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PIANO・BAR ハナレイ・ベイ


 ■ 2015/11/14 (土) 急行「八甲田」の想い出


僕は北海道の函館の私立高をでています
高校時代はワンダーフォーゲル部に入り北海道の道南の山々を登っていました

寄宿舎生活で実家に帰れるのは春夏冬の休みだけ
実家に帰る日はわざと時間を遅らせ、最終の夜8時の連絡船に乗るようにしていました
これに乗ると青森着は夜の0時少し前、青森につくと長い桟橋をてくてくと歩きます
ホームには午前0時2分青森駅発の急行「八甲田」が・・・

急行「八甲田」は寝台ではなく普通の列車ですが
時間が時間ですからこの列車は空いています
この列車に乗るのが僕のひそかな楽しみでした、
ちょうどあの宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を体験しているような気がしたものです

八戸、三沢・・・・・停車する駅はどこもプラットホームが真っ暗でした
缶コーヒーを飲みながら、窓の外を過ぎてゆく街灯の明かりをぼんやり眺めるのが好きだった
踏切を通ると、カンカンという警音が鳴っているのが聞こえます
ハコにはたいてい僕一人のことが多かった

実家のある駅には午前3時少し前につくのですが
タクシーに乗るとラジオからはオールナイトニッポンが終わって
いすず「歌うヘッドライト」が流れてきます

家には午前3時半頃に到着
鍵が開けてある玄関から入り、寝室の両親に戻った旨あいさつして
2階の自分の部屋で寝ました









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 ■ 2015/02/15 (日) 今日


何もなかった
ただ駅ビルの市立図書館で閉館までぼーっとしていた


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内容

蚤蚤さん   一人にさせてごめんなさい・・・な〜んて女性はいないのかな?(頑張れ、まだ間に合う) (15/11/15 00:55)
株式仲買人 今日はひとりで淋しかった (15/02/15 22:00)


 ■ 2015/02/13 (金) 無題


靴音だけで、あの人だとわかる。
せわしく行き過ぎる朝方でも、疲れた靴音が重なる夕暮れ時でも、私には、あの人の足音だけはわかる。
顔なんか見なくても、足音から、どんな人柄なのかがわかる。
やさしいとか、思いやりがあるとか、こころ根の良い人だとか、そんなありきたりな言い方でなく、あの人がどんなふうに生きてきたのかが伝わってくる。・・・・
通り過ぎていくあの人の気配の中に、私をみつめてくれている視線を感じる・・・


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内容

佐藤夫人 ↑伊集院静の「蛍ぶくろ」の出だしですね。おやすみなさい。 (15/02/15 01:17)
株式仲買人 そういえば、昼間レストランで食べたポロネーぜスパゲッティに角砂糖みたいなチョコレートがおまけでついていた(笑) (15/02/15 00:57)
株式仲買人 もらいませんよ。昨日、職場で義理チョコを1個もらっただけです。 (15/02/14 18:19)
佐藤夫人 今日はバレンタインデー。チョコレートはいっぱいもらいましたか? (15/02/14 18:14)
株式仲買人 コメントありがとうございます。驚きました。 (15/02/14 17:58)
佐藤夫人 小説、お好きなんですね。上の文章は私も読んだことがありますよ。 (15/02/14 09:26)


