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爺放談


 ■ 2008/11/27 (木) 波乱万丈38


「お〜い○○!竹宮先生の所へアンプの取り付けと配達があるのだが、君!行くか?」

「えっ!本当ですか?是非!是非行かさせてください!^^」

あれから間もなく、こんな嬉しい事が舞い込んできた!

私は一目散に支度をし、竹宮先生の買ったアンプを手に、地図を片手に車を飛ばしました。

私にとって初めて憧れの漫画家の先生に会えるので、車を運転する手も汗だらけ!気分も緊張しまくりで、何か変な事を言わないように心がけ、何とか無事に先生のアトリエに車を滑り込ませたのでした。

竹宮先生のアトリエは、自宅兼アトリエで、石神井の閑静な住宅街の中にありました。

私は緊張と、震える手で、チャイムを鳴らします。

「ピンポーン」

「ハイ」

「すみません!○○電気の者ですけど」

「あ!は〜い!今出ます!」

「おいおい!出てくるぞ!ええんか?俺!大丈夫か????」

「ガチャ!はい!お待たせ!こちらへどうぞ^^」

「あっ!はい!すみません!おじゃまします^^」


中に入ると直ぐアトリエに通され、仕事場に音楽を流す為これを購入し、仕事場の隅に設置して欲しいとの事でした。


「こちらでよろしいんですね!」

「はい!そこにお願いします!」


私は言われたとおりに、直ぐ作業を開始しました。

作業中も、私はその職場の雰囲気を、そこはかとなく観察しながら、アンプを取り付けていきます。

「多分、あの隅に座っている人が竹宮先生やろな?」

「やっぱり少女漫画家だけあって、女の人しかおれへんな〜」

「せやけど、ここからあの有名な(地球へ)が出きたんやな〜」

「でも、思ったよりアシスタントの数が少ないな〜」


しばらくして、アンプのセッティングも終わり、一応念のため、音出しをする為に何かレコードを借りる事で話しかけました。


「すみません!何かレコードをお借りできませんか?」

「あ!はい!ではこれをかけて見てください!」

「はい!」

「ジャジャ〜ン♪チャンチャラチャラチャラ♪チャラリンコ〜♪」

「はい!オッケーですね!^^」

「キャッ!良い音!スゴイ良いですね!^^」

「ありがとうございます!」

「○○さん?せっかくお出で頂いたのですから何かお飲み物でも出してあげて?」

「あっ!はい!」

「えっ!そんな!おかまいなく!」

「いえ!遠慮なさらず!どうぞどうぞ!^^」

「・・・・・待ってました!^^俺はこれを待ってたんですよ〜!^^遠慮なんてしませんよ〜!^^飲まさせて頂きますよ〜!^^」


私はアシスタントが入れてくれたコーヒーを飲みながら、アシスタントの仕事を食い入るように見ていました。

すると先生が。


「電気屋さんのお仕事も大変でしょうね?」

「いえいえ!先生の仕事の方が数倍大変ですよ!」

「そうですね〜私どもの仕事も大変ですね〜」

「先生の書いた作品!特にやはり地球へは愛読させていただきました。^^」

「まーうれしい!男の方が読まれているのは珍しいですね!」

「いえ!そんな事はないでしょう!あの作品は性別の関係など無い作品で、スゴク面白かったですよ!」

「有難うございます!^^」

「先生!実を言いますと私も漫画家になろうと田舎から出てきたんですよ!」

「へー!そうなんですか!」

「それがなかなか簡単な物じゃありませんね!今は食っていく為に電気屋をやっていますが・・・・・」

「そうですね〜漫画家になるのは難しいですよ!どこかの出版社には行かれたり投稿などされましたか?」

「はい!田舎に居る時から良く投稿はしていましたが箸にも棒にも・・・・・」

「じゃ!誰か漫画家のアシスタントになるのが良いですね!この子達もその為に頑張っていますのよ。」

「そうなんですよ!ですからこの仕事をしながら探したりしているのですが」

「そうですか・・・・・私の所は女性だけなので無理ですが、もし、私の出版社で探しているなら聞いてみてあげますよ!^^」

「本当ですか!」

「はい!^^」


私はそれから少しして、アトリエを後にしました・・・・・・


「やったー!!!!^^」

「ひょっとしたら本当にいけるかもしれへん!」

「竹宮先生ってめちゃくちゃええ人やな〜!」


確かにすごく気さくな方で、初めは竹宮先生と言えば少女漫画家では大御所で、キャリアも長く売れっ子だけに、もっとツンケンした感じをイメージしていたのですが、そんなイメージとはかけ離れた方で、実に素朴で全く偉ぶる所のない、すごく感じの良い方でした。


そして職場に戻り、上司の報告をしてその日も終わりに近づいてきました。

