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爺放談


 ■ 2014/05/19 (月) リッケンバッカー!


ずいぶん以前から趣味でギターを弾いている。

若い時、ビートルズのコピーバンドをやっていた。

仕事の都合上や仲間の都合などで解散となったがそれでも7〜8年はやっていた。

ずいぶん以前の日記にも書いたがここ数年前にまたギターが弾きたくなり「OVATION]と言うギターを購入した。

なぜOVATIONなんかを購入したか?

BEATLESには無縁のギターなのだがデザインが大好きで一度は持ってみたかったからだ。

そんなギターを買ってはみたものの以前の様にバンドを組める訳でもなく、うちの従業員を誘ってはみたもののジェネレーションギャップがありすぎて相手にされない。

だから一人寂しく、暇を見つけては一人ギターを弾いているだけの趣味であった。

だがつい最近、ひょんなことからある人からライブバーを紹介してもらった。

そこは私にはうってつけのバーで、やっている曲目は基本60年代洋楽で、新しくとも70年代の曲ばかり・・・

BEATLESはもちろんの事、エルビス、ベンチャーズ、CCR、PPM、S&G、ライチャスブラザーズ、クリーム、ショッキングブルーなどなど・・・

私は「なんてここは楽園なんだ・・」と思い、それからという物、仕事終わりにはここへ顔を出す始末。

このライブバーには専属バンドが居る訳ではなく、だいたいがここの常連さんがとっかえひっかえステージに立って演奏をする。

私はそれをいつも羨望の眼差しで見ていた。

そして、そんな私にもとうとうお声が掛かった。


「○○さんも何か楽器をやられているのですか?」

「は・はい!いちおうギターを・・・」

「そうなんですか!じゃ今弾いてくださいよ!」

「い・いや!私なんて下手ですし皆さんの足を引っ張るだけですから!」

「そんなこと気にする奴なんてここに居ません!皆で楽しめばいいのですから!」

「それはそうですが・・・」


私はその日はまだ遠慮の方が勝っていたので、常連さんの邪魔にならないように隅っこで飲んでいた。

そんな日々が続き、そうしたある日、とうとう私も演奏する機会が巡ってきたのだ。

いつもいる常連さんでギターを担当している人が来なかったからだ。

もうその時は常連さんの間で私がギターを弾けることを知っているので、すぐさま私に声をかけてきた。


「○○さんお願いします!サイドを担当してください!」

「えっ!」

「譜面はありますのでよろしく!」

「えっえっえっ!!!」


半ば強引にステージに立たされた私は、ここはもう堪忍してギターを手に取った。

このライブバーは私等の生演奏で歌う事が出来る、カラオケとは違う本物のバンド演奏をバックに歌う事が出来る事からそれが好きなお客が集まってくるお店だ。

各テーブルに置かれてある曲目リストの中から番号を指定し、それを演奏し客はステージに上がって歌う。

もちろん曲目リストはほとんど60年〜70年代の洋楽。

私がギターを手に取ったと同時に早速リクエストが入った・・・


「じゃ○○さんいける?譜面は〇〇ページね!」

「は・はい!」

「もし良かったらハーモニーつけてあげてね!」

「えっ?」

「だって○○さんの好きなビートルズだよ!大丈夫でしょ?」

「確かにそうですが歌もですか?」

「大丈夫大丈夫!じゃいくよ!1・2・3」


ドラムのカウントが入る!