 ■ 2015/02/11 (水) 六の宮の姫君


       一

六の宮の姫君の父は、古い宮腹の生れだつた。が、時勢にも遅れ勝ちな、昔気質の人だつたから、官も兵部大輔より昇らなかつた。姫君はさう云ふ父母と一しよに、六の宮のほとりにある、木高い屋形に住まつてゐた。六の宮の姫君と云ふのは、その土地の名前に拠つたのだつた。
 父母は姫君を寵愛した。しかしやはり昔風に、進んでは誰にもめあはせなかつた。誰か云ひ寄る人があればと、心待ちに待つばかりだつた。姫君も父母の教へ通り、つつましい朝夕を送つてゐた。それは悲しみも知らないと同時に、喜びも知らない生涯だつた。が、世間見ずの姫君は、格別不満も感じなかつた。「父母さへ達者でゐてくれれば好い。」――姫君はさう思つてゐた。
 古い池に枝垂れた桜は、年毎に乏しい花を開いた。その内に姫君も何時の間にか、大人寂びた美しさを具へ出した。が、頼みに思つた父は、年頃酒を過ごした為に、突然故人になつてしまつた。のみならず母も半年ほどの内に、返らない歎きを重ねた揚句、とうとう父の跡を追つて行つた。姫君は悲しいと云ふよりも、途方に暮れずにはゐられなかつた。実際ふところ子の姫君にはたつた一人の乳母の外に、たよるものは何もないのだつた。
 乳母はけなげにも姫君の為に、骨身を惜まず働き続けた。が、家に持ち伝へた螺鈿の手筥や白金の香炉は、何時か一つづつ失はれて行つた。と同時に召使ひの男女も、誰からか暇をとり始めた。姫君にも暮らしの辛い事は、だんだんはつきりわかるやうになつた。しかしそれをどうする事も、姫君の力には及ばなかつた。姫君は寂しい屋形の対に、やはり昔と少しも変らず、琴を引いたり歌を詠んだり、単調な遊びを繰返してゐた。
 すると或秋の夕ぐれ、乳母は姫君の前へ出ると、考へ考へこんな事を云つた。
「甥の法師の頼みますには、丹波の前司なにがしの殿が、あなた様に会はせて頂きたいとか申して居るさうでございます。前司はかたちも美しい上、心ばへも善いさうでございますし、前司の父も受領とは申せ、近い上達部の子でもございますから、お会ひになつては如何でございませう? かやうに心細い暮しをなさいますよりも、少しは益かと存じますが。……」
 姫君は忍び音ねに泣き初めた。その男に肌身を任せるのは、不如意な暮しを扶ける為に、体を売るのも同様だつた。勿論それも世の中には多いと云ふ事は承知してゐた。が、現在さうなつて見ると、悲しさは又格別だつた。姫君は乳母と向き合つた儘、葛くずの葉を吹き返す風の中に、何時までも袖を顔にしてゐた。……

       二

 しかし姫君は何時の間にか、夜毎に男と会ふやうになつた。男は乳母の言葉通りやさしい心の持ち主だつた。顔かたちもさすがにみやびてゐた。その上姫君の美しさに、何も彼かも忘れてゐる事は、殆ほとんど誰の目にも明らかだつた。姫君も勿論この男に、悪い心は持たなかつた。時には頼もしいと思ふ事もあつた。が、蝶鳥の几帳を立てた陰に、燈台の光を眩しがりながら、男と二人むつびあふ時にも、嬉しいとは一夜も思はなかつた。
 その内に屋形は少しづつ、花やかな空気を加へ初めた。黒棚や簾すだれも新たになり、召使ひの数も殖えたのだつた。乳母は勿論以前よりも、活き活きと暮しを取り賄まかなつた。しかし姫君はさう云ふ変化も、寂しさうに見てゐるばかりだつた。
 或時雨しぐれの渡つた夜、男は姫君と酒を酌みながら、丹波の国にあつたと云ふ、気味の悪い話をした。出雲路へ下る旅人が大江山の麓に宿を借りた。宿の妻は丁度その夜、無事に女の子を産み落した。すると旅人は生家の中から、何とも知れぬ大男が、急ぎ足に外へ出て来るのを見た。大男は唯「年は八歳、命は自害」と云ひ捨てたなり、忽ち何処どこかへ消えてしまつた。旅人はそれから九年目に、今度は京へ上る途中、同じ家に宿つて見た。所が実際女の子は、八つの年に変死してゐた。しかも木から落ちた拍子に、鎌を喉へ突き立ててゐた。――話は大体かう云ふのだつた。姫君はそれを聞いた時に、宿命のせんなさに脅やかされた。その女の子に比べれば、この男を頼みに暮してゐるのは、まだしも仕合せに違ひなかつた。「なりゆきに任せる外はない。」――姫君はさう思ひながら、顔だけはあでやかにほほ笑んでゐた。
 屋形の軒に当つた松は、何度も雪に枝を折られた。姫君は昼は昔のやうに、琴を引いたり双六を打つたりした。夜は男と一つ褥に、水鳥の池に下りる音を聞いた。それは悲しみも少いと同時に、喜びも少い朝夕だつた。が、姫君は不相変わらず、この懶い安らかさの中に、はかない満足を見出してゐた。
 しかしその安らかさも、思ひの外、急に尽きる時が来た。やつと春の返つた或夜、男は姫君と二人になると、「そなたに会ふのも今宵ぎりぢや」と、云ひ悪にくさうに口を切つた。男の父は今度の除目に、陸奥の守に任ぜられた。男もその為に雪の深い奥へ、一しよに下らねばならなかつた。勿論姫君と別れるのは、何よりも男には悲しかつた。が、姫君を妻にしたのは、父にも隠してゐたのだから、今更打ち明ける事は出来悪くかつた。男はため息をつきながら、長々とさう云ふ事情を話した。
「しかし五年たてば任終ぢや。その時を楽しみに待つてたもれ。」
 姫君はもう泣き伏してゐた。たとひ恋しいとは思はぬまでも、頼みにした男と別れるのは、言葉には尽せない悲しさだつた。男は姫君の背を撫でては、いろいろ慰めたり励ましたりした。が、これも二言目には、涙に声を曇らせるのだつた。
 其処へ何も知らない乳母は、年の若い女房たちと、銚子や高坏を運んで来た。古い池に枝垂しだれた桜も、蕾を持つた事を話しながら。……