この頃の私は、これぐらいの時間が一番憂鬱になっていました。

家に帰るのが辛いのです、家に帰ると、また、何か言われるかもしれない、そしてなにより、私にとって何か良い事があると・・・・そんな日に限って良く何かがあるように思えるのです。

その日なぞはうってつけの何かがありそうな日に思えるのでした・・・・・・・

しかし、そうは言ってもいずれは帰らなければなりません、しばらくして、意を決して何時もの様に、特別喜ばず、特別落ち込まず、努めて何時もと変わらぬ風に、家へと帰りました。


「ただいま!」

「おかえりなさい」

「あ〜疲れた!お腹も空いたな〜」

「そうね!何か食べに行く?それとも家で食べる?」


私は家にはあまり居たくなかったので外で食べる事を提案しました。


「○○!最近あまり家では食べようとしないね?」

「えっ!そう?」

「そうだよ!ずっと!」

「そうかな〜?あんまり気にしてないけど・・・・」

「ううん・・・・・ずっと外でばっかだよ」

「じゃ!家で食べるか!^^」

「そんな事を言ってるんじゃない!」

「ほんならどないせ〜言うねん!」

「わたしあんまりお腹空いていないの・・・・・」

「じゃ後にしょうか?」

「うん・・・・・・」


それからしばらくは二人ともテレビを無言のまま、何も喋りかける事もなく見ていました。

その空間は、なにか海の底深く、果てしない深海の重苦しい雰囲気に包まれ、何時?この静寂が破られるのか?何時?どちらの方が破るのか?

多分、二人ともそれしか考えていなかったと思います。



そして、その静寂が破られる時が来たのでした・・・・・・・









名前

内容

ホームレス まりあさん ぜひぜひ沖縄にも来て下さい!^^食べ物はまずいですがそれでも全力でおもてなしをさせて頂きますよ!^^気候が安定しているのは梅雨が終わる6月後半が良いですよ!出来れば本島より離島がおすすめ!まだ珊瑚がいっぱい有ります。^^ (08/11/28 00:41)
ホームレス 豊臣秀吉さん そんな時代から竹宮先生の作品はあったのですか?そうか〜実は古い作品だったのですね!ということは竹宮先生って何歳だ?^^ (08/11/28 00:36)
まりあ 次で東京彼女編終わり?!ですね(^_^;) そういえばまだ沖縄に行ったことがない(・ω・`)  (08/11/27 08:49)
豊臣秀吉 竹と木の宮惠子作品はいいですよぉ。自分は『風と木の詩』に興奮した安土桃山時代でした・・・ (08/11/27 08:20)
ホームレス その友人には沖縄はうってつけですね!^^特にAIRFORS物はたくさん有りますよ!^^ (08/11/27 06:31)
ホームレス 天さん 嬉しい事言ってくるじゃ〜あ〜りませんか!^^なんとか飽きられずに頑張りますぞ!^^イエスタディですか!Cから始めればどうでしょうか?私って結構大雑把で困った時は何でもCからって決めてます!^^次のレパートリーは「悲しみはぶっとばせ」などはいかが?^^ (08/11/27 06:28)
壺中の天 私の古い友人が戦争マニアっていうのか「CONBAT」みたいな武器のオモチャや迷彩服の類をあつめている人がいますが、米軍払い下げなんて、アーミーって言うんですか凄く欲しがります。小判型の金属板に認識番号と名前を掘り込んだプレート。砂漠戦闘用の軍用靴だとか・・。いかにもオタクっぽいですね。沖縄は基地があるから手に入りやすいんですね。教えてあげよう。 (08/11/27 06:26)
壺中の天 最近ホームレスさんの日記が楽しみで目が覚めたらとりあえずパソコンの電源入れますよ。エピフォンセミアコ・・昨日、イエスタデイ弾いてたら傍らの女の子が「いつも同じ曲ばっかりひいてるね」って皮肉をいわれました。レパートリー増加計画中。 (08/11/27 06:10)
ホームレス 壺中の天さん うわー!おはようございます!^^朝早いですね!この時間の天さんのコメントは驚きました。^^そう言えば昨日楽器屋に行きましてエピフォンのセミアコを探したのですが売って無くってガッカリしました。ま〜楽器屋って言っても中古屋なんですが・・・・ついでにもうそろそろ沖縄でも寒くなってきたので古着のジャンパーでも買おうかなと見てたのですが、私の好きなMA1はお古でも高いですね〜!こちらは米軍のお下がりの物も多いのですが・・・・あと、AVIRIXもあったのですがこれまた高い!う〜ん悩んでしまう!買っちゃおうかな〜!^^ (08/11/27 05:54)
壺中の天 彼女との人間関係が佳境に入ってきましたね〜。BGMにテレサテン「別れの予感」あたりがいいかな。 (08/11/27 05:38)


