ヒモと呼ばないで

研修は終わってなかった。
って、当日言うな。
行ったらいないはずの人がいるから驚いたよ。

で、今日こそがその最終日だったけど、「(最後までには)ちゃんと言うから」って言ってたこと、結局「まだわからない」ままフェイドアウト。

まず、「タイムスケジュール」がわからない。
「実際にその日になれば、職場に着けば書類上がってるから」だって。

更に、「出入管理・受付」のレクチャーもほとんどなし。
引継ぎ見て、それをメモしただけ。
で、「多分、研修の時より、その割合増えると思うよ」だって。

それに、明日から自分でセキュリティ解除して会社に入ることになってて、その準備が必要だったが、説明なかったので聞いたら、あっさり「忘れてた」。
で、とりあえず仮眠中の管制の人を起こして入れてもらうことになったが、さっきその人から電話で再確認。
「えーっと・・・説明して」っだってさ。

そうそう、そもそも今朝、現場に向かう電車待ちの駅で「あ、忘れもの」って一人で会社に戻っちゃうし。

「先行ってて」って。
「大丈夫でしょ」って。

・・・まぁ、先に行くだけなら大丈夫ですけど。

・・・。

それ以降は、どうでしょう。

どんなタイムスケジュールか分らないと、「次何だったっけ」の嵐でしょう。
初日なんだからさ。

それを防ぐには、着いてすぐ当日の予定をメモするしかない。
すればいいんだけど、それができそうもないんだ。

着いて、あちこち開けながら、奥のロッカーに行き、着替え。
続いて鍵の準備をして、それをこと細かく台帳に記入。
さらに、朝の報告からの流れそのものも、同様に専用の台帳に記入。

時間、相手の名前、場所、チェックにレ点、ハンコ・・・を2ページ。
終わったら、すぐに別の門を解錠して、そこを点検。

で、館内に戻って、関係者に必要なカギを渡し、台帳記入。
それが終わったら、(多分)2時間以上の門番。

トイレに行く暇もないのに、当日の予定までメモする余裕なんてあるわけないよ。
その門番「後」の予定がわからないんじゃ、いちいちそれを確認しに部屋まで戻ってから、次の持ち場に行けっていうのか。
無理でしょ。

じゃ、その分早く行けばいいじゃん、とも行かないんだ、これが。
入館時間が決められてるから、それ以前に入れば「契約違反」なんだってさ。

余裕があれば、確認しながらできれば安心してできるけど、これじゃ、メモ見出して見る暇もあるかどうかだよ。

・・・。

なんでそうなるんだろう。

一通りは確かに教わった。
確かに、研修は受けました。

でも、初日だってだけでどうなるかわからないっていうのに、そもそもスケジュールを事前に把握出来ないなんて、不安ですよ。

そういう不安を解消しての研修じゃないのかよ。

受付だって、電話の転送もままならんぞ。
これも引継ぎ読んだだけなんだから。

・・・。

ああ、参ったな。

あと6時間後には明日が始まってる。

どうなるんだろうか、その明日。

・・・。

参ったな。
本当に。

・・・。

とりあえず、寝よう。
おやすみなさい。

研修終了。
明日から本番。

とうとう最後まで通常のタイムスケジュールの研修は受けられないそうだ。
とうとう一日の「流れ」が掴めないままで本番だ。

現地に着いた時に連絡を入れる、その電話番号すら教えてもらってない。
言えば「ああ、はいはい」という答え、何度聞いただろうか。

事務の研修は今日初めて受けた。
でも、2回目らしく、1回目の説明は俺のシフトだけちゃんとした説明されてない。

1回目を聞いた別の人のメモをコピーさせてくれと言っても、その事務の負担になるからという訳の分からない理由で「NO」。
書き写す余裕はなかった。

入館者が来たとき、どんな時バッジを渡すのか、どの台帳にその記録を残すのか、そのそもどんな基準で入館の許可をするのか・・・全然知らないまま、ぶっつけ本番で実勤務に入る。

そもそも、その実勤務のタイムスケジュールすら分らない・・・って最初に言ったっけ。

・・・ああ、不安だ。

ただでさえ、制服着たまま一人でプロの事務員さんの中に放り込まれるんだ。
電話番、って簡単に言うけど、自分が取って他の人に転送するだの、他の人の電話に内線が来てても何処かを二度押せば、自分の電話で取れるだの・・・そういうの全然知らないからな。

