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■ 2007/05/11 (金) トヨタ流「改善力」の鍛え方 |
「トヨタ流「改善力」の鍛え方」 若松義人 成美文庫
若松義人 1937年生まれ。宮城県出身。カルマン(株)代表取締役社長。トヨタ自動車工業(株)入社後、原価、生産、購買部門で大野耐一氏のもと「トヨタ生産方式」の実践、改善、普及に務める。84年以降、農業機械メーカー、住宅メーカー等でも「トヨタ生産方式」の実務指導に当たる。91年韓国大宇自動車顧問。92年カルマン(株)設立。西安交通大学客員教授 「まねから入ってまねから出よう」 習い事でも、最初はまねから始まる。基本を何度も繰り返す。そうした努力をつづける過程で、少しずつ個性や独自性が浮かび上がってくる。さらにその個性や独自性に自分なりに磨きをかける。こうした過程を経て、初めて本当の個性、独自性が生まれてくるのだ。これを「守破離」という。 トヨタではこう考える・・・仕事は「自己改善力」で決まる。最初はテキストを参考にしてもいいし、ものまねでもかまわない。基本をしっかりと身につける。やがて自分に合うものと合わないものが見えてくる。「ここを変えたらもっとうまくいく」と気つく。そうした改善を重ねるうちに自分のやり方が身についてくる。それが他人には「個性」「独自性」に見えてくるのだ。漫然に言われるままに仕事はしていてはいけない。 「最強者と競え」 「課題は数えきれないくらいある」これがトヨタの役員の口癖なのです。トヨタは早い段階からGMを意識してきた。売上規模で何十倍もの差がある時代から、GMの部品原価を「基準原価」とし、トヨタとの差をバランスシートとして乗せ、負けているものに改善をつくした。 日々改善を進める事によって、徐々にその基準原価に近づき、基準を達成することができたが、それをさらに厳しい基準を作り日々改善を尽くした。 これをトヨタは50年続けている。 目標の揚げ方とはむずかしい。すぐに達成できそうな目標ばかりだと挑戦意欲が損なう。かと言ってあまりに遠大な目標だと大風呂敷だと笑われる。本気で成長を目指すなら世界を視野に入れた方がよい。変革のために重要な用件をあげるなら、第一に使命感、志を持つことだ。 トヨタは自動車先進国の欧米企業を競争の視野をいれ「目標はGMqだ」と社員に言わしめた。ホンダは二輪車市場が群雄割拠の時代に「世界一」を掲げてマン島レースに挑戦し、世界一になった。業界二位の日産は高度成長期にトヨタを競争相手に設定した。業界三位のマツダは「ダントツ三位」を目標に掲げた。 その結果、日産とマツダは、もう少し努力すれば手が届きそうな直近に目標を置いた為に、あとから来たチャレンジャーに抜かれた。 どんなにゴミみたいな企業であっても、成長を目指すならば、世界一の横綱企業を競争相手に設定しなければならない。 「あたり前のことをあたり前にやる」 これがトヨタ流である。 ある人が事業を始めて一年目で成功をおさめた。自戒の念をこめて、こんな言葉を口にした。 「一年だけではとても成功とは呼べません。これから五年間も全力で頑張れれば、次の十年が見えてきます。十年頑張れれば、初めて成功したといえると思います」 成功、成長には「きっちりと徹底的にやりつづける」ことが必要だ。 改善のコツは、現状に満足せず、未来への欲をもちつづけることだ。時には成果が下がるように見えることもある。上がったり下がったりを繰り返しながらも改善を続けると、ある日思いがけない地点に到達する。 成長とはそういうものだ。 あたり前の事をあたり前にできるできないが、成功と挫折の分岐点になるのだ。 著者が最も言いたかった事は、トヨタ式は人の知恵を信じ、人の可能性を信じる事でなり立っている。知恵を信じ、可能性を信じれば、人生もっと豊かになる。大きく成長することができるのだ。 |
名前 内容
へたれ たかさん・アファさん・・本に書かれていることを実行するのが難しい・・・ (07/05/16 23:22)
アフォ 言うは易し、行うは難し を思い知らされれぬるい失望に胸がいっぱいですわ。。 (07/05/16 03:07) たか おれもこの本家にあります。 (07/05/12 23:15) |
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