 ■ 2008/11/24 (月) 波乱万丈37


「えー、そうなんだ、漫画家になろうと思って来たんだ!」

「そうなんですよ!」

「だったらうちの店!けっこう漫画家の先生が買いにくるよ!」

「えー!そうなんですか!」

当時はオーディオ全盛の時で、しかもこのお店は品揃えも多く高級オーディオも置いてありますので金持ちの漫画家も良く利用していました。

現在は分りませんが当時、吉祥寺に住んでいたと思われる。

大友克洋  六田 登  梅図かずお  江口 寿  原 哲夫  竹宮恵子  等

「ね〜○○さん!良かったらこの方達が買いに来たら僕に紹介してください!お願いします!」

「おぅ良いよ!また来ると思うからその時ね!」

「やったー^^」

私はそれまで、全く手付かず状態だった漫画家への道がこんな所から!思いもかけない所からの事で気分は上々でした。

「あの!カリスマ漫画家の大友克洋に会えるかも知れへんって凄いわ!」

「梅図かずおってどんな人やろ?怖い漫画ばかり描いてるから暗い雰囲気かな?」

「販売員として喋っていけばいずれ仲良うなって色んな話も聞けるし、上手くすればアシスタントの道も出来るかわからへんで!」

そんな気分を抱いたまま、家に帰ったのでした。


「ただいま!」

「おかえり・・・」

「ねー聞いてや!今日スゴイええ情報が入ったんや!」

「なに?」

「いやな!俺の職場にスッゲー売れっ子の漫画家が良く買いにくるらしいんや!」

「へ〜」

「それでな、同僚がな、来たら紹介してくれるって言うてくれたんや^^」

「ふ〜ん」

「ほんま凄いで〜!大友克洋と喋れるかも知れへんねんで〜、おまけにひょっとしたらアシスタントになれるかも知れへんねんで!^^」

「ふ〜ん 良かったね・・・」

「いや〜!どこにこんな話があるか分れへんな〜!ほんまラッキーやで^^」

「・・・・・・・」

「なんや?なんかあんまり喜んでくれへんのか?」

「そんなことないよ・・・・」

「なんか具合でも悪いんか?」

「ううん・・・」

「そうか?ま〜ええわ、どっちにしろ自分のことやしな!ちょっとしんどいから部屋で休むわ・・・・」

「え?ご飯は?」

「今日はええわ!」

「バタン!」

「・・・・・・・・・」


彼女も私が漫画家になりたくて東京に来た事は知っています、それなのにあまり喜んでくれなかった事に私は腹を立ててしまったのでした。

そして、しばらくして・・・・・


「コンコン!」

「・・・・・・・・」

「コンコン!○○!ごめん!せっかく喜んでいるのに気分悪くさせて・・・・」

「・・・・・・・・」

「本当にごめん!ね〜!気分なおして?本当に謝るからさ!」

「・・・・・・・・」

「寝てるの?寝ていないなら聞いて?わたしが悪かったから!一緒にご飯たべよ?」

「・・・・・・・・」

「ごめん!わたし・・・・もう・・・・・わかんないの!もうだめなの・・・・」

「・・・・・・・・・なにが?」

「もうなにがなんだか・・・仕事をしてても、テレビを見てても、何にも頭に入ってこないのよ!あの日からもう・・・・・わたし・・・・・だめなの・・・・・」

「ガチャ!」

「○○!ごめん!わたし!・・・・・・もうだめ・・・・・・」


ドアを開けた瞬間、涙でぐしゃぐしゃになった彼女は突然私に抱きついてきました。


私は彼女に、なんの言葉をかけることも出来ず・・・・・・ただ


彼女を抱きしめる事しか出来ませんでした・・・・・・















