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爺放談


 ■ 2009/09/21 (月) 愛と青春の旅立ち・・・・・J


それからは、やはり彼の想像通りママの店では最初の少しはママが席に着きますが、しかし直ぐ、あのP子ちゃんが着くようになりました。

しかしこれは彼の想定内でしたし、まだしばらくはこの状態が続く方が彼にとっても都合が良く、その間、ママのお客やあのママの男がどれぐらいの周期でここを訪れるかを知る事も一つの目的であるので、それほど問題ではありませんでした。

ただ、一つ問題を挙げるとしたら、このP子ちゃんの処遇でした・・・・・


「もう!何時になったらアフター連れて行ってくれるの?」

「ごめんごめん!今俺のプロジェクトが忙しくてあまり夜遅くまで遊んでられないんだよ!」

「もうそればっかり!本当なの?やっぱりママが良いんでしょ?」

「そんな事無いよ!P子ちゃんは俺にはもったいないぐらいだよ!」

「ほんとう???」

「本当だよ!それにP子ちゃんに教えてもらったあんな男に俺は太刀打ちできないよ!」

「それはそうだけど、でも・・・・・・」

「でも?」

「わたしこれでもアフター誘って断られたこと無いんだよね〜・・・」

「そりゃそうだろうね!P子ちゃんは可愛いし綺麗だもん!」

「なら何故××様には断られてばっかりなの?」

「だから言っているじゃん、仕事が・・・・」

「そんなの嘘に決まってる!絶対違う!絶対ママだ!ママが良いんだ!」

「おいおい違うって・・・・」

「違わないもん!わたしじゃダメなんだ!せっかく勇気出して告ったのに!!!!」

「やれやれ・・・・・じゃ本当は忙しいんだけど今日行く?」

「えっ?ホント!」

「だってこのままじゃ収まんないでしょ?」

「ほんと?ほんとにほんと???いく!いく!絶対いく!^^」

「でもあんまり遅くはダメだぞ!」

「うん分ってる!お仕事忙しいんでしょ!分ってる!キャッ!ヤッタ!ごね得ごね得!フフフ!^^」

「やれやれ・・・・・・・・」


あまりにも強いP子ちゃんの押しで、彼はとうとうママ以外の女性とアフターをするハメになりました。


「それはそうとP子ちゃん?」

「はい!^^」

「あのママの例の男・・・」

「なんだもうママのはなし〜〜〜なんかテンション一気に下がるな〜〜〜ぶぅぅぅ」

「あはは、ごめんごめん、でもあの男、けっこうここに来るんだ?」

「うん良く来るよ!だってママにぞっこんだもん!」

「そんな時はママもずっとその男に着いてるの?」

「そりゃそうでしょ!ママの後ろ盾だし大きなスポンサーだもん!」

「そりゃそうだな!」

「そんな事より今日どこに行く?どこへ連れてってくれるの?」

「そうだな・・・・・」

「えっ?いきなり?それはダメ!わたし・・・・用意してない!!!でも貴方がどうしてもって言うんなら・・・・・・」

「は〜?なに言ってんだ?俺は何もそんなこと言ってねーぞ!」

「いえ!わたし!!!決心したわ!うん!これで良いのよ!わたし!良い奥さんになるわ!」

「なに一人で言ってんだ?」

「だってわたしが決めた男だもん!後悔なんてしないわ!」

「勝手にやってろ!」

「え〜〜〜〜!なんでよ〜〜〜〜!良いじゃん!もう知らない仲じゃないんだしお互い相思相愛なんだから〜!初めてのアフターは二人の思い出作りってちょっとロマンチックじゃ〜ん!!!」

