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爺放談


 ■ 2009/10/02 (金) 愛と青春の旅立ち・・・・・19


彼は、何故その男が今日来た理由を知っているのか?を理解する事に苦しみました。

考えられる唯一の手掛かりはママしか考えられないからです。

多分ママが予めこの男に、「何時かこういう男が来るから・・・・」と、言っている他考えられないからです。


(ま・まさかママが・・・・・)

(なぜだ?なぜママはこの男に俺と言う男の存在を言ったんだろう?)

(訳分らん・・・・・)


色々と彼の頭が交錯していたその時・・・・


「ハハ!ママではないよ!ママが私に言ったのでは無い!」

「えっ?それではどうして?」

「フフ!私には何でも分るんだよ!特にあのお店のお客はね!」

「えっ?」

「ハハハ!そう不思議がらんでも、私のお店なのだからそれ位知っていても不思議なかろう?」

「えっ?え〜?」

「君は知らなかったのか?あのお店のオーナーはこの私だ!」

「えっ?そうだったんですか?」

「君はママから何も聞いてなかったのか?」

「はい!」

「そうか、それじゃその他の事もまだ何にもママから聞いていないのか?」

「はい、ママもあまり色んな事は口にしませんし自分も聞く事をしませんでしたから!」

「そうか・・・・ではママ自身の事も?」

「あまり聞きませんでした!」

「ふ〜〜〜む、では私とママの関係も詳しくは知らないって訳だ?」

「はい、それほどは・・・・」

「では知っているかぎり話してみたまえ!」

「本当にそんなに詳しく存じておりません!ただ・・・」

「ただ?」

「ただ、多分貴方に何か借りがあり、それを返すために今を頑張っているのでは?と・・・・・・」

「なんだそりゃ?そんな理由だけでここに来たのか?」

「すみません!・・・・・」

「は!そりゃとんだお笑いだな!はは!」

「・・・・・・・」

「それで?まー最後まで聞いてやる!せっかくここまで来てくれたんだ、おまけに貴方はうちのお店のお客様だ!一応話は聞いてやるから話してみろ!」


最初の印象はどこかのサラリーマンの様に思え、少し安心した彼でしたが今は二言三言話しただけで、なにか得も知れない恐怖感に包まれていく自分がいました。

その恐怖感に縛られていった彼は、初めの印象であったサラリーマン風の男の姿が、逆に普通の格好が余計に得も知れない恐怖感を倍増させたのでした。

そしてまた、彼は何の情報も持たず、ただ無鉄砲にここに来た事を後悔していました。


「どうした?ほら!何か言ってみろ!」


彼はその一言でどこか吹っ切れ、どうせもう引き返せないのだから思っている事全てをぶちまけようと思ったのでした。


「はい!すみません!失礼と重々分ってお話させて頂きます!自分は確かに何の確かな情報も持ってはおりません!しかし、しかし分るのです!多分ママは・・・・」

「ママは?ママがどうした?」

「多分ママは貴方に何かすごい借りが有り、否応無く貴方の傍に居ざるを得ない何かがあると思うのです!」

「ふ〜ん・・・・それで?」

「それで・・・自分は・・・・・・」

「お前がどうしたいと言うのだ?」

「自分は・・・・・・・・・・」

「なんだ?はっきりしろ!何が言いたいのだ!」

「自分が!自分がママを・・・・・ママと一緒になりたいのです!ママを自分の物にしたいのです!ですからママを自由にしてやってください!お願いします!」


彼はとうとう言ってしまいました。

なんの確たる証拠も無く、しかもママは本当はこの男の事を愛してて、別にこの男に縛られている訳でもなく、実はママの方から男に寄り添っているかもしれないのに、またそうではなく、実はママの方がこの男を利用しているかも知れません。

考えれば考えるほど色々な見方が出てきますが、しかし彼は、これまでの自分に対するママの対応が決して嘘ではなく、本当の姿だと確信していましたので、彼が言った事に疑問を持つ事すらありませんでした。


