Transparent lie

そういや。一昨日。
したんじゃなくてされました。

衝撃的すぎて一日寝かせちゃたよ。みたいな？
（嘘。疲れてただけです。）

駅地下トコトコ歩いていたら
後ろから　「こんにちわ〜」と声をかけられ
聞き覚えのない声に　はて？と振り向くと




そこに　　イケメン。




・・・・・・・・・・・・・・・・・誰だお前？

人違いかと踵を返した俺に、しゃべりながらついてくる　イケメン。

（以下　奴：「」栄人：『』）

「や〜俺ね普段は知らない人に話しかけたりしないんだけど〜」
『・・・・』
「君と話がしてみたいなーと思って勇気振り絞っちゃっちゃいました〜」
『………金ないし。かつあげしても小銭しか出てきませんよ。
　あとローン組んで壺とかも買いません。』
「あっ違う！違う!!ホント違う！！純粋に話してみたいなぁって思っただけだから」
『……（なおさら怖いわっ!?なんなんだ一体）』

「俺、イシダカズキっていいます」
『…はぁ。』
「って反応薄っ!?　ホント勇気振り絞ったんですよ。俺的に。」
『……（知らねーよ。その勇気、もっと世界人類のためになる方向性で活かせ。）』
「カッコイイチョーカーつけてんね!!似合うっつーかなんつーか」
『…そらどーも。。。安物だけど。』


「ってかさー俺何歳に見える？」
『（話飛ぶなコイツ）・・・・・・24，5才？』
「っマジで!?超嬉しいんだけどっ!!実年齢言ったらひくよ？俺ね今年で28。
　ってか、え？え？逆に？逆に何歳？」
『（口を開こうとすると）』
「待って!!当てる!!19。いや18かな」
『…………何？未成年だと思って声掛けてんの?』
「違っ!!そういうんじゃなくて!!」
『（じゃぁどーゆーんだよ）…急いでっから。』

「あっ　あのさメアド交換しない!?」
『・・・・・・なんで。』
「今までの会話でやっぱ気が合いそうだなと思って」
『（どこがだよ!？）や、ホント急いでるんで。』
「あ？もしかして恋人いるとか???」
『ハイ。います。』
「そ、そっか残念だな〜。ま、じゃぁしょうがない…よ…ね!!」

でポン　と人の肩を叩いてえっらい残念そうな顔でイケメンは去って行きました。

・・・・・なんなんですか。アンタ。マジで。

ってか新年早々こんなにむなしい嘘をつかされるとは。


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