一日に1時間×2回ほど、そんな時間がある。
その時間内に、モニター監視と一番近い入口からの入場者応対と、何と5種類もある書類も書く。

今日は一部やらせてもらったが、最後の書類書きがことのほか時間がかかり、終了はしっかり1時間オーバー。

で、これが何とサービス残業。

・・・。

ちゃんと出来るかな。
立哨や登校時の注意喚起は、本社の教育責任者に「95点！」」と言われたから、まぁいいとして。

・・・。

明日から本番。
・・・憂鬱。

サービス残業と事務か。
そんなもの警備員には無関係だと思ってたよ。

そもそも、その実勤務のタイムスケジュールすら分らない・・・って最初に言ったっけ。

・・・。

やれやれ。
どうなることやら。

公休。
っていうか研修の合間。

昨日帰宅し、着替えてたら、スーツの股が擦り切れてるのに気が付く。
かなり広く擦れてる。
いつからこんなになってたんだろう。

今の会社はスーツ通勤が義務。
ミリタリージャケットとチノパンで通える有難さに今更気づく。

スーツは嫌いだ。
その嫌いなものに金を出す。
それも休日の時間を消費、じゃない浪費・・・でもない空費して散財するなんて。

で、見つけたよ。
殆ど意地で。
\7900、安っ。

でも充分。
どうせクールビズまでの2ヶ月くらいだ。
驚く程に安っぽく、薄い生地だが、もし穴でも開いたらまたここに買いに来よう。
今度は悩んだ挙句に捨てたストライプのグレーの方にすればいい。

すそ上げまで1時間あったから、気持ちのいい公園のベンチで、出がけにコートのポケットに捩じ込んできた文庫を開く。

「ジオラマ／桐野夏生」の、「蜘蛛の巣」「黒い犬」そして「夜の砂」。

特に最後のは官能小説だ。
ネタバレだが、死につつある老婆が、その孤独の先に現れた幻の(？)男性を交わるという話。
死に直面した者は皆苦しいはず(だから可哀想)という思い込みをぶっ飛ばして、その模写も何処か品のある(？)言葉で綴られている。

・・・。

いつか、俺も官能小説書いてみようかな。

実は今まで本屋で立ち読みしたことがある。
人(特に女性)の目を気にしながらも勇気を出して読んだのに、すぐに棚に戻したのがほとんどだ。

理由は、その「擬音」。
「ピチャピチャ」だとか「クチュクチュ」だとかに、妙に引いてしまう。
官能小説にはその音が必須なのだろうか。
もしそうだとしても、何とか読者が自ら自分の頭と心にその音を響かせるような描写って出来ないもんかな。
この桐野夏生さんみたいにさ。

・・・。

今日に限っては、この袖の擦り切れたステンカラーコートのポケットは、ドラえもんのそれと同等に頑張ってくれた。
この俺が「〜してみたい」と思うことなんて、そうあることじゃない。

嫌いなモノを買わなきゃならない時間だったけど、すそ上げの待ち時間のお蔭で、空費・浪費どころか、投資時間になったかも。

・・・なんか、ドキドキしてきた。
それが、「夜の砂」の艶めかしさのせいなのか、それともよしゃあいいのに「書いてみようかな」なんて言っちゃったせいなのかは分らない。

・・・って、「ドキドキ」ってのも一種の擬音か。
だとしたら、俺がそんな風に感じてるっていうことも、その言葉を使わずに読んでくれてる人に伝えないとダメってことか。

やっぱり難しいな。
もう一度「夜の砂」読み返してみよう。

・・・ダメだ。
そう思うだけでまた「ドキドキ」してきたよ。

以下は4／7の日記です。UP遅れました。

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やっと契約先の現場での研修が始まった。
でも、入学式でタイムスケジュールが通常と全然違うので、まだサワリの域を出ない。

やったのは、主に立哨のみ。
つまり、立ってるだけ。

3時間半立って、昼休憩、また3時間立つ、終わり。
・・・なんだそれ。

5時過ぎには、現場にこそいないが、実質業務開始してることもあるし、さすがに疲れる。
長時間の巡回も疲れることは疲れるが、ウォーキング好きの俺にとっては趣味の延長的な性格もあって、余程現場が疲弊してなければ、大して苦にはならない。
でも、この「休め」の姿勢のままの3時間は慣れるまで大変そうだ。

