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爺放談


 ■ 2014/05/22 (木) 既得権益


世の中には様々なエコノミストと呼ばれる学者がいる。

政府が「国家戦略特区」なるものを創りそれを審議するため「特区諮問会議」という物が設置された。

それを構成しているメンバーはほぼ「構造改革派」が占め、その中の主要格が「竹中平蔵」

その名も知れた小泉構造改革の主要ブレイン「竹中平蔵」だ。

この方の経済理念は「自由競争」を基本とした経済政策を推進することが現在の日本の停滞した経済に一番効果があると信じている。

であることからかこの方の解説の中に多く出てくる言葉が「既得権益」なるものだ。

このサイトでもよく使われているようにも思うがこの「既得権益」という代物はどのようなものなのか?

何か現在においてはどうもこの言葉は良い意味では使われてはいないようだ。

何か悪の代表のように使われているようなこの「既得権益」

今回はこの「既得権益」なるものを検証してみたい。

そもそもこの「既得権益」とはどのように生まれたのか?

話は遡る事、時は「江戸時代」

誰もがよく知るこの時代は国家がほぼ全ての国から貿易をせず「鎖国政策」を強いていた。(オランダと中国だけは特別許可)

しかしこれも皆よくご存じの「ペリー来航」によりこの牙城が崩れていく。

そして明治維新を経て、この日本は「開国」し、多くの国々の貿易の的となっていく。

これには一長一短があり、良い所では「産業改革」「知識、教育」しかし悪い所では「力の不平等による軋轢」「他国文化の流入」「侵略性の危険度」などだ。

当時の日本はまだ開国したての「赤ん坊」国家であった為、上記の「侵略性の危険度」を一番重要視し、国家防衛としての政策を推し進めた。

その結果、日本はそもそも生真面目な性質が良かったのか著しい勢いで防衛力を身に着けていく。

しかしそんな日本も「資源」の壁にぶち当たり、結局この「資源大国」に大敗を喫するのだが、この教訓を生かすためその後の国家としての政策に色々な物が盛り込まれていく。

色々な教訓の中で一番重要なことは「権益」だった。

日清戦争以降、日本が世界の主要国家に翻弄され、泥沼の体制に入っていった。

その原因は開国という自由競争の中で、自国の権利を主張する事の難しさ。

一度開国した国家が独自の権利を主張する難しさ。

自由経済の残虐性を弱肉強食を垣間見たその時にはもう後戻りが出来ず、強国の餌食となって行き、国家は破壊された。

その教訓を生かし「権益」の重要性を重く受け止めたのだった。

特にエネルギー、食糧、金融を初めとする生活に直結する物への国家権益、それ以外にも自由にすると諸外国からのダメージが大きく出る恐れのあるものにも「関税」「既得権益」を付けた。

いわゆる「保護経済」であった。

その甲斐あってかその後の日本は「奇跡の経済復興」を成し遂げた。

もちろん経済復興の要因は他にもある、たとえば「朝鮮特需」は相当の経済的牽引を果たしたのも事実だが、しかし、やはり政府が取った保護経済政策は復興の大きな要因だ。

そして日本は順調に右肩上がりの経済国家として世界の中枢に躍り出る。

保護政策は内需を拡大し、国家としての力を蓄える。

気が付けば日本はGDP世界2位にまで押しあがっていた。

しかし世界はこれを黙ってみてはくれない。

自由という錦の御旗を掲げ日本に昔の様な開国を迫ってきたのだ。

「貿易不均衡」による「関税」の引き下げ、金融市場への介入、「権益」の撤廃などを外交から圧力をかけてきたのだ。

要は「保護経済」から「自由経済」へ誘おうとするものだ。

その為にはありとあらゆる手段が盛り込まれた。

「自由経済」という事が素晴らしいと言う「プロパガンダ」だ。

同時に「保護経済」の貶め、いわゆる「既得権益」に対しての負の印象付けであった。

手口は巧妙だった。

諸外国から直接手引きしてはなかなか難しい、だから同じ国民である人間がこれを推進すれば容易であり、しかもその人間が信頼を勝ち取っていれば尚推進しやすい。

そこで登場するのが「小泉内閣」だった。

先進大国は知っていた。

「一般大衆」という物がどういう物なのかを・・・・

彼等に知性は無い、一般大衆というものは自分で考えている様で実は何も考えていないということを・・・

一人のカリスマなど作る事は何の造作もない事。

そこに肩書があり、そこに知性が有るように見えれば、後は宣伝媒体が後押しすればもうそれだけで十分だ。

多くの日本国民は諸手を挙げてこのカリスマに縋り、ものの見事にこの「既得権益」は破られていった・・・・

大手都市銀 13行 あったのが現在はたった 4行 

大手生命保険会社は倒産 合併

大手証券会社の倒産

大手グループ企業の株式の持ち合い破棄、これにより資本金の小さい所からのM&A

世界金融の流入

郵便事業の民営化(国家最大の金融の自由化)

国内企業の空洞化

自由化により賃金低下

非正規労働者の増加

デフレの促進

など様々な悪影響がでた。

しかし未だに多くの国民達は気づいていない。

「既得権益」というものの重要性を・・・


過去、同じ日本人である私達の父や母、もしくはおじいさんやおばあさん、この方達が命を懸けて守ろうとしたもの。


それは諸外国から押し付けられてきた「自由経済」という弱肉強食。


私達の親達や祖父たちはそれから自国を守るため「権益」というものを世界に主張するため命を投げ出してきたのだ。


世界のどの国々も、この「権益」を守り、世界と経済活動を行っている。



自由と言う言葉はどれほどの危険を孕んでいるかを「一般庶民」は理解しなければならないが難しい所だ・・・・・





















名前

内容

はいむるぶし まりあっち そうですか?多くの国民は気づいてないと思いますよ。っていうかまりあっち!私の言っていることは逆ですよ!変えちゃダメと言っているのですよ! (14/05/23 20:31)
はいむるぶし 腐敗官僚さん それは酷でっせ〜!だんな〜!少しは私等にもおめぐみを〜!^^ (14/05/23 20:29)
はいむるぶし サイコロさん おっしゃる通りです!少し韓国の話も入れようと思ったぐらいです! (14/05/23 20:27)
はいむるぶし タヌキっぽさん そうだ!そうだ!海外産でいいのは女性だけだ!とくにロシア系は歓迎だ!えっ?ちがう?^^ (14/05/23 20:26)
まりあ はいむるぶしさん、みんな既得権益については気づいているとおもいますよ。。わかっているけれど。。。。かえようとしないの。。どうしようもないと既得権益者も一般も思っているの。。。。そこが国民病かもしれません。。。。そうそう、男と女は素敵な既得権益のやりとりで愛を育むところがありますよ(*^_^*)今度、奥様のいらっしゃる時にいきなり家庭訪問しちゃいます〜(*^w^*)袖の下も持参してますよw (14/05/23 09:25)
腐敗官僚 「既得権益」で生計がなりたっている者ですw 「一般庶民」は理解する必要はありませんよ。ただ死ぬまで働いて納税してくれれば良いのです。 (14/05/23 00:21)
サイコロ 韓国が好例ですね (14/05/22 23:12)
タヌキっぽ 豚肉は海外産と国内産の味に差が在り過ぎ。そういえば菓子類もそうだっ! (14/05/22 22:12)


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