もうやるしかない!私は無我夢中で右手を振り下ろした・・・

久しぶりのバンド演奏。

私の後ろから聞こえてくる正確なドラムのリズム、更に聞こえてくるベースの低音、そして私自身のシールドを通してアンプから出てくるギターの音・・・

ずっと一人で、アンプを通さない生の弦の音しか聞いてこなかった、本当に久しぶりのアンプから聞く音、それとバンドの自分以外の生音・・・

私は嬉しくて、無我夢中でこの一体感に酔いしれていた・・・

演奏を途中間違ったかもしれない、しかしそんな事よりもこの瞬間が楽しくてそんな事はもうどうでもよかった。

 
客からのリクエストが無くなるとステージはいったん休憩に入る。


今回は約10曲ぐらいの演奏だった。

幸い私はこの年代あたりの曲はほとんど網羅している。

知らない曲は無かったので全て問題なく演奏できたように思う。

途中からは私も余裕が出来たのかハーモニーも入れるぐらいになっていた・・・


「〇〇さん!いけるじゃん!ぜんぜん大丈夫だよ!」

「あ・有難うございます!」

「これで演奏スタッフが一人増えたね!」

「そんな!私なんかまだまだですよ!」

「いや〜大丈夫だよ!ところで○○さんは仕事なにやってんの?」

「くぇrちゅいおp@・・・・」

「じゃいつも来れる訳ではないんだね」

「は・はい・・」

「じゃ来れる時は今回みたいにサイドお願いするよ!」

「私なんかで良ければ!」


こうして私は念願のバンドが出来るようになった!

しかも私がしたかったオールディーズだ!

これを機に私は前から欲しかったギターを増やそうと思っている。

GUILDのギターとフェンダーのテレキャスターを購入しようかどうかを悩んでいる。

それを嫁に言ったところ・・・・


「買えばいいじゃん!」

「えっ!いいの?」

「別にいいんじゃない!欲しいんでしょ?」

「うん!」

「それっていくらぐらいなの?」

「2つで50〜60万ぐらい・・・」

「・・・・・・・」

「で?」

「今年はどこもまだ旅行に行ってないよね?」

「・・・・・・・」


新しいギターを手に入れる事はまだ当分無理そうだがこの店のおかげで楽しみが一つ増えた。


これまで以上にギターの練習にも身が入る。

世に多く存在するおやじバンド、これまで無理だと思っていた事が私にも出来るかもしれない。

いずれはリッケンバッカーも手に出来る日が来るかもしれないと思いつつ仕事をしている・・・・


暫くして嫁が私にこうも言ってきた。


「若いお姉さんがいる飲み屋へ行かなければ買えるじゃん!」


「・・・・・・・・・」



まだまだ道は険しい・・・・・・













名前

内容

はいむるぶし タヌキっぽさん ジャズギターの難しさったら・・・弾き方が特殊で私などは・・・でも頑張る!^^ (14/05/20 21:15)
タヌキっぽ >このボーカルの方…  正しくは、食べ過ぎ!でしょうW 本題、「五線紙」のギターカバーはYouTubeに幾つか在りました。ステージで披露される日を待ってます (14/05/20 21:06)
はいむるぶし タヌキっぽさん これはカッコイイ!しかもこのボーカルの方、歌うますぎ!この曲は知りませんが竹内まりあってジャズでしたっけ?このジャズギターも良いですね!今度挑戦してみようかな! (14/05/20 20:53)
タヌキっぽ 邦楽にご興味無いでしょうけど…こんな夜を重ねておられる?http://www.youtube.com/watch?v=soY5_MZaRZc (14/05/20 05:21)
タヌキっぽ ギターを弾ける…いいですね。「五線紙@Souvenir〜Mariya Takeuchi Live」のように弾け、傍に同様な歌唱力の女子が居たら…と、夢に見ます (14/05/20 05:04)
はいむるぶし サイコロさん 夫婦仲?あれ?悪かった時ってありましたっけ?いや〜記憶にないな〜!誰か別の方と勘違いされてませんか〜?私の様な愛妻家を捕まえて何をおっしゃっているのですか〜!^^ (14/05/19 22:36)
サイコロ おお!演奏もできるのですか^天は二物も三物も与えますね!ところで、夫婦仲は修復されたのですね^よかった、よかった^^ (14/05/19 21:22)
はいむるぶし まりあっち ナイロン弦のギターは持ってませ〜ん!クラシックも実は好きで何時かはナイロン弦にも挑戦しようと思っております!アルハンブラ「想い出」は弾いてみたい一曲ですね!^^ (14/05/19 17:35)
まりあ はいむるぶしさん、私と一緒に『G線上のアリア』弾いて^^ ゆっくりと・・・・包み込むやうに(なにげにリクエストしてみたw) なんか、はいむるぶしさんうまそうな予感♪ (14/05/19 17:26)


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