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日々の記録


 ■ 2004/04/16 (金) 4月ももう半ばに


 前回記入した時から半月が過ぎてしまいましたが、これは私が就職活動で会社説明会に行ったり、実際に試験を受けに行ったりしてかなり多忙だったからです。またネットに夢中になってしまって書くのを忘れていたりもしましたが。それにしても4月に入ってからこの日記コーナーも賑やかになってきたような気がします。


 この間、世間ではイラクで日本人が人質になったかと思えば解放されたり(さらには別の日本人ジャーナリストまでが拉致されたり)、エコノミスト兼大学院教授の植草氏が女子高生のスカートを品川駅のエスカレーターで覗こうとして逮捕されたり(かと思えば不当逮捕を主張していたり)、作家の鷺沢萠さんの不可解な死や漫画家の横山光輝氏の火事のやけどが元での死など色々な事がおきていましたね。イラクでの人質事件に関しては様々な意見や見解が出ていて一概には決め付けられませんが(といっても紛争地帯さながらのイラクにいる日本人の民間人はもし自分が同じ状況になってしまったらその救出のために国民の税金と多くの人の努力が使われるという事は認識しなければならないという教訓を残した事は確実だと思います)、中でも鷺沢さんと横山氏の死亡と同様に、植草氏の逮捕には驚かされました。

 植草氏に関しては名前だけは知っていたのですが、逮捕のニュースを聞いた時は「えっ、まさかあの人が」という感じでした。後々になって思いだしたのは、『銀河英雄伝説』のアルフレット・グリルパルツァーやアーサー・リンチといった卑劣漢として銀英伝世界の後世の歴史に名を残してしまった人物の事です。グリルパルツァーなどは博物学者という顔も持っており将来を大きく嘱望されていたにもかかわらず、自分の栄達のためにちょっと魔がさしてしまって地球教の陰謀に荷担してロイエンタールを叛乱に陥れ、さらにはそのロイエンタールをも裏切ろうとして失敗したロイエンタールファンからみれば自分がもしその場にいたら殺したくなるような人物でしょう(しかもクナップシュタインもたらしこもうとしていましたし、ちなみにクナップシュタインはロイエンタールの乱の際に戦死)。また後者のリンチ少将は、ヤン・ウェンリーが名声を高めた「エル・ファシルの戦い」で部下や民間人を見捨てて逃亡し、帝国軍の捕虜になってしまった人物なのです。両人に共通しているのは有能(グリルパルツァーの場合は博物学の分野においても)であり将来を期待されていたにもかかわらずにちょっとした事から全てを破産させてしまった事です。植草氏のしてしまった事は数年前に某有名タレントがやらかした事と大差ない事なのですが、肩書がエコノミスト兼大学院教授なだけに社会的名声や将来性を大きく失ってしまった事は確かでしょう。

 自分は社会的名声からは程遠い人生を送っていますが、ちょっと魔がさした事で人生全てを棒にふる気などこれっぽっちもありません。確かに今までたどってきた人生を振り返ってみると、私は社会的名声などどこ吹く風、将来についても今が良ければそれで良しというような生き方をしてきました。現在それが為に艱難辛苦の思いをしていますが、社会を生きていくための常識を身に付けるべく日々を努力しています。良識ある人間にならなければ、という気持ちも持っています。


 話は変わりますが、私はもう10社ほどにネット上でエントリーをしたり履歴書を送付したりしていますが、現在ほとんど壊滅的な状況です。3月にエントリーした大手企業は全滅としかいいようのない結果でした。それもエントリーシートの段階で。今までの私は大した学生生活を送ってこなかったという事はこの日記でもいやというほど書いてきましたが、改めて思うと自分も一種の引きこもりだったのではないかと思いました。それは自宅(あるいは自室)に引きこもって一歩も外に出ないというのではなく、自分の好きな歴史や趣味などに引きこもって周りのまたは関連する学問の分野に視野を広めようとしなかったという事です。数日ほど前にとある団体職員の選考試験(既卒者でも応募可)で就職活動において初めて面接(4人ほどのグループ面接)を受けましたが、他の3人の方(一人は自分と同じ今年3月に大学院を終了した人、他2人は社会人)は自分と比べると社会に対する視点や考え、態度という物がしっかりしていると感じられました。やはり社会にでて3〜4年経過している人となると多くの人に接する機会があるだけに見識が幅広いという事も実感しました。その時の私は言うべき事はしっかり言ったのですが、結構硬くなっていました。これも経験して面接になれていかなければと思っています。

 今の自分は過去にあまり真剣に勉強してこなかったという事実を思い知って、時々鬱屈な気分になります。今更後悔しても仕方の無い事なのですが、過去の不勉強は未来も不幸にしてしまう事を我が身をもって認識しました。エントリーシートの段階でコケてしまったのも通過した方々は自分以上の資格を持ち、あるいは学生生活や研究生活などを送られたからなのでしょう。世間がいかにシビアであるかを改めて感じている今日この頃です。






名前

内容

すえっこ ニホンゴスゴイネ ワタシビツクリシタワ (04/04/21 20:58)
MOTOAKI >41さん いや私は別に大手(または準大手)にこだわっているのではなく、ほとんどダメモトで挑戦しているというようなものです。現在は幅広く、どちらかといえば中規模な所を主において就職活動をしています(ネット、新聞、大学の就職課をメインに利用しています)。 (04/04/19 16:55)
41  だから 大手にこだわるのはもうやめなさいって。何度もいいますが 一度 職安行ってみて 現実を知るというのが一番の近道ではないですか。このままだと 半年が1年、1年が3年と いつまで経っても決まらないように思います。 少し きついカキコになってしまいましたが 早めに方針転換したほうがいいですよ。 (04/04/19 15:58)
豚女 うほっ・・・・ながっ。 (04/04/17 18:15)
韮山 成る程。参考にします。>MOTOAKIさん (04/04/17 13:05)
キシリトール 言うべき事がしっかり言えてうらやましいです。 (04/04/17 12:20)
MOTOAKI 韮山さんの最初の質問について。私は田中氏の作品では、「銀英伝」は座右の書でありますが、他にも「タイタニア」や「薬師寺涼子」シリーズ、「七都市物語」、「野望円舞曲」などがお気に入りです。「創竜伝」は文庫版を5冊ほど古本屋で計250円で購入しましたが、まだ読んでいません・・・。 (04/04/17 01:42)
 ・ (04/04/17 00:22)
韮山 大学院卒とはいえ、新卒のようですね。 大卒とは違うので、一概には言えませんが、エントリーシートなどは、パート・アルバイト良くても他部署(人事以外)の応援者による機械作業ではねられているものだと思います。 事実上、責任ある人事担当者の審査にもかかっていないと言うことでしょう。結局、院を卒業できたなら、あなたは優秀な人だと思います。 どんな仕事がしたいのか、どうもまだはっきりしていないようですから、大学の先輩等の話を聞き、それを探してみるのがいいのでは? 結果はついてきます。がんばれ0(^^)0 (04/04/17 00:20)
韮山 初めまして。 田中芳樹のファンなんですか? 残念ながら、銀英伝はカタカナ名が鼻につくので読んでませんが、「創竜伝」の方は愛読しています。 なんだか共感します。(^^) (04/04/17 00:15)


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