「お前ね〜!普通そういう事は男の方が誘うもんだろ?」

「だって〜!××様って多分待ってたら何時までたっても言ってくれそうに無いもん!それにわたしってH大スキだもん!^^」

「な・・なにを!!!」

「ネ?ネ?いこ!ホテル!ネ?わたし!良いとこ知ってんだ!^^」

「もう知らん!」

「ネ?ネ?わたし今日安全日!ネ?ネ?」

「・・・・・・・・・・・・」


彼女のこの開けっぴろげで底抜けに明るい性格のおかげで彼は何時もママの事が頭から離れなかったのが唯一リラックスできるひと時でした。

しかし彼女のこの誘惑は、営業トークと聞いているのですがあまりにも執拗なのでひょっとすると半分は本当なのではないか?勘ぐりたくなるほどの物でした。

そしてしばらくして閉店の時間がやってきました。


「わかった?わたしの言ったこのお店で待っててよ!」

「あー分ったよ!」

「絶対待っててよ!直ぐ着替えて行くからネ!」


彼は店を出て彼女の言う店へと向かい、しばらく待っていましたら・・・・


「お待たせ!」

「お!!!おう・・・・・」


戦闘服から着替えて来た彼女は、見間違えるほど普通の格好で、上げてあった髪も下ろし、化粧も濃かったものからすっぴんとまでは行かないものの本当に薄化粧で、その変り様は声を掛けられなければ全く本人と気付かなかったでしょう。


「あ・・・おい!どうしたんだ?その格好?」

「へへ!ビックリした?」

「そりゃビックリするだろ!これだけ違えば・・・・・」

「大成功!!!^^」

「本当にこれがP子ちゃんかい?信じられん・・・・」

「へへ〜!実はこれが本当のあたしなのだ!^^店での雰囲気とは全く違う実は地味な子なのだ!^^」

「へ〜〜〜〜〜〜〜!」

「どう?すっぴんのあたし?」

「うん!実に良いよ!うん!絶対こっちの方が良い!間違いないよ!」

「ヤッター!本当に大成功!^^実はドキドキしてたんだ!これ見てガッカリされるんじゃないかって!」

「そんな事無い!本当にこっちの方が似合ってるよ!」

「ほんと?良かった〜^^、ある意味これって勝負だったんだ!」


彼は本当に、心からそう思いました。

彼女のこの大変身は、彼の心からママの面影を一気に吹き飛ばし、今まで全く無かった感情が彼女中心へとなっていました。


「じゃ!行こう!早く出よう!^^」


彼女は彼の手を取り、店を後にしました。


「今日の記念する最初のアフターはあたしがリードする!^^」

「えっ?」

「まず最初は御飯ね!もうあたしお腹ぺこぺこ!」

「よし飯行こう!」

「ダメよ!あたしがリードするんだから!」

「はい!分りました!」

「よし!着いてまいれ!」

「はっ!^^」


彼女は彼の手を取り足早に歩き出し、銀座4丁目から新橋の方へと向かうのでした。


(おいおい!ここはサラリーマン御用達の方だぞ!一体どこへ連れて行くんだ?)