       三

 六年目の春は返つて来た。が、奥へ下つた男は、遂に都へは帰らなかつた。その間に召使ひは一人も残らず、ちりぢりに何処かへ立ち退のいてしまふし、姫君の住んでゐた東の対も或年の大風に倒れてしまつた。姫君はそれ以来乳母と一しよに侍の廊を住居にしてゐた。其処は住居と云ふものの、手狭でもあれば住み荒してもあり、僅に雨露の凌げるだけだつた。乳母はこの廊へ移つた当座、いたはしい姫君の姿を見ると、涙を落さずにはゐられなかつた。が、又或時は理由もないのに、腹ばかり立ててゐる事があつた。
 暮しのつらいのは勿論だつた。棚の厨子はとうの昔、米や青菜に変つてゐた。今では姫君の袿や袴も身についてゐる外は残らなかつた。乳母は焚き物に事を欠けば、立ち腐れになつた寝殿へ、板を剥ぎに出かける位だつた。しかし姫君は昔の通り、琴や歌に気を晴らしながら、ぢつと男を待ち続けてゐた。
 するとその年の秋の月夜、乳母は姫君の前へ出ると、考へ考へこんな事を云つた。
「殿はもう御帰りにはなりますまい。あなた様も殿の事は、お忘れになつては如何いかがでございませう。就てはこの頃或典薬之助が、あなた様にお会はせ申せと、責め立てて居るのでございますが、……」
 姫君はその話を聞きながら、六年以前の事を思ひ出した。六年以前には、いくら泣いても、泣き足りない程悲しかつた。が、今は体も心も余りにそれには疲れてゐた。「唯静かに老い朽ちたい。」……その外は何も考へなかつた。姫君は話を聞き終ると、白い月を眺めたなり、懶げにやつれた顔を振つた。
「わたしはもう何も入いらぬ。生きようとも死なうとも一つ事ぢや。……」
        *      *      *
 丁度これと同じ時刻、男は遠い常陸の国の屋形に、新しい妻と酒を斟んでゐた。妻は父の目がねにかなつた、この国の守の娘だつた。
「あの音は何ぢや?」
 男はふと驚いたやうに、静かな月明りの軒を見上げた。その時なぜか男の胸には、はつきり姫君の姿が浮んでゐた。
「栗の実が落ちたのでございませう。」
 常陸の妻はさう答へながら、ふつつかに銚子の酒をさした。