「何を言っとるんだ?私がママを縛っていると?」

「はい!そう思っております!」

「藪から棒に何を言い出すのかと思えば、私がママを縛っていてママが可哀相だから自由にしてやってくれだと?」

「はい!」

「何を根拠にそう言っているのだ?」

「すみません!何の根拠もありません!」

「何もないだと?何の根拠もなしに私にそんな無礼な事を言っているのか?」

「本当にすみません!ご無礼な事は重々分っております、しかし、しかし僕は確信しております!」

「ほう!大したもんだな、何の確信も無く、何のアポも取らないでいきなり手ぶらでやって来て、おまけに初対面の相手にこんな失礼な事を平然と言ってのけるってお前は大物だよ!本当に大したもんだ!」

「す・すみません・・・・・」

「確かお前は一流商社の営業マンだろう?お前の会社ってこんな教育をしているのか?」

「い・いえ・・・・・」

「これじゃお前の上司もヒヤヒヤものだな!命が幾つあっても足りやしないぞ!」

「はい・・・・・・・」


その男の言うとおり、確かに普通ならこの時点でもう話は終わり、早々に退散宣告を受けるべきなのですがその男は、全く腹を立てるそぶりなど一切見せず、それどころかまだ話を聞いてやる、と言う姿勢がありありと伺えたのでした・・・・・・


