休（うちはGW仕事だったので、明日から振り替え連休に入る）明けまでに、
180度人間変えて来い。簡単な事だろ？』

・・・・・（簡単かな？

『何をやれば変われるのか、自分でしっかり考えて、実行しろ。』

・・・はい。






というわけで、とりあえず連休中は出来るだけ家に引き篭もらず、
一度も行ったことの無い都会へ出かけてみようかと思う。

入って3週間。
なのに、未だに電話の応対も来客の応対も全然出来ない。
上司に『おまえ、こんな事営業云々以前の問題だぞ。うちの小学生の娘でも出来る。』
と怒られた、と同時に呆れられた。
仰るとおりです。だって、入社二日目の後輩でも普通に出来てますからね。ええ。

いやー、情けなくて、目に涙が滲んじゃいました。

何故か不動産会社の営業見習いになってる俺。
いや、若いうちに色んな職種で可能性を探ってみるのもいいかな〜と思って・・・
で、今思うこと。


俺にはこの仕事をやるのは・・・早すぎた・・・


ていうか、向いてないと思う。
周りの先輩方が、何から何まで俺と正反対のタイプだから。
肉体労働系の仕事が、「体はキツイけれども精神的には楽な仕事」
と言われている理由が、こういう仕事に就いて初めて解った。