       四

 男が京へ帰つたのは、丁度九年目の晩秋だつた。男と常陸の妻の族と、――彼等は京へはひる途中、日がらの悪いのを避ける為に、三四日粟津に滞在した。それから京へはひる時も、昼の人目に立たないやうに、わざと日の暮を選ぶ事にした。男は鄙にゐる間も、二三度京の妻のもとへ、懇ろな消息をことづけてやつた。が、使が帰らなかつたり、幸ひ帰つて来たと思へば、姫君の屋形がわからなかつたり、一度も返事は手に入らなかつた。それだけに京へはひつたとなると、恋しさも亦一層ひとしほだつた。男は妻の父の屋形へ無事に妻を送りこむが早いか、旅仕度も解かずに六の宮へ行つた。
 六の宮へ行つて見ると、昔あつた四足の門も、檜皮葺きの寝殿や対も、悉く今はなくなつてゐた。その中に唯残つてゐるのは、崩れ残りの築土だけだつた。男は草の中に佇んだ儘、茫然と庭の跡を眺めまはした。其処には半ば埋もれた池に、水葱が少し作つてあつた。水葱はかすかな新月の光に、ひつそりと葉を簇がらせてゐた。
 男は政所と覚ぼしいあたりに、傾いた板屋のあるのを見つけた。板屋の中には近寄つて見ると、誰か人影もあるらしかつた。男は闇を透すかしながら、そつとその人影に声をかけた。すると月明りによろぼひ出たのは、何処か見覚えのある老尼だつた。
 尼は男に名のられると、何も云はずに泣き続けた。その後やつと途切れ途切れに、姫君の身の上を話し出した。
「御見忘れでもございませうが、手前は御内に仕へて居つた、はした女の母でございます。殿がお下りになつてからも、娘はまだ五年ばかり、御奉公致して居りました。が、その内に夫と共々、但馬へ下る事になりましたから、手前もその節娘と一しよに、御暇を頂いたのでございます。所がこの頃姫君の事が、何かと心にかかりますので、手前一人京へ上つて見ますと、御覧の通り御屋形も何もなくなつて居るのでごさいませんか? 姫君も何処へいらつしやつた事やら、――実は手前もさき頃から、途方に暮れて居るのでございます。殿は御存知もございますまいが、娘が御奉公申して居つた間も、姫君のお暮しのおいたはしさは、申しやうもない位でございました。……」
 男は一部始終を聞いた後、この腰の曲つた尼に、下の衣を一枚脱いで渡した。それから頭を垂れた儘、黙然と草の中を歩み去つた。