名前

内容

ホームレス 天さん 何を言っているのですか?そんなこと当たり前ではありませんか!私はすでに、文字だけのお付き合いとは思っていませんよ!^^ (08/11/27 02:23)
壺中の天 全力でおもてなしだなんて・・・ありがとう。そんな親切なこと初めて言われましたよ。 (08/11/26 19:41)
ホームレス 壺中の天さん いつか・・・・・もし・・・こちらに来る事があった時・・・・・このコメント欄に一言入れてください! 全力を挙げておもてなしをさせてください! (08/11/25 23:14)
ホームレス 35才さん いよっ!あなたとイッショ! (08/11/25 23:10)
壺中の天 本文とは全く関係ありませんが、沖縄いいな〜。青い海。青い空。寒さ知らずの常夏の島。チャンカ チャンカ チャンカ チャンカ (三線の音) (08/11/25 22:30)
35才の男 よっ男前のホームレス (08/11/25 20:13)
ホームレス fさん 二つの顔を持つ男!fさんはどちらの私が本当だと思いますか?・・・・・・・正解! (08/11/24 23:33)
 ホームレス氏、なんか、最初の頃に比べて、すっかりキャラ変わったなーw (08/11/24 23:03)
ホームレス サイコロさん 私・・・根が素直なので、決して冗談で受け取りませんよ!いいんですか!マジですよ!受け止めますよ!引き下がりませんよ!!!^^ (08/11/24 22:23)
ホームレス ポール・マッカートニーさん あっあの、私如きにコメントなど恐れ多いです〜!お忙しい中すみません!!!なんかイギリスの大学の学長もしていらっしゃると聞きましたが・・・・・・それで、すみませんが・・サインください!^^ (08/11/24 22:20)
ホームレス まりあさん モテル男は「良い人」より「悪い男(ひと)」だ!えっ?私っ???フフ!フラレ回数でこの前ギネスに登録されました・・・・・せ!青春なんて・・バッキャロー!!!^^ (08/11/24 22:15)
ホームレス 35才さんも・・・・イケメン+男!であ〜る!^^ (08/11/24 22:10)
サイコロ 太宰治ばりの良い男^^ (08/11/24 21:36)
ポール・マッカートニー ジョンが言ってたさ・・・「You say goodbye and I say hello」ってね・・・ (08/11/24 21:03)
まりあ あららら…。若いころのホームレスさんは悪いやっちゃなぁ(・ω・´) 今は丸くなられたのでお土産のアラブのナツメヤシをあげますね(*^_^*)つ●●●●/彼女さんはホームレスさんにナイショで、お薬などを使って中絶されたみたいな雰囲気?!にも読み取れますぅ。。。 次回に期待^^ (08/11/24 20:56)
35才の男 福山似いけめんであーる^ (08/11/24 20:41)
ホームレス よもやんさん はい!実話なんですが実際50近くになってこの辺の事を書くのは勇気要りまっせー!こっぱずかしーでっせー!むさくるしーおじさんがこんな文を書いてるのを想像したくないでっせー!書いてる自分がはずかしーでっせー!皆さんこれを書いているのは35才さんじゃありませんが福山雅治みたいなイケメンが書いていると思ってくださーい!^^ (08/11/24 18:23)
よもやん 何と言う・・・ゴクリ(@_@;) どないなるの?このものが・・否、実話物語!! (08/11/24 18:16)


