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日々の記録


 ■ 2004/02/27 (金) 私がたどってきた人生と今直面している危機


 まず今までの自分の人生について振り返ってみたいと思います。

 自分は幼少の頃から人の話を聞くのが苦手で、聞いた事をしょっちゅう忘れていました。それがもとでしでかした失敗は数知れず。また周りと合わせる事も下手でした。おまけに要領が悪く、計画性はほとんど皆無。小、中、高、大そして大学院と周囲の状況に対して関心を持つ事はほとんどなく自分の世界に浸る事20数年、ダメの限りを尽くしてきた人生でした。人からキツイ事を言われると、すぐにうるさい声をあげて口答えをしたり、相手を説得させるのにやたらと声の調子を高くするなど今でもなかなか直す事の出来ない性癖があります。

 自分は今まで好きな事、興味の持った事以外の事には何のやる気を見せもしませんでした。好きな事に浸って一生生きていたい、そう考える事も度々ありました。小学生の時はファミコン、中学・高校はJポップやラジオの深夜放送、大学以降になるとSFに歴史、音楽、さらにはアニメ、コミック、ゲームとなりました。

 自分の趣味は何かと聞かれたら、私は読書、音楽鑑賞と答えます。人並みな趣味かと思われますが、今の私はこれ以上のものしか答える事しか出来ません。読書の主要なジャンルは、SF、宇宙、歴史、ライトノベル、政治、国際政治、軍事、サブカルチャーです。一見したところ広く読んでいるかと思われますが、主に力を入れているのはSFと宇宙、ライトノベルそれに歴史です。ここにコミックやアニメ・ゲーム関連書籍も入ります。コミックに関しては、私は主にSF系を中心に読みますが、少し前くらいから「萌え」系の作品にも手を伸ばすようになりどちらかというとこちらのほうに力を入れているようにも感じています。音楽に関して言うとJポップ・洋楽問わず幅広く聞いていますが、これといって特記すべきものはありません。

 しかし私の趣味は親に止められる事がしばしばあります。それは偏見ではなく私の性格に問題あるからです。前述のように好きな事に浸る癖がある私は、それがもとで本業、要するに学業、をおろそかにしてきました。そのため今となってはこれ以上学問的生活を送る事が困難になっています。今考えるとこんな自分にも趣味は必要である事は否定しません。しかし限度をわきまえなかったために今の状況は苦しいものになっています。

 とりわけ大学院時代はひどいものでした。ほとんど学部時代の趣味を続けたいばかりに大学院進学を選び、研究そっちのけで趣味にうつつを抜かしていました。私は文系院生で、文系院生は就職が厳しいと言われていたにもかかわらず、奨学金にまで手を出して趣味の物を買いつづけていました。それが親に発覚したのは、留年1年目の2002年7月。きっかけは大学の夏期休暇前に関西の方に一人で旅行に行こうかと親に言って、親から貯金について聞かれた時でした。その時は地獄に叩き落されたかのような気分で自殺してしまいたいと思ったほどです。その後親と話し合って奨学金を使い込んだ趣味の物を処分する旨を親に言いましたが、今現在でも少しずつ古本屋に売却して、新刊書店や古本屋に行った際にはあまり気付かれないように趣味の本も買う事があります。またこの時期、図書館の有効な使い方を認識しました。ここならば趣味関連の本やCDなどもタダで借りられますので、通学の路線にある図書館は全て利用するように心がけるようになりました。しかしながら本業の研究をしっかりやったのは2003年に入ってからです。2002年は結局ろくな修士論文が書けず、翌年になって、つまり除籍寸前になってやっと書き始め今年1月になんとか駄目駄目なものですが論文を提出し、修了出来る所まで来ました。

 ところが私は大学院時代、自分が将来一体どういった仕事に就きたいのかまともに考えた事が無く、ただ漠然とドクターコースに進みたいと思っていましたが、指導教授にあっさりと断られてしまいました。しかもこれといった資格も無く、就職活動も恐ろしく遅いスタートであるため、2004年4月入社の民間企業や経済団体などの求人は少なく、就職活動に四苦八苦しています。2005年4月入社で既卒もOKなところをいくつも探しておりますが、そこのエントリーシートを見ると唖然としました。それは自分が今までロクな事をやってこなかった事実を痛感したからです。只でさえ要領が悪く、計画性の無い、周囲の状況がどうなっているのかさえ読み取れない私が遅い社会人デビューを果たすまでには困難を伴っている事を認識しました。

 とりわけ今、私は親から自分がため込んできた趣味の物を処分しろといわれて気分が重い事この上ありません。私は整理が相当下手で、親と同居しているそんなに広いとはいえないマンションを前述の趣味の物だけでなく買い集めた雑誌のバックナンバー(これも大抵が趣味関連)や撮りだめてほとんど見ていないビデオテープが山のようになっていて他人にすら見せられない状況にしてしまいました。このままでは駄目だとは思っているのですが、それでも趣味をライフワークにしたいと思っている私は、思い切って処分したり封印したりする事が出来ません。このままでは親に厳しく言われて不承不承ながらに処分してしまいそうな感じです。

 今の自分は生まれてから最大の危機に直面しています。実際の社会生活ではあまり役に立たないものに囲まれて無様な最期をさらすのか、そういった物を捨てた上で社会人として新しい人生を送るのか、私に対する選択肢はもうこの二つに絞られているといっても過言ではありません。それでも趣味は続けていきたい、私の願望は単なる甘えなのでしょうか?様々な苦しみにもがきながら私は就職活動をしています。



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