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さよなら |
■ 2008/07/24 (木) 最後だとわかっていたなら |
作・ノーマ コーネット マレック
訳・佐川 睦 ―もしあなたが眠るのを見るのが 最後だとわかっていたなら あなたをぎゅっと抱きしめて あなたの魂が守られるように 神様に祈ったことでしょう もしあなたが部屋から出て行くのを見るのが 最後だとわかっていたなら あなたを抱きしめてキスをして もう一度呼び寄せて 抱きしめたことでしょう もしあなたが喜びの声をあげるのを聞くのが 最後だとわかっていたなら すべての仕草と言葉をビデオにとって 来る日も来る日も見たことでしょう まちがいなく 明日はやってくる 見過ごしていたことも取り戻せる まちがったことを改める機会は いつでもある 「愛してる」と言うのは いつだってできるし 「何か手伝おうか」と言うのも いつだってできる でも もしわたしがまちがっていて 明日はやって来ないとしたら わたしは今日 どれだけあなたを愛しているかを伝えたい そして私たちはきっと忘れない 若いひとにも 年老いたひとにも 誰にも明日は約束されていないんだってことを 愛する人をぎゅっと抱きしめられるのは 今日が最後になるかもしれないってことを だから 明日でもいいことは 今日でもいいはず もし明日がやってこなかったら あなたは今日という日を絶対に後悔するはずだから 忙しいからって どうして ほほえみや抱擁やキスの ほんの少しの時間をとらなかったのかと どうして 愛する人の最後の願いとなってしまったことを 叶えてあげられなったのかと だから 今日 あなたの愛する人を強く抱きしめよう 「心から愛してるよ」って 「いつまでもいつまでも一緒だよ」って そっと伝えよう 「ごめんね」や「許して」を 「ありがとう」や「気にしないで」を 伝える時を持とう そうすれば もし明日がやってこなくても あなたは今日を後悔することはないだろうから ※この詩は、アメリカ人のノーマ・コーネット・マレックという女性が、わが子を亡くしたときに書いたものです。 それを、テロのときに追悼集会やテレビで朗読され、「アメリカ同時多発テロで貿易センタービルに一機目が激突したあと、 救助のために最初にビル内に突入した数百名のレスキュー隊の一人」の青年が書いた詩として チェーンメールで勝手に流されてしまったのです。 |
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