 ■ 2008/11/23 (日) 波乱万丈36


東京に来て以来、初めて安定した生活を過ごしていました。

仕事もようやく慣れ、給料も安定的に入り、自分が想像した以上の収入が入ってくるようになりました。

仕事場での人間関係も日が経つに連れ良くなって行き、一緒にお昼を食べに行くほど仲が良い同僚も出来てきました。

「○○!お前良いマンション住んでるよな!」

「えっ!あ!あぁ」

「大阪から出てきてなんであんな良いマンションに住めるんだ?」

「う〜ん・・・」

「お前の家が金持ちなんだろ?それで仕送りしてもらってんだろ?」

「あれ!わかった!^^」

「当たり前だろ!お前みたいな奴があんな良いとこ住めるにはそれ以外ねーだろ!」

「そうか〜」

「それ以外ないね!まさか女が居る訳ねーもん!」

「そうだよね・・・・・」

彼女のマンションが職場から近いのは助かっているのですが、閉店と同時にほとんどの従業員が仕事を終え、帰宅途中に、私がこのマンションに帰って行く所を見られことから、一時少し話題になったのでした。

吉祥寺の繁華街近くのマンションと言えば、賃貸も相当高く、ましてや分譲となれば想像もつかない金額です。

私は他の従業員には、「持ち主が海外に長期出張の為、一時期借りている」という具合に説明をしていました。

私はどうしても本当の事は言いたくなかったのです。

本当の事を言えば、その彼女の事やそうなった経緯まで当然聞いてきますので、以前の私の生活?や彼女との経緯まで言う気にもなれないし言いたくも無かったからです。

そういう訳で、その職場での私は、金持ちのボンボンとなっていた訳です。

ま〜とにかく、それからの私は収入が安定したおかげで、職場の同僚と仕事が終わって一緒に行動を共にする事が多くなってきたのです。


「ただいま!」

「・・・・・・・・」

「ただいま!」

「今何時だと思ってるの?」

「えっ?」

「今何時だと思っているのよ!」

「11時だけど・・・・・」

「11時ね!そう!11時よ!   ご飯はどうしたの?」

「同僚と食べてきた・・・」

「そうよね!食べてきたわよね!わたしは食べてませんけどね!どういう訳か!」

「ごめん、ちょっと同僚が話があるからって」

「そうよね!仕事だもんね!毎日大変だもんね!」

「ごめんなさい!せっかく作ってくれたのに、待っててくれたのに・・・」

「ちっとも待っていないわよ!あーお腹が空いた!一人でた〜べよ!」

「ごめんやで・・・・・・・」


確かに彼女が怒り出すのも無理はないのです、だんだんと普通の生活を取り戻しつつある私は、彼女の事よりも、以前大阪に居た時のように男仲間とワイワイやる楽しさの誘惑に負け・・・・・

命の恩人である彼女の存在も、最初は「命の恩人」が、私の生活の余裕が増すに連れ、「大事な女(ひと)」となり、それが「何時も居てくれる女(ひと)」となって、しまいには「生活を共にしている女(ひと)」となって来ていたのでした。