       五

 男は翌日から姫君を探しに、洛中を方々歩きまはつた。が、何処へどうしたのか、容易に行ゆき方がたはわからなかつた。
 すると何日か後の夕ぐれ、男はむら雨を避ける為に、朱雀門の前にある、西の曲殿の軒下に立つた。其処にはまだ男の外にも、物乞ひらしい法師が一人、やはり雨止みを待ちわびてゐた。雨は丹塗りの門の空に、寂しい音を立て続けた。男は法師を尻目にしながら、苛立たしい思ひを紛らせたさに、あちこち石畳みを歩いてゐた。その内にふと男の耳は、薄暗い窓の櫺子れんじの中に、人のゐるらしいけはひを捉へた。男は殆んど何の気なしに、ちらりと窓を覗いて見た。
 窓の中には尼が一人、破れた筵むしろをまとひながら、病人らしい女を介抱してゐた。女は夕ぐれの薄明りにも、無気味な程痩やせ枯がれてゐるらしかつた。しかしその姫君に違ひない事は、一目見ただけでも十分だつた。男は声をかけようとした。が、浅ましい姫君の姿を見ると、なぜかその声が出せなかつた。姫君は男のゐるのも知らず、破れ筵の上に寝反りを打つと、苦しさうにこんな歌を詠よんだ。
「たまくらのすきまの風もさむかりき、身はならはしのものにざりける。」
 男はこの声を聞いた時、思はず姫君の名前を呼んだ。姫君はさすがに枕を起した。が、男を見るが早いか、何かかすかに叫んだきり、又筵の上に俯伏してしまつた。尼は、――あの忠実な乳母は、其処へ飛びこんだ男と一しよに、慌あわてて姫君を抱き起した。しかし抱き起した顔を見ると、乳母は勿論男さへも、一層慌てずにはゐられなかつた。
 乳母はまるで気の狂つたやうに、乞食法師のもとへ走り寄つた。さうして、臨終の姫君の為に、何なりとも経を読んでくれと云つた。法師は乳母の望み通り、姫君の枕もとへ座を占めた。が、経文を読誦する代りに、姫君へかう言葉をかけた。
「往生は人手に出来るものではござらぬ。唯御自身怠らずに、阿弥陀仏の御名をお唱へなされ。」
 姫君は男に抱かれた儘、細ぼそと仏名を唱へ出した。と思ふと恐しさうに、ぢつと門の天井を見つめた。
「あれ、あそこに火の燃える車が。……」
「そのやうな物にお恐れなさるな。御仏さへ念ずればよろしうござる。」
 法師はやや声を励ました。すると姫君は少時の後、又夢うつつのやうに呟き出した。
「金色の蓮華が見えまする。天蓋のやうに大きい蓮華が。……」
 法師は何か云はうとしたが、今度はそれよりもさきに、姫君が切れ切れに口を開いた。
「蓮華はもう見えませぬ。跡には唯暗い中に風ばかり吹いて居りまする。」
「一心に仏名を御唱へなされ。なぜ一心に御唱へなさらぬ?」
 法師は殆ど叱るやうに云つた。が、姫君は絶え入りさうに、同じ事を繰り返すばかりだつた。
「何も、――何も見えませぬ。暗い中に風ばかり、――冷たい風ばかり吹いて参りまする。」
 男や乳母は涙を呑みながら、口の内に弥陀を念じ続けた。法師も勿論合掌した儘、姫君の念仏を扶けてゐた。さう云ふ声の雨に交じる中に、破れ筵を敷いた姫君は、だんだん死に顔に変つて行つた。……

       六

 それから何日か後の月夜、姫君に念仏を勧めた法師は、やはり朱雀門の前の曲殿に、破れ衣の膝を抱へてゐた。すると其処へ侍が一人、悠々と何か歌ひながら、月明りの大路を歩いて来た。侍は法師の姿を見ると、草履の足を止めたなり、さりげないやうに声をかけた。
「この頃この朱雀門のほとりに、女の泣き声がするさうではないか?」
 法師は石畳みに蹲まつた儘、たつた一言返事をした。
「お聞きなされ。」
 侍はちよつと耳を澄ませた。が、かすかな虫の音の外は、何一つ聞えるものもなかつた。あたりには唯松の匂が、夜気に漂つてゐるだけだつた。侍は口を動かさうとした。しかしまだ何も云はない内に、突然何処からか女の声が、細そぼそと歎きを送つて来た。
 侍は太刀に手をかけた。が、声は曲殿の空に、一しきり長い尾を引いた後、だんだん又何処かへ消えて行つた。
「御仏を念じておやりなされ。――」
 法師は月光に顔を擡げた。
「あれは極楽も地獄も知らぬ、腑甲斐ない女の魂でござる。御仏を念じておやりなされ。」
 しかし侍は返事もせずに、法師の顔を覗きこんだ。と思ふと驚いたやうに、その前へいきなり両手をついた。
「内記の上人ではございませんか? どうして又このやうな所に――」
 在俗の名は慶滋の保胤、世に内記の上人と云ふのは、空也上人の弟子の中にも、やん事ない高徳の沙門だつた。


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佐藤夫人 大好きです。ほとんど読んだんじゃないかな。 (15/02/12 01:04)
株式仲買人→佐藤夫人様 はじめまして。芥川龍之介は好きですか? (15/02/11 22:41)
株式仲買人→めとろん様 めとろんさんの書く小説を是非読んでみたい。日記にアップしてはいかがですか? (15/02/11 22:26)
めとろん 今改めて、すさまじい話でありながら、我が身つまされる話であることに気付かされます。一気に読みました。 (15/02/11 18:44)
佐藤夫人 芥川龍之介ですよね (15/02/11 13:15)


