Transparent lie

「世界でいちばん自殺が多い日って知ってる？
……クリスマスだよ。イルミネーションの明りに照らされて、
町全体が光にあふれて、道行く人は幸せそうに誰かの待つ家に帰ってく。
そんなとき、慣れたふりして自分をごまかし孤独に麻痺した者たちは、
麻酔が切れた患者のように、ふと我にかえってしまって
寂しさという苦痛に耐え切れなくなるんだ」

そう言ってアンタはとても綺麗に皮肉っぽく笑った。

もうすぐアンタの日が近い。
もう、何年たったんだ。
でもこの時期になると、嫌でもでもアンタのことを思い出してしまう。
何時までもアンタのことばかり考えていられるほど暇でもないのに。

思い出すだけならまだしも
最近は夢にまでアンタがでてくるよ。
夢の中のアンタはいつもの皮肉交じりの笑いかたじゃなく、
見たこともない表情で　ただ優しく微笑んで、唇を動かしてる。
その言葉がどうしてもわからなくて、近くに行って声が聞きたいけど
僕は一歩もその場から動けない。

そして、夜中に目が覚める。時には涙が止まらなくなる。

あぁもういっそ二度と眼覚めなくていいから、
アンタの言葉が知りたいとそう思う僕は、少し狂ってるのかもしれないね。

去年の12月は　http://musyoku.com/nikki/0000_200712.html
と「恋人も友達もいないやつのヒガミ」みたいなを言ってたようだが、

今年の俺は一味違うぞ。
さぁ、ここに高らかに提案しよう










……今年のクリスマス、最初っから存在してないことにしねぇ？

あとで本人が見直してもわからない日記を
一人読み解くとするか。

キーワードは
「ｈ　ｄ」

過ぎた時間は戻ってこない。
数日前の俺からのダイニングメッセージ

でもPC触った記憶すら危ういのに
たった２文字からでは心もとない。

というわけでｳｨｷ先生にお知恵を拝借してみた。

HD
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

北海道国際航空株式会社のIATA航空会社コード
ハードディスク (Hard Disk)
ホジキンリンパ腫 (Hodgkin's Disease)
ハードドライビン （Hard Drivin'） → アタリのレースゲーム
ハイディフィニション (High Definition)
HD DVD(High-Definition Digital Versatile Disc)
HDV(High-Definition Video)
高精細度テレビジョン放送 (High Definition Television)
血液透析 (Hemodialysis) → 「人工透析」を参照
ホールディングス又はホールディングズ (Holdings) → 「持株会社」を参照
ヘンリー・ドレイパーの星表（Henry Draper Catalogue）
NHK高松放送局ラジオ第2放送、教育テレビ（JOHD、JOHD-(D)TV）
自動車･オートバイに関するもの。
ハーレーダビッドソン (Harley-Davidson)
ハイデッカー （High-Decker）→ バス (交通機関)、観光バスも参照
自動車のナンバープレートで、函館の国際ナンバー。
トヨタ・HDエンジン
4代目ヒュンダイ･エラントラの通称。

……う〜ん。どれもピンとこない。
なんだ。何が言いたかったんだ過去の俺よ。

そもそも家電詳しくないし、取り合えず心以外は病んでない。
後半はバイクやら車関係つついてるけど、
ハーレーダビットソンとか買えるか　ボケ。
………それ以前に免許かない。
毎日、凍えそうになりながら自転車通勤だよ。バーロー。











あ。「（ｈ）晴れたら　　（ｄ）ダイソー」だ。

自転車の空気入れ（缶のやつ）切れてて明日雨じゃなければ
ダイソー（100均）行ってまとめ買いしなきゃって思って・・・・・・。。。


…さて。なぞは解けた。（満面の笑みで）
最後に決め台詞でも言っとくか。なんだっけか。
某探偵アニメ風に　且つコラボさせつつ　リスペクトしつつに
オリジナリティを・・・えーとなんだ。


『じっちゃんは　いつも一人！！」
（多分検索書けたら1000人ぐらい同じこと考えてそう）

　　ｄ

ナニコレ。12月とか勘弁してくれよ。
せめてもう一週間ぐらい11月伸ばさない？

寒冷前線とかちょっとばかり後退してていいよ。
俺が指示出すまで後方待機で。生き急ぐな。若人よ。
「俺、この戦が終わったら結婚するんだ」とか言ってる奴は
とりあえずフラグたっちゃってるから隅っこで温暖化待ちとかしとけ。

どうも栄人です。
相変わらず理由のわからん独り言をブツブツつぶやいております。
別にいいじゃないか。日記に一人ごと書いたって。
日常生活も孤独なんだ。ぼろアパートでぶるぶる震えながら
コタツにちゃんちゃんこでパソコン打ってんだ。

人間としてとしての優しさに溢れてる、ナガサワマサミ似の人
栄人さんにク○ールのコーンポタージュを差し入れしてください。（本人でも可）
小栗旬はいいや。イケメン受信拒否。

頼んでもいないのに吐く息に色がつく季節になってきた。
冬はダメだ。イヤだ。嫌いだ。

そう大して長くもない僕の人生の中で
やたらとこびりついて離れない記憶が多い時期。

悴む指先や、頬打つ冷たい風、見上げた青空がやけに遠く感じるとき
だんだん短くなる昼間や、薄暗い玄関の重い空気を吸った時、
どんなに忘れようと思ってもアンタの顔が脳裏をよぎる。

あの頃の僕はまだガキで。どうしようもなく幼くて。
アンタがくれた優しさに馬鹿みたいにしがみついて
離れたくない。邪魔はしない。そばにいるだけでいいと
アンタに自分の気持を押し付けてることすら気付かずに泣きながら言い募った。

アンタはその綺麗な白い手で僕の頭をはさんでグシャグシャ撫でて
「私と同じぐらいの年になれば、笑い話になるよ」だなんて軽々しく言ったけれど
…嘘つき。アンタは昔から皮肉と嘘がとことん巧いね。
まぁ、だまされる僕も僕だけど。

あれから何年のかな？
今年であの時言ってたアンタの年には追いつく予定だけど…
…アレもまぁどこまでホントなんだか。アンタ年齢詐称ぐらい朝飯前だろう？

悔しいことに何度思いだしても、あの時みたいに涙が溢れるよ。
もう、僕は大人だから　声を張り上げて喚くことはできないけれど。
冷たい指が温かいものに触れたとき、
人ごみでアンタによく似た後姿を目にしたとき、
アスファルトに細長く映る自分だけの影を見たとき、

未だに　どうしようもなく　さみしくなって　
自分の部屋のパイプベッドに仰向けに寝転んで、嗚咽噛み殺しながら
気が済むまで泣くことがある。
今日みたいに。

それとも本当のアンタの年になれば、僕も笑うことができるのかな。


……どっちにしろアンタにとっては、どうでもいことだろうけど。