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爺放談 |
■ 2014/08/12 (火) 公娼制度という物 |
朝日新聞社がとうとう捏造記事だったことを認めた。
もちろんこの事を全面的に認めた訳でもなく全くの謝罪も無く朝日らしい言い訳だらけの記事ではあるがそれでもこれは歴史的快挙だと思う。 この事に対して当然色々な人々がコメントを出している。 そんな中でも私が気になるのは「橋下市長」の発言である。 彼の「従軍慰安婦」に対してのコメントは基本的にはこういう事だろう。 1.慰安婦と言う存在が有った事は歴史上まぎれもない事実である。 2.しかしこれは日本特有の事ではなく、これまでの「戦争」という行為全てに有った事実である 3.この事実に対して現在、日本が世界で喧伝されている内容「国家としての強制実行」「奴隷的支配」「ナチスドイツのホロコースト」は事実に反する。 4.現在、世界に喧伝されている日本国に対して事実に反する不当な意見に対しては毅然と対応するべきである。 5.しかし「慰安婦」という必要悪を認めるものではない。 6.当時の痛ましいこの事実に対しては「道義上」国家としてある一定の謝罪と責任は有する。 7.この事実は全世界が認めるべきでこの問題に対しては世界が今後憂慮するべき問題である。 以上が橋下市長の言い分であるように思う。 確かに私も認めるように思うがただ一つ違和感がどうしてもある。 それは5番の「慰安婦」という必要悪を認めるものではないである。 これはどうであろうか? 慰安婦、要するに「売春」であるがなぜこれが認められないのであろうか? 一説には「売春」は世界最古からある職業とも言われていることで、いわゆる経済の原点である「需要と供給」が人類の歴史上初めて成り立った職業と言う事だ。 これの何がいけないのだろう。 実際確認している訳ではないが多分これこそ全世界が共通にある職業であろうと思うが何故この職業がいけないのか? ま〜現在の日本ではこの職業は法律上認めていない、だからわざわざこんな事を言っているのか? それとも先進国である以上この行為を認める事は野蛮で倫理上よくない事だからか? はたまたこれを言う事で自分は紳士であることをアピールしたいのか? 公娼制度は現代でも多くの国々が認めている。 特にヨーロッパではほとんどの国々が認めている職業である。 これを踏まえると橋下市長は世界に向け少しピントがずれた意見を表明したことにならないか? なぜならそれが戦地であろうが何であろうが慰安婦は「売春」であって立派な職業であるし、多くの国々はその職業を認めているからだ。 その事を踏まえると橋下市長が言っている事の上記5番以降のくだりは全く言う必要が無いし更に言うなら日本国内ならまだしも世界に向けて言う必要は全く無い。 もっと深堀すれば、上記の3番を踏まえるなら慰安婦は立派な売春でしかなく、当時の韓国は公娼制を認めていた訳だから道義上も何の問題も無い、それこそ当時の日本軍は何も疾しくなく、日本国政府も何の落ち度も無いわけであるからもっと毅然とすればいいだけの事である。 更に橋下市長は言う、「当時は悲しい時代で世界各国が戦地においてこの問題を抱えていた」などと言う。 当時もくそも現在も公娼行為は世界各国に存在し、立派にビジネスとして成り立っている。 そこが戦地であろうが無かろうが「需要と供給」がそこにあるならそれはもう立派なビジネスでしかないのだ。 橋下市長の言い分では「公娼制」そのものを「卑しい職業」と言っている事と同義で、公娼制度を認めている国にとってはそう取られても仕方がない言い分になってしまうのではなかろうか? 事実上は日本でも公娼制は成立している事を橋下市長が知らない訳ではないだろう。 確かに近代社会において、この職業が立派であるという訳ではないがだからとてわざわざ5番以降のくだりは言う必要などない。 人権派を装いたいのか人格者を装いたいのか実に鼻に着く言い分である事と、このくだりにおいて世界に余計な事を発信したことになる。 現在の日本が世界に発信する事は上記の3と4だけで良く、しかも朝日新聞社がある意味自身の非を認めているのだからこれを機に畳み込むように世界に発信するべきで、本当に余計な綺麗事と言う訳の分からないごたくは全くいらない。 間違ってはいけない事は 公娼制度「売春」はどの時代であっても存在し、どの様な理屈を構築しようが古来から存在する純粋な「需要と供給」という職業であるという事だ。 |
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