PIANO・BAR　ハナレイ・ベイ

うまくいかなくなる時
人間は必ず周りが見えなくなっている

どうにもならない自分の心境
あるいは暗転してゆく身の回りの状況
誰にも言えないまま病状は進んでいく
そしてそれがある日暴発し、
自分と自分をとりまく悲惨な状況が
周囲にむきだしになる

人間は本当のどん底に落ちると
普段いだいている雑念や妄念は姿を消し
心の乱れが一瞬止まる

天罰なのか救いなのか
天には言葉というものがないから
事実によってそれを示すのだろう

上に書いたことは過去自分が経験したことだが
同じような経験を持つ人も多いはず
タイトルの言葉はそんな心情を形容する言葉

他の人もそうだろうが、自分にも悩み、苦しさというのはある。
まあ私の場合は昔のいやな思い出が頻繁に
フラッシュバックしたりすることとか
あるいは現実の職場の人間関係でもそりの合わない人と
無理にでも合わせてやっていかなくてはならない等である。

そんな嫌なことをつかの間忘れられる
それが午前３時以降の深夜の時間帯だ・・・
ロードバイクで走ってもいいし、テレビで洋画をみてもいい
あるいはネットで書き込みしてもいい
珈琲を飲んで読書をするのもいい

マンションの窓から時折走っていく車を見てる
この時間帯はやさしくて好き

もう２０年近く、都内のマンションで一人暮らしをしている。
２０年前は入っている５階の非常階段から
池袋のサンシャイン、新宿の三井、住友ビルが見えたものだが、
今では新しく建ったマンションに隠れてしまった。

一人暮らしなので、自由気まま。
金曜や土曜の夜は午前１時前に帰宅することはほとんどない。
帰宅しても、深夜に流しているナイトシネマをぼんやり見ているか
あるいは近所のネットカフェで朝まで２ちゃんねるをみたり
漫画を読んだりしている。

金曜の夜は、気が向くと夜の３時過ぎにロードバイクに乗って
隅田川に沿ってツーリングするのが好きだ。
白鬚の巨大なマンション群を通過し
車の流れる幹線道路に沿って、横浜倉庫やアサヒビールの集配センターを
横目に見ながら走っていく。
途中、マンションの谷間のような所にあるファミリーマートに寄って
雑誌を立ち読みしたりするのも好きだ。

空が透明に蒼くなった頃、マンションに帰って朝まで寝る。