ある日の事、何時ものように仲間と遊んで帰った日のことです。

「ただい・・・あれ?」

「電気!!!真っ暗や!」

「おれへんのか?    パチ!」

「えっ!なんや!おるんかいな!びっくりしたで!」


彼女は真っ暗な部屋の台所のテーブルに座ったままでした・・・・・


「おるんやったら電気ぐらい点けよや!びっくりしたで!」

「ごめんな!また遅くなってもーて、ごめんやで!」

「ううん・・・」

「なんや?また怒ってる?」

「ううん」

「ほなら、どないしたん?」

「うん・・・・・」

「なんや?」

「・・・・・・・」

「なんやねん?」

「○○にとって、わたしってなんなのかな?って思ってたの」

「えっ?」

「○○にとってわたしってなに?」

「えっ!そ、そんなん・・・・・」

「そんなんって!なに?」

「そんなん言われへんやん」

「なんで言えないの?」

「そんなん・・・・・」

「わたしはあんたの彼女じゃないの?」

「えっ!」

「わたしも最初はそんな気持ちも無かった、でも一緒に暮らしていくうちにだんだんとそう思うようになってきたの」

「・・・・・・」

「確かにわたしたちってそんな関係は一度も無いけど、ここまで来たらそう思わない方がおかしくない?」

「うん・・・・」

「で!聞いているのよ!わたしたちってなんなの?」

「なんなのって、俺の方から言われへんやん」

「なんで?」

「助けてもろて・・・・それ以上の事言われへんやろ?おかしいやん」

「なぜよ!その方がおかしいでしょ?何で言えないの!別にわたしは助けたって思ってないわよ!そんなこと気にしなくていいわよ!」

「せやけど俺の立場に立ってみいや!言われへんで」

「なぜよ!なんなのよ!わかんないよ!」

「ご・ごめん」


「わかんないよ・・・・・」




私はこの時、謝っている行為とは裏腹に、この家から出て行くことばかりを考えていました・・・・・・












名前

内容

ホームレス ダメオさん 本日のメーンエベントーWWWF世界フライ級タイトルマッチ!30分一本勝負〜あ〜〜〜かコ〜〜ナ〜〜・・・しつこい?^^ (08/11/24 22:09)
ダメオ 「いや〜ん馬鹿!あたしそんなつもりじゃないのよ〜 ああっ〜そっそんな事しちゃ・・・」ってプロレスごっこを想像してました〜w あれっ、でも何か次回作がちょっと目に入ったけど、ももっ、もしかしてー 結局、やっぱり〜 男だねヤマチャン! (08/11/24 20:56)
ホームレス ダメオさん うわ〜行かないで〜!って、どんな創造をされていたのですか〜???^^ (08/11/24 18:14)
ダメオ あらら〜 私の想像を膨らました風船が、風に飛ばされて天高く舞い上がってしまいました〜w (08/11/24 02:08)
ホームレス ばばりんさん よしゃー!あとはマネージャーにミネヤっちに依頼しますぅ!^^ (08/11/24 01:20)
ぱぱりん いや、マジで下っ端さんの言うとおりです!売れると思いますよ。あとは出版社の担当が付けばオ〜ケ〜^^ (08/11/24 00:42)
ホームレス 下っ端公務員さん 本当に木に登っちゃいますよ〜!私ってオチョーシ者なんですよ〜知りませんよ〜!^^ (08/11/23 23:58)
下っ端公務員 う〜ん、書き方が上手いなぁ〜・・・ マジで小説書きなよ(^^; (08/11/23 23:35)
ホームレス まりあさん どひゃ!ド・ドバイ?ドバイってにんにく料理?^^ (08/11/23 22:30)
ホームレス fさん よっしゃー!いくぞー!やったるぞー!・・・・・・・なにお?^^ (08/11/23 22:28)
まりあ なんか過去の彼女さんの気持ちがわかります(・ω・`) 男の人って、女同士のまわりの空気を読みながらドロドロとした横繋がりじゃなくって、男同士でワイワイすることが結構ありますよね。そのくせ、勝手のいいときは自分の母親のように甘えてくるし(?_?)/国外(ドバイ)へ行ってましたので書き込み遅れました(^_^;) (08/11/23 22:16)
 おもしろくなってまいりますた (08/11/23 22:12)
ホームレス ばばりんさん ぎく!いけない事に気付きましたね!やばいですぞ!!!^^ (08/11/23 22:11)
ぱぱりん いつもは明け方にカキコしてるのに・・・いったい?(日記が原因で嫁と喧嘩でも?24歳年下の嫁と^^) (08/11/23 21:55)


 ■ 2008/11/22 (土) 波乱万丈35


彼女の家から初出勤!