彼女が連れてきたそのお店はなんと・・・・・・


「ジャジャーン!着きました!」

「えっ?ここで?」

「そうよ^^」

「ここって・・・・・・・」


なんと彼女が連れてきたのは有名チェーン店の牛どん屋さんでした。


「だって〜!わたし牛どん大好きなんだもん!」

「でも今日は初めてのアフター記念日でしょ?」

「そうよ^^」

「こんな所でいいの?」

「こんな所ってなによ!何かもっとお洒落な所を想像してた?」

「うん、でもここはさすがに・・・これは想定外だ!」

「だってわたしこれ大好きなの、一人でも良く来るわよ!^^」

「う〜ん!でも本当にこれで良いのかい?」

「良いよ!だって今日はわたしがリードするって言ったじゃん!さ!食べよ!^^」

「俺は全然これでいいけど・・・・なんかなぁ〜〜〜・・・・」


彼女の全てが驚かされるこの行動は、彼を本当に目を点にし、しかしそれと同時に何か親近感も凄く沸いてくるのも事実でした。


「あ〜!美味しかった!何時食べても美味しいよね?^^」

「あ〜美味かった!久しぶりに食ったよ!」

「ほんとう?わたしなんてしょっちゅうよ!^^」

「どうして?けっこう金は持ってんだろ?店の給料良いんじゃないの?」

「そうね!悪くは無いわね!でもわたしお金がいるの!」

「なんで?」

「へへ!ナイショ!^^」


その言葉は、ひょっとすると彼女はこんな商売をしてはいますが実は、今の格好といい、この食生活といい、けっこうお金に苦労をしているのかもしれないと彼は思うのでした。

夜の商売をしている女達は、彼が思うような単純な人ばかりでないと彼女を見ていると本当に思うのでした。


「さ〜〜〜〜て!^^今日のメインイベント!そろそろ行きますか!^^」

「えっ?」

「えって、何を言っているんですか〜!これからが本番でしょ!^^」

「なにが?」

「もー!とぼけちゃってー!」

「なにが?」

「もー!セックスですよセックス!」

「なに〜!それってマジだったの〜?」

「当たり前ですよ!おおマジです!」

「ちょ・ちょっと待ってよ〜!まだ早いだろ〜!そんないきなり・・・・・」

「何を言っているんですか!××様にとってはいきなりかも知れませんがわたしにとってはもうずいぶん待ったんですからね!」

「いや!そ・それは営業トークだと思って・・・・・」

「え〜〜〜!それってわたしの今まで言った事全部そう取っていたのですか?」

「うん!」

「え〜〜〜!ショック〜!ひど〜い!」

「だって俺からすりゃ当然でしょ?」

「それってわたしが枕営業しているってことですよ!ショックー!」

「すまん!ごめん!この通り謝るよ!ごめん!」

「ま〜、でも仕方ないか!こんな商売しているんだもんね!そう取られても仕方ないよね!」

「そ!そうだろ!おまけに俺はまだ銀座初心者だから!」

「ま!仕方ない!今回は多めに見てあげる!」

「ふ〜、ありがと!」

「そのかわり!」

「えっ?」

「そのかわり!今回はわたしの言う通りにしてもらいます!」

「えっ?」

「もう一度言います!わたしとエッチしてください!」

「は???」

「出なければもう許しません!」

「はあ?」

「そういう訳で!・・・・タクシー!」

「え〜〜〜〜〜〜!」


彼はもう彼女のペースにはまり、なす術を失っていました。

しかし、その奔放な彼女に付き合うことを彼の心はどこか高揚する事を憶えるのも事実だったのでした・・・・・・・



つづく




名前

内容

はいむるぶし サイコロさん 私も同感です!しかしこれもママからの試練だったのかどうかは今後の展開で!^^ (09/09/23 12:17)
はいむるぶし 下っ端公務員さん お〜〜〜〜!久々のコメント本当に有難うございます!その褒め言葉はスゴク嬉しいですね!これからも変らぬご愛顧のほど宜しくお願いいたします! (09/09/23 12:15)
はいむるぶし まりあさん えっ?そうなんですか?では記号を変えるか・・・でも今回はセクスィ〜でした?ドキドキしました?私はそんなまりあさんにドキドキ!^^ (09/09/23 12:12)
はいむるぶし 軍神殿 その通り!男たるものそんなナンパな事ではいけません!本当に日本男児はそんな事ではいけません!でも私はすこぶるナンパ!^^ (09/09/23 12:09)
はいむるぶし 由良っち お〜〜〜!由良っち元気してるか!今後もお楽しみに!^^ (09/09/23 12:06)
はいむるぶし ここへさん それも今後のお楽しみに!^^何時も本当にコメント有難うございます!^^ (09/09/23 12:05)
はいむるぶし 名無しさん 私もそう思います!^^ (09/09/23 12:04)
サイコロ しかし、ママからの試練はすごいね^^ (09/09/22 20:50)
サイコロ 好いた男の前だけだと思いたい^^ (09/09/22 20:49)
下っ端公務員 なんだかんだで読んでしまう。 不思議な魅力があるなw (09/09/21 23:23)
まりあ 今日はセクスィ〜な場面が多かったですね。。。ドキドキ…。。。。あっ、そうそう、あのぅ、@〜Sまでしか数字記号は表示できないかもぉ?!(21からなぜだか変換できませんw) (09/09/21 22:26)
軍神 いくら可愛くて綺麗でも、尻軽女はゴメンだな、誇り高き武士道の男の格を落とす、自分を安売りせず誘惑に乗らず己の義を貫く、それが男という者、女郎クモの巣にかかった獲物のオス蝶となるか、やっぱり狩人としては追われるより追って仕留めたいもの、相手が魚であろうが女であろうが同じ事よ(笑) (09/09/21 22:04)
由良 (-Д-;牛丼嫌だ〜・・・・・orz絶対男の人の方がはよ喰い終わるよねえ・・・んで、あの早よ喰えオーラが嫌だwああ、P子ちゃんに喰いつくの忘れてたw楽しみにしよるよ。 (09/09/21 21:09)
ここへ P子ちゃんてこんなに気軽にセックスするの?そうだとしたら他の男とも気軽にセックスするから安心できない女になると思うけど。 (09/09/21 20:51)
名無し P子ちゃん、可愛いw (09/09/21 19:22)


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