他の作業として、解錠は最初からその点数も少ないから問題ないが、事務所で取引先様と一緒の業務があるのが不安だ。

最初は質問攻めだろう。

「今までどんな所にいたの」
「結婚してるの」
「子供は」

そしてお決まりの。

「なんで警備なんかやってんの」
「それで食えんの」

模範解答で対応する。

「あはははは、そうですね。まぁこれしか出来ないので」
「あはははは、まぁ何とか」

「あははは」が決めてだ。
「警備はバカ」という思い込みを肯定させてあげるんだ。

彼らだって「蜜」の甘さくらい知っているだろう。

「下」の代表格である警備員が、同じ机のすぐ隣の席に、それもその間抜けな偽警官みたいな制服で鎮座し、簡素な報告書を間抜け面で記したり、口籠りながら電話対応する画を目の当たりにすれば、きっとその甘さに腰砕けになるに違いない。

どうぞ召し上がれ。
当方自慢のスイーツです。

その見た目、香り。
口一杯に広がる濃厚かつ芳醇な甘さ。

きっと、ご満足頂けるものと確信しております。
どうぞご安心の上、ご賞味下さいますよう。

・・・。

あはははははははははははははははははは。


お客様各位

パティシエKB

公休。
というか、研修の合間。

起床時、今まであった軽い腰痛がないことに気づく。
妻が用事で外出するのは知ったが、子供たちも一緒に行くのか。

何だか拍子抜けで、ダルビッシュの完全試合目前のスポーツニュースを今更見ながら、ストレッチ。

身体が目覚めたところで、腸内環境回復の為、数日前から続けてるkagomeのラブレなる植物性乳酸菌のドリンク、3本組のうち2本を飲んで、外出。

池袋へ行く。
理由はない。
本当に適当に歩いて、来た電車に乗って降りただけ。

でも、駅に着いてみれば、行くのはいつもと同じBOOKOFF。
いつもと同じ105円コーナーで小説を買う。
「グロテスク／桐野夏生(上・下)」「東京奇譚集／村上春樹」「走るジイサン／池永陽」。

そのうち短編集である「〜忌憚集」の中の「ハナレイ・ベイ」だけ、近くのロッテリアで一気読みした。
小一時間で完読。

最初こそ、喪失感や焦燥感に感情移入し読み進めるも、途中で主人公が必ず一年に一度3週間ほど何もせず外国に滞在出来るほどの「生活力」をもち、それを支える十二分な「才能」に恵まれていることまでたどり着くと、今まであんなに入り込んでたその世界が、一気に他人事になる。

「何かを失った」「取り返せない」・・・ままの俺と。
それは同じでも、「にもかかわらず」強く、自分を持ち、自信を持って仕事している主人公。

・・・そうなんだ。

その「にもかかわらず」、が得られない。
それを笑い飛ばせる、それに真正面からぶつかり跳ね返す、それを糧により進む・・・そんな後続を引き出すBGMが俺の生活には流れない。

完全試合をあと一人のところで逃したダルビッシュは、笑ってた。

その時、彼の心に流れてたBGMはどんな曲なんだろう。
その「時」も「流れ去る」時間じゃない、もっとどっしり、身体から離れずしっかり進む「スタンス」としての時間。
それは彼にしかわからないのだろうけど、きっと彼の生活≒作品全体を明るく照らす、印象的な曲に違いない。

一方「にもかかわらず」にいつまで経っても辿り着けない俺は、「流れ去る時間」をフルに使い、どこかで聞き齧ったサビだけのCMソングをエンドレスでリピートしてるだけ。

まるで酔っ払いだ。
一滴も飲めないっていうのに。

あるいは、ロバート・キヨサキのいうところの「ラットレース」。
同じところをグルグル回るだけで、資産は永久に作れない。

・・・。

明日は4時起き。
もう横になろう。
きっと気が付いたら朝になっているだろう。

早起きに慣れて、新しい仕事を覚える。
ストレッチと読書と・・・後、ラブレを飲んで腸内改善。

これが「スタンス」という城壁の石垣になりえるとは到底思えないが、今はこれをやるしかない。
他にないんだ。
しょうがない。

・・・。

明日から4時起き。

しょうがない。

でも、きっと気が付いたら朝になってる。


・・・おやすみなさい。

UP遅れました。以下は4/4の日記です。

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心地よい疲労感、をはるかに超えたこの筋肉痛。
昨日の雨中の立ちっ放しが効いたな。