「お前は私のしている仕事を知っているのか?」

「いえ!よく存じておりません!」

「ママは本当にお前に何も言ってはおらん様だな!」

「はい・・・・・」

「私はさっきも言ったようにあの店は私のものだ、しかしそれだけじゃない!私は儲かる事なら何でもやっている!例えそれが違法だろうと何だろうとだ!」

「・・・・・・・・」

「多少はお前も気付いてはいるだろうがかなりヤバイ事やヤバイ連中とも付き合っておる!」

「はい・・・・・・・」

「そんな男を目の前にしてお前は言っておるのだから、それはどういう意味となるか?お前はある程度理解をしてここに来たのだな?」

「僕にはあまり分ってはいないかも知れません・・・・しかし、しかしじっとはしていられなかったんです!」

「ほう!それは何故かね?」

「僕はママを・・・・・・本当にママを・・・・ママを愛しているからです!」

「は!?」

「ママを心の底から本当に愛しているからです!」

「お前はバカか?」

「はい!自分でもそう思います!」

「こりゃ本当にバカだ!ハハ!私も舐められたもんだ!こんなバカの相手をさせられているんだからな!ハハ!」


男は本当に心から笑ったようでした。

しかし直ぐ真顔になって・・・・・・


「お前はどんな社会経験を積んで来たんだ?今時愛だの恋だのと、そんな事今の高校生でも言わんぞ!」

「すみません・・・・・」

「しかしお前って男は面白い、こんな事を言いにここに来た奴はお前が初めてだ!」

「はぁ・・・・・」

「それでなくても普通の奴はここに来る事すらビビル奴が多いってーのにお前はビビルどころか愛だの恋だのって!本当に面白い奴だ!」

「は・はぁ・・・・・」

「しかし私はそんな熱血野郎が大ッ嫌いでね!そんな奴を見ると寒気がするんだよ!」

「・・・・・」

「寒気がして、そんな奴を更正したくなって来るんだよ!」

「えっ?」

「だから教えてやるよ!」

「えっ?」

「お前に教えてやろう!世間というものを・・・」

「世間ですか?」

「それだけじゃない!お前の知りたいことも全て教えてやる!お前の度胸に免じてな!」

「それはどう言う事でしょうか?」

「なんだ?お前はここに何しに来たんだ?ママの事で来たんだろう?」

「はい!」

「だからママの事、全て教えてやる!それと社会とな!」


「はい!」




つづく





名前

内容

はいむるぶし え〜〜〜〜〜!ロ!ロシアに行っちゃうんですか?え〜〜〜〜〜!私も行きたい!私も連れてって!ちくしょう!でも早く帰ってきて下さい!くれぐれもお体の方は大切にして妙な男には着いて行かないように!ロシア男は怖いからね!ではお気をつけて!^^ (09/10/07 23:34)
まりあ え゛〜ん(/_;) クマの取材wの付き添いで、最終回まで読破できないかもぉ。。。 ロシアにお越しくださいましたら(10月限定ですが^_^; )、ロシアンティーをお出ししますね^^ До свидания(*^_^*) (またお会いしましょうね(*^_^*) ) (09/10/05 16:09)
はいむるぶし ここへさん すみません!順番間違えた!ごめんなさい!!!そうです!極悪人は成敗しなければなりません!でも・・・・・私って大きく分けたら極悪人の方??^^ (09/10/03 23:31)
はいむるぶし まりあさん えっ?旦那様はそちらの方????^^ (09/10/03 22:50)
はいむるぶし 名無しさん 怖いよ〜狭いよ〜暗いよ〜!寒いよ〜!YO〜!こんな下らんコメント書くなら早く次ぎ書け!は・はい!すみません!申し訳ございません!^^ (09/10/03 22:50)
はいむるぶし 告発者っち な!なんと!5千人と思っていたらたったの5人????いやっ!5人の方に支持されていればそれで満足!さ〜5人の読者様の為に最後まで行くぞ!^^ (09/10/03 22:46)
はいむるぶし 軍神殿 軍神殿の日記を拝読するに至り、誠に軍神殿は策士にて戦術家という事が正に伺え候!そんな御仁が釣などに興じれば、魚も真っ青でおわすな!^^ (09/10/03 22:44)
はいむるぶし サイコロさん 私はその方面の方とは極力避けて来たつもりですがどうしてもその御方達とぶつかってしまう時が仕事上あります!そしてこの御方達、両極端で話の分る人は居るのですが分らん人にぶつかった時がさ〜大変!本当に難儀な方達です! (09/10/03 22:40)
まりあ なんかウチのクマみたいな殿方(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル (09/10/03 20:49)
名無し 「・・それと社会とな!」怖いよ〜〜 (09/10/02 23:04)
告発者 波乱万丈みたいに途中で打ち切りだお(*^_^*)/たった5人の読者の皆さんゴメンネゴメンネー(^人^) (09/10/02 22:41)
ここへ 大悪人の男はヤクザとグルになって違法カジノ、薬物売買、売春クラブ、闇金その他の悪事をしているのでは?大悪人は地獄落ちですね。 (09/10/02 21:29)
ここへ ママのことをいろいろ知っているくせになぜ知らないと嘘ついたのでしょう?大悪人の男にママの正体と裏社会のことを教えられて脅されるのかな。 (09/10/02 20:54)
軍神 私も策士、戦術家、巨額な金ある人間であれば、私であってもママや他のお嬢ちゃんに悪い虫が寄り付かないように、店内部にしろ敵企業であれ監視工作員をキャバ嬢かボーイか清掃員で潜入し働かせ、盗聴器を設置、防犯カメラ、24時間を交代でスパイから逐一で報告をさせる位は常識の常識、またウルサイ人間を組織の裏機動隊でマーク、家か職場より尾行し警告、もしくは相応の罰を受けさせるのも当たり前、自分も歌舞伎町で大企業の会長、オーナーの管理代行で8件の水系店舗の見回り業務していたので、縄張りエリア刺青ありの下っ端の○員や、店ママには丁重にお辞儀や接待されたものよ(笑)私を怒らせればオーナーへ報告により営業停止、次回の契約更新は無し、それなりの権限を持っていた、しょせん我が手の平で踊る将棋の駒さ、明日は歩から成るか、ただの生きた屍の捨て駒になるか、先を読み上手く操縦しないとね、中途半端な情報だけで、何も知らず乗り込んだ彼には、好奇心は猫をも殺す、この言葉がお似合いでしょうフフッ。 (09/10/02 20:35)
サイコロ 面白いですね^^私も学生のころ、田舎とはいえ、ヤバイ方に呼び出されて、危ない目にあったことがありました。騒ぎを嗅ぎつけた近所の方の通報で、なんとか事なきを得たことがあるのですが・・・まあ本職の方と渡り合うなら、それなりに覚悟が必要ですね^^ (09/10/02 20:11)


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