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爺放談


 ■ 2014/07/22 (火) 黒子のバスケ


「黒子のバスケ」脅迫事件での犯人である「渡邊博史被告」の最終意見陳述書なるものが公開された。

この陳述書はA4原稿で44ページからなる陳述書で、この中に彼の思いの全てが詰まった物となっており、彼自身のこれまでの人生観やこの事件に至った経緯が事細かく記してあった。

私はこの全文を読んで非常に感慨深いものがあった。

この彼の心情を記した陳述書を要約すると

1、幼少期から小学生時代まで地獄の毎日(親族からのネグレクトおよび虐め)

2、自分は人間に非ず本名である「ヒロフミ」という生き物である

3、世の中の多くの人達は「キズナマン」である(家族や友達や社会性などと連携してい  る、若しくは連携を模索している)

4、世の中の多くの人達は「努力教信者」である

5、自分は「ヒロフミ」と言う生き物であり「キズナマン」「努力教信者」とは無縁の存  在で孤立した「浮遊霊」である

6、浮遊霊は一般概念は無く、ただ孤立無縁であって実害は無い、しかしある時に何かを  きっかけにして浮遊霊が生霊と化し、実社会に災いを及ぼす

7、秋葉原無差別殺傷事件や池田小学校事件などはこの自分と同列で「生霊」と化した浮  遊霊が起こす事件で自分も含めて彼等に防御策など無く、動機を探っても意味が無い

8、唯一防御出来うるとしたら「公立自殺幇助施設(安楽死)」の開設、若しくは「無期  限拷問刑」の導入である。なぜなら彼等が一番嫌う事は「痛み」であるから

9、「浮遊霊」たちは「無敵の人」であり、失って困るものが何もない

10、「浮遊霊」たちは「こだわり」が何もない

11、「ニート オタク ネトウヨ ひきこもり」などの様な人達も「キズナマン」であ    り「浮遊霊」ではない

12、「浮遊霊」が生霊となって世に害を及ぼすきっかけは「運」であり「思い付き」で    あって意味はない

13、マスコミは「浮遊霊」たちを全く理解していない、一般常識で考えようとする所に   無理がある

14、この事件のきっかけを作った原因を敢えて言うなら自分を浮遊霊としてしまった両   親や小学校時代の教師や生徒である

15、この事件に関して自分は「反省」「後悔」などの感情は一切ないし分かってもらお   うという様な感情も無い

16、自分にとって懲役刑は現在までの自分の生活とさほど変わりはない、むしろ安定的   な生活を約束してくれる分自分にとっては住みやすいので何の罰則にもあたらない

17、敢えて希望を言うなら懲罰終了後に自殺の自由を与えてほしい・・・


まあ細かい部分では他にも書いているが以上が全文を要約している。

確かに一般概念では彼の主張は「甘え」の一言に尽きるかもしれない。

世の中には彼の経験してきた事よりも悲惨で壮絶な人生を歩んできた人たちも多くいるだろう。

しかしそんな事を彼等に100回 200回いや10000回言ったところで何の意味も無いだろう。

問題なのは彼等の様な人間が他にも確実に存在し、彼の言う「浮遊霊」が実際に居るという現実である。

彼の陳情書を読むにつれ、実に頭が良いと思う部分が多々見受けれた。

たとえば「浮遊霊」とか「無敵の人」という比喩は実に分かり易いし、この陳情書の中で随所に見られた例文が実に的確で分かり易い内容となっていた。

彼等は対人関係ではこの才能を披露する事は出来ないのであろうがこの文章力から見ると相当のコミュニケーション能力を秘めている事だろうと思う。

彼等は確かに、彼の言うとおりそれらを表に出す事が出来ないし、それよりなによりその事を認めてもらおうと思っていない。

誰かに自分を認めてほしいと思っていない。

彼も書いているがそうなってしまう最大の要因は「両親」と言う存在が相当影響している事は否めない。

彼は言っているが取り分け「母親」の影響が大きく作用しているようだ。

そう思うと彼も被害者の一部に当たるかもしれない。

しかしそんな事を思ったところでどうにもならない。

私は彼が推奨している「公立自殺幇助施設」の開設に賛同する。

この施設開設により多くの弊害は出るだろう。

しかし「生きたい」と願っている人達の生命を危険にさらされるよりは良いのではないだろうか?

「浮遊霊」の代表である彼は言う

「多くのマスコミが言う「社会」や「公共」などを問題視しているのは全くのお門違いだ。どんな世の中で有ろうと「浮遊霊」は存在し、いずれその中から「生霊」となって世間に悪さをする」

「なぜなら「浮遊霊」達は社会や公共に何の関心も無いから・・・」

確かに本当に「無敵の人」である。

社会の秩序を本気で考えるなら、「公立自殺幇助施設」は必要ではないだろうか?


きれいごとや理想では済まされない、政治や法律では縛る事が出来ない、理屈や道徳では太刀打ちできない。

完全無欠の「無敵の人」

これらから生命や秩序を守るには必要悪として真剣に取り組むか、若しくは社会の癌細胞としてこれらのイレギュラーらを許容するか?

この二択しか手段はないように思う・・・














名前

内容

はいむるぶし まりあっち 確かに野放しにしているのは周りの人達にもいくばくかの責任はあると思いますが限界もある〜〜〜!確かに私とまりあっちが組めば超超超無敵の人かも〜〜〜〜!^^ (14/07/22 23:33)
はいむるぶし 腐敗官僚さん そ・そ・それは誤解ですよ!確かに私はお金は大好きですが・・・・・やっぱり飛びつこうかな!^^ (14/07/22 23:30)
まりあ ごはんをマズイといったら、日本ではタブーみたいでした。。どう対応すればいいのかしら〜(-_-;) アドバイスちょうだいっ!(おねだり^^ ) (14/07/22 22:48)
まりあ え〜ん(>_<)「公立自殺幇助施設」ってそんなのひどすぎ〜〜〜〜!!そこまでになるまで野放しに放置している私たちも罪なのでは? 逆に考えれば、はいむるぶし社長もウチらも「超〜無敵の人」やんか〜^^ (14/07/22 22:47)
腐敗官僚 はいぶるむしさん にしては、金儲けの思慮が足らないですねw 基地外がいるからこそ、身辺警備サービスや防犯アイテムの需要が出るんですよw 実は銃刀法規制の緩和が検討されているのはご存知でしょうか? まさしく基地外に刃物といったところです。これで防弾装甲車や防弾チョッキが飛ぶように売れるようになるんですね。ほらほら〜ゼニの臭いがするでしょw 早く飛びつかないと儲けそこないますよw (14/07/22 21:00)
はいむるぶし 記入なしさん そうでしょうか?私はどの様な刹那主義たちも破綻者達もほとんどの方達は「生」への執着はあり、死の恐怖は持っていると思います。どれほど歳をとっても死への恐怖はさらに大きくなると思います。確かに現在よりは自殺者がこの制度により多少増えるかもしれませんが犯罪抑止と言う観点と、非業な思いをする被害者のことを考えれば良策かもしれません。 (14/07/22 19:12)
記入なし 一度、深く考えた事があります。SFが趣味なんですが、、思考実験としての「安楽死制度」これは一見良い様に思えるかもしれませんが、日本人のメンタリティから言って、ほぼ安楽死を選びます。生きることの意味を獲得する事を放棄しない人間ばかりではないと一つの思考実験として、考えました。みんな死んじゃいますね^_^; (14/07/22 18:23)


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