昨日からの研修で来てるこの大学。
閑静な住宅街の中に短大、4年生大学、そして隣接した敷地には付属の中高。

校内で挨拶すれば、男女問わず大半が気持ちよく返してくれる。
最近の大学生は・・・と文句の一つも言うはめになるのではと覚悟していたが杞憂だった。

はたして、仕事は朝の公道での注意喚起が終われば、残りほぼ全てが「巡回」。
学内、外周をひたすら歩く。
喫煙注意に自転車の整理、のみ。
スマホの万歩計アプリを見れば初日2万7千歩、翌日が同8千歩だ。

俺以外は最年少が55歳。
最高齢で62だとか言ってたな。

二日目にして文句タラタラ、靴ずれしただの、足が痛いだの、ドリンク代を会社に請求したいだの言ってた、あのおじさん(おじいさん？)達、大丈夫だろうか。

更に、答えたくなさそうに曖昧に返事を繰り返す一人に、無神経に前職を聞きまくってたあの“おぢさん”は・・・これから仲間内でトラブルを引き起こすかもしれないな。

それに俺と入れ違いに入るのが20代の女性と聞いてかなり盛り上がってたから、あの調子じゃ、彼女にセクハラ紛いのことする可能性も否定できない。

前の現場でもその年代のオヤジ、お客さんの体に触り、セクハラで解雇されたしな。

・・・。

明日の休みを挟んでいよいよ、配属の現場での研修だ。

緊張・・・意外としてないかも。
何しろ、朝こそ4時起きだが、終わりも2時半なんだ。

仕事終わっても、まだ一日の半分。
24時間勤務で、朝から“帰れるのは明日のこの時間よりも後か”と考えるだけで憂鬱だったのが、とにかく「昼過ぎまでやれば終わり」と思えるのはいい。
夕方5時から仮眠、10時から即超早歩きの巡回3時間連続！なんて、絶対ない。

有難い。

平日はほとんど勤務入ってるから、逆にこれを以て生活のリズムを立て直すきっかけにしたいものだ。

朝4時　　　　起床
5時10分　　　出勤
5時50分　　　現場着
6時　　　　　勤務開始
14時半　　　勤務終了

・・・さて、ここからだ。

15時　　　　放送大学に再入学して、学習センターで勉強や読書三昧
　　　　　　または、同じ内容を図書館(時々ファミレス等)で行う
　　　　　　または、資格試験準備
　　　　　　または、ランニング、筋トレ
　　　　　　または、(時間が合えば)前から興味のあった武術などの稽古
　　　　　　または、ひたすら散歩

18時〜21時過ぎ　　帰宅・夕食　子供と過ごす
22時〜23時　　至福のダラダラ読書、録りためたTV、ネット徘徊
23時　　　　　就寝

・・・う〜む・・・マンダム、って40代後半以上じゃないと知らないよな。
とにかく、この悲観的な46オヤジをしてこんなギャグまで言わせしめる程に、なんと贅沢な時間なんだろう。

単なる予定、想像だとしても、24時間勤務や夜勤じゃ絶対無理なこの皮算用。

勿論、新しい現場で不安もあるが、実際に始まる前の今は、それを補って余るこの有難さ。

どうせ始まったら、「・・・」が多くなるんだ。
今のうち、喜んでおこう。

ぬか喜びでも。
皮算用でも。

有難い。

今のうちだ。

研修行った。
これでこの現場でのそれは終了。

それはともかく。

娘が合宿から帰ってきた。

風邪が悪化。
咳まで出るようになった。

そんなことはいい。

娘が合宿から帰ってきた。

研修では若干1名のバカが加速。
下顎全体にまで怒号が込み上げたが、休憩で鼻をかんだとき一緒に排出されて助かった。

それはそうとして。

娘が合宿から帰ってきた。
娘が元気に帰ってきて、家族全員で夕飯を食べた。

それが今日の全て。

・・・いや、まだあった。

お姉ちゃんに早く会いたい弟が、初めて自分一人で電車に乗って、到着場所まで一人で行けた。
それが妻にも内緒だったのでびっくりしたが、結果オーライ。
一人で電車に乗るのあんなに怖がってたのにな。