 ■ 2014/12/31 (水) 良いお年を


ただいま明治神宮で並んでおります。
皆様、良いお年を


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株式仲買人 3時間待って午前0時に参拝しました。その後、マンションに帰って泥のように眠りました。 (15/01/02 00:48)
めとろん 東京に戻って来られたんですね。明治神宮行ってみたいです。前を通ったことは有るんだけれど。 (15/01/01 19:24)


 ■ 2014/12/31 (水) 年忘れ


26日に業務も終わり、あとは日々のんびり過ごしていた

僕は今でも東北地方で働いている
東京のマンションに帰れるのは月1回程度、
帰ると郵便受けがチラシでいっぱいになっている。

今日の夜、東京に帰り、明日の昼、田舎に帰省する予定

社宅の人達も27日あたりからぽつぽつ実家に帰り始め、
いま残っているのは、自分も含めて2,3世帯くらい、
夜戻ってくると社宅の部屋の明かりは1つくらいしか点いていない

深夜やっている年忘れのロードショーを見たり・・・
あるいは午前2時過ぎに漫画喫茶に行って漫画を読んだり・・・

夜、誰もいない部屋で一人でいると淋しい


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記入なし 余計なことですが、めとろんさんと株式仲買人さん、なんとなくお似合いだと思っています。 (15/01/07 10:32)


 ■ 2014/06/21 (土) アマゾンのファイアフォンが欲しい


デザインもなかなかいいと思う
ただ、どんな機能があるのかにもよるが・・・

日本ではいつ発売になるのだろうか?
自分は今Iphone5を使っているが、
もし売りだしたら買い替えようと思っている。

ワールドカップが面白い
毎夜遅くまでBSで観ている
スペインやイングランドが敗退したのは残念だが
まずは強豪が順当に勝ちぬきそうだ
ぼくは案外仏蘭西あたりが面白いのでは と思っている

日本は予選落ちしそうだが、しかたあるまい
選手も監督もよくやっている
ただ相手の方が力量が上というだけだ


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 ■ 2014/06/15 (日) 田んぼの横の社宅


僕が住んでいる社宅は国道沿いの広大な田んぼの横に立っている。
この時期になると、夜は蛙の鳴き声が響き渡る

そんな社宅でいつもゴロゴロしている
最近は片づけに目覚め、洗面所、トイレ、タンス、書棚、下駄箱など綺麗にし始めた
今日はコートジボワール戦の敗戦を見届けたあと、
2時間かけて風呂掃除をして
そのあと薬用入浴剤「日本の名湯」で一人昼風呂を楽しんだ

僕は小泉八雲や岡本綺堂のファンだ
あのクラシックな日本的世界が好きで、ああいう生活をしたいと
いつも憧れている




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 ■ 2014/05/06 (火) アナと雪の女王


食中毒で倒れ連休後半を無駄にした

一晩中トイレに駆け込み、眠れなかった
とうとう洗面所の床で横になり朝を迎えた

出すものを出して、ふらふらになったがなんとか腹痛もおさまった

気分転換にと表題の映画を見に行った

驚いたのはいつもは5、6人しか入っていない
田舎のその映画館が行列をなして満席だったこと

映画自体はよかった
ストーリーが拙いとかの批評がレビューに書いてあるが
ディズニー映画などあんなものだろう
映像と歌は文句なくすばらしかった




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 ■ 2014/03/29 (土) 東京


私は今地方で働いています
独身ですが東京にマンションを残したまま、2週間に1回帰京する
という生活を送っています
田舎は時間がゆっくりと流れている、人の心もおだやかで
都会のささくれていた人間関係で傷ついていた自分を癒してくれます
ただ、残念なのは東京の深夜のアニメTVをみられなくなったこと
仕事で疲れてかえってきて布団にごろごろしながら
「極上生徒会」や「ネギ・ま」、「涼風」などのアニメを見ていた
ものです 

東京に帰ってきて、山手線に乗り渋谷のスクランブル交差点や
新宿の地下街を歩く、東京ってやっぱり人が多いなと実感します
田舎もいいけど、東京も好き
ダイナミックだと思う
渋谷のスタバの2Fから豆のように散らばる人の波を眺める

今年もまた地方からたくさんの人間が上京することでしょう


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