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放蕩騎士の徒然語り。


 ■ 2010/09/12 (日) 【書庫守りの憂鬱】


 法の砦には優秀な官吏や法官達が大勢勤めている。
 彼等が忙しく働く【広間】を抜けて、【書庫】へと到ると、其処には【書庫の走り】達がいる。
 彼等は皆、近隣の食い詰め者で、野草の花弁ほどの小さな報酬に釣られて集められた。彼等の財布には【未来】も【銀貨】も【希望】も持っておらず、また仕事に対する熱意も酷く少ない。
 食い詰めた女官
 外で働かざるを得なくなった母親
 偏屈な学士崩れ。
 放蕩騎士の成れの果て


 彼等の剣は【怠惰】に錆付き
 鎧は【諦め】の悪魔に喰われ
 盾は奇妙なニヒリズムに腐り落ちた


 今日も書庫には溜息が木霊する。


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