・・・。

「パパ、おやすみなさい」

寝る前に笑って言った。

「おやすみ」

俺も笑いながら応えた。

もう一言続けて言えばいいのに、何故か照れて(？)言えなかった。
本当にどうってことない言葉。
っていうか、当たり前の、そのまんまの一言なんだけど。

ちょっとタイミングを逸しただけで、なんかこう口から出なくなるんだよな。

しょうがないから、さっき寝顔に言ったよ。
返事は静かに繰り返される、その寝息で充分だ。

・・・。

俺は夜寝る、んだったよな。
朝起きるためにもさ。

どうしよう、今日だけはそれ反故にするかも。
だって、先に返事だけが波みたいに一定のリズムで即答され続けてるんだから。
つられて一晩中言い続けそうだ。

さっきのタイミングで、たった1回言いそびれた、どうしようもなく普通の言葉。

「おかえり」

研修。

朝5時起き。
8時間立ちっ放し。

なんだそれ。

言いたいことはあるにはあるが、それでも前の職場に比べればお花畑だ。
　

汚い言葉がない。
罵声がない。
泊まりがない。
衣擦れの音にすら事前注意のある仮眠室もない。
過去自慢合戦(女自慢、稼ぎ自慢、人脈自慢、青春自慢)もない。
新人の俺を掲示板代わりにする、その場にいない者晒し祭りもない。
だらしない制服着用ワイルドバカもいない。
舌打ちバトルロワイヤルもない。
24時間勤務もない。
36時間勤務もない。
正月から48時間勤務もない。
入社からほぼひと月は公休なし、もない。(後に「労基署」連呼して撤回させるが)
24h明け24h明け24h日勤明け24h夜勤明け24h明け公休・・・なんてシフトもない。

若干1名、その萌芽がまさに開かんとしてる男がいたにはいたが、そんなのはどこにでもいる。
まだ、それが咲いてないっていうのが肝心だ。
俺はあと1日で別現場に移るんだ。

・・・まぁ、それは置いといて。

みんな、淡々と仕事してる。
若干1名、遅々としてるものいるが(しつこい)。

そして何より。

「朝起きて、夜寝る」暮らし　がある。
「8時間労働／日」がある。

その「朝」と「夜」の間。
「起きて」と「寝る」の間。

その「間」を何とかうまく、サバイバル。
被弾しても、急所を外す。
逃げられる距離なら、迷わず逃げろ。

遠くへ行くには、一歩のその幅を小さく、小さく。
上半身は弛んで、地面は蹴らない。

呼吸にはこだわるな。
身体が吸いたいように、吐きたいように息をすればいいんだ。

エリートランナーが後方から、先導の自転車を追い越すものすごいスピードで来ても、観客目線で驚いていればいい。

・・・。

俺はこうして4年連続新宿シティハーフマラソンの10kmの部を完走してるんだ。
最大で109kgから70.2kgまで体重を落とし、2�q走るとへたり込んでたのが、家から東京ドームまで20km以上も走れるようになったじゃないか。

・・・。

自分の人生もきっと。

・・・。

そして、近いうちハーフに出場。
そして、いずれはフルマラソンにも。

・・・。

「朝起きて、夜寝る」。
たったこれだけのことを、1週間に満たない時間受け取るだけで、たとえほんの一瞬でもこんな気持ちになれたりするんだ。

今、22：30
間違いなく「夜」だ。
寝るのも、恐らく24時前後。
これなんか「真夜中」だろ。
「真の夜の中」だ。
・・・ざまあみろ。

さぁ、寝るぞ。
そして、明日も朝しっかり起きてやる。

その間のことなんかはともかく。
俺は朝起きて、夜寝るんだ。

その間なんかどうでもいい。

俺は朝起きて、夜寝るんだ。

もう休み終わりか。
2連休だったなんて、今気がついたよ。

明日からしばらく5時起き。
一日置いて、今度は4時起きの毎日が始まる。

24時間、36時間勤務からようやく自由になったと思ったら、今度はこれだ。

・・・。

娘が習い事の合宿に行った。
正確には、行かせたんだけど。

昨日から散々行きたくないと大騒ぎして泣き、朝に送り届けた妻によれば、そこに着いてもまだ泣いていたそうだ。
お蔭で、目は赤々と腫れあがり、頬には涙の痕がしっかり残ってたとも。

もう今年で3回目人になるっていうのに、どうしたんだろう。
昨日の話では、「家族と離れるのが嫌だ」と言ってた。

友達も沢山ではないが複数いて、当日遅れそうだと伝えたそのうちの一人からは即「○○ちゃんがいないと淋しいよ」なんて返事をもらい、着いた瞬間に別の子からは「バスの席、絶対隣になろうね」って言われてたというし。

「私だけ一人で離れるのが嫌」

何だよ、急に。
一体、どうしたんだ。

・・・。

今頃何をして、って・・・寝てるに決まってるか。
・・・一日、無事に過ごせたかな。

明日もう一泊して、明後日の夕方帰る・・・までもつかな。

・・・。

「好きなことだけやっていけるわけじゃないんだよ」
「我慢するってことも大事な時があるんだよ」

娘に言った。
親だから。

でも、そう言うと同時にもう一人の自分から、激しい突っ込み。

「お前が言うな」

2月に我慢出来なくて、退職したばかり。
就活の基準は今の自分に出来るかどうか・・・っていうか、簡単に言えば「楽」かどうかってことだ。

パパも分ってるよ。
君にそんなこと言う資格無いよね。

今はまだ、目を腫らして泣くだけだけど、近いうち「パパにそんなこと言われたくない！」って真正面から言われる日が来るのかな。

それでも言わなきゃならないんだろうか。

自分の事は棚に上げて。
親だから。

・・・。

親のくせに。
自分の事は棚に上げて。

それにしても。

この棚の耐荷重、相当なもんだ。
・・・にしても限度ってものもあるだろう。

棚から、って言えばぼた餅、って相場は決まってるもんだけど、俺の場合。
「身から出た錆び」のピラミッドだ。

錆びに埋もれるのか。
そして、その上から

「お前が言うな」

今度は娘の声のコンクリートが流し込まれる。

逃げられないな。
・・・じゃ、なかった。
逃げちゃいけないんだったっけ。

どのみち、埋もれる。
金縛りで、きっと動けない。

赤く腫れあがり、拭いても取れない涙を流す目を除いては。

公休。

昨日は5時起きで、別の場所での研修だった。

ここもお花畑のような現場。
警備でこれほどストレスのない現場ってあるのか、っていうレベル。
午後になって、ここはあくまでも研修場所で、俺はここで勤務するわけじゃないんだと思い出して、損した気分になったくらいだ。
これで、実際の現場がきつかったらシャレにならんな。

でも、お蔭で風邪もごまかせたようで、一日なんとか乗り切れた。

・・・。

左足の踵が痛い。
昨日歩いたことも影響あるだろうけど、痛みが酷くなって、もうひと月以上になる。

毎年出てるマラソン大会(40歳以上10kmの部)の練習以来ずっと痛くて、チック状のフェルビナク(？)成分入りの市販薬塗ってごまかしてきたけど、もう病院行った方がいいな。
新しい現場が落ち着いたら行って来よう。

でも、ここまで酷くなった理由は、自分で分ってる。
前の会社GiveUpした時、自分を自分で奮い立たせようとして、二日連続で10km走った時、やっちゃったんだ。

どうしようもなく落ち込んだ時の脱出法の一つとして、「身体を使う」ってのが、結構自分には効く。
今度もそうして何とかしてここを乗り切ろうと思ったんだけど。

身体そのものがこれだと、それも使えない。
おまけに風邪だしさ。

・・・。

でも、ここに帰ってこれたおかげで救われてます。
こうして、どうしようもないことを書き綴るだけで、かなり楽になれます。

温かいコメントを下さる皆様、それに本当は辛辣(で正しい)を批判をぶつけたいけど、それをぐっとこらえて無視して下さる大人な大勢の皆様、いつも本当にありがとうございます。

そして、管理人様お世話様です。
これからも逃げ回る私を、どうかここで匿ってやって下さい。

どうかこれからもよろしくお願い致します。