職場はやはり、吉祥寺に有る大型電気小売店で、私はある大手オーディオメーカーの販売員としてそこに派遣が決まりました。

当時、そのお店のオーディオコーナーはかなりの規模で、東京でも有数の輸入オーディオを扱っており、JBL、TANNOI、ロジャース、トーレンス、マッキントッシュ、マークレビンソンなどなど・・・輸入高級オーディオが所狭しと展示されており、他県からも噂を聞きつけてやってくるお客様も多いマニアな間では有名なお店でした。

私の仕事は、当然自分を雇ってくれているメーカーの商品を出来るだけ多く売る事です。

そのオーディオフロアーには私の様な立場で雇われている人も他に居て、しかも、このお店は有名店だけあって、大手オーディオメーカーからの派遣社員は全て居ました。

ですから、お客の奪い合いは当然鎬を削るのです。

SONYやパイオニア、ケンウッドなどのメーカーは人気が有り、お客の指名買いがあるので何もしなくてもそれなりの売り上げが出来ますが、あまり人気のないマニアックなメーカーなどから来ている派遣は、それなりの売り上げを作るのが結構必死で、この業界ではご法度となっている指名買いのお客を転換させ、自分のメーカーに鞍替えさせてしまう・・・・

こういった行為で良く派遣の間でトラブルはつきものでした。

私のメーカーもどちらかと言えば、それほど売れるメーカーでは無かったので、やはり有る程度のプッシュをしなければ、へたをすると一月全く売れない可能性があるので必然的に接客にも力が入り、暗黙の協定ギリギリで売り上げを作っていかねばなりませんでした。


「ただいま!」

「あ!お疲れ様! どう?続けていけそう?」

「うん!大丈夫や!」

「関西弁の事は何も言われない?」

「そうやな〜、みんなに関西か?って聞かれるけど、やっぱり店が身銭切ってないから大丈夫みたいや!」

「それなら良かったね^^仕事の方はどうなの?」

「う〜ん!結構売るんは難しいけどそんなん言うてる場合とちゃうし早よう慣れなあかんな!」

「そうよね^^慣れれば何とかなるわよ^^あんな生活してたあんただもん、あれ以上苦しいことは無いわよ、それを耐えてきたあんただから大丈夫よ^^」

「そうやな!それとせっかく○○さんが紹介してくれた仕事や、早よ慣れて恩を返さなあかん!」

「なに言ってんの・・・・・恩じゃないわよ・・・・・」

「いや!俺は絶対頑張って早い内に今までのこと・・・・○○さんがおれへんかったら俺は今でもホームレスやったんやから!」

「そんなことどうでもいい!返すんだったら他で返して!!!」

「は?」


その頃からだんだんと、彼女とどんな話をしても最後には何時も歯切れの悪い話の終わり方をしていくようになりました。

その時の私は、なにしろ以前の生活にもう戻りたくない一心で、なにがなんでも「金」!金さえあれば何とかなる!金さえあれば余裕も持てる!金さえあれば惨めな思いもしなくて良い!金さえあれば・・・・・・

それともう一つ、私自身の夢!何しろその為に東京へ出てきたのですから、その為にもどうしてもお金の事ばかりを考えていましたので、まだ、私には彼女の気持ちを汲めるほどの余裕は無かった事。

それと・・・・・私はどうしても、彼女の本当の気持ちが分らなかったのです。

なぜ?過去にそれほどの付き合いも無い私に、彼女がここまでしてくれるのだろうか?

彼女が言ってくれる言葉がどれほどの事なのか?

何も無い私になんの利用価値も無いのは分りますが、それなら尚更何故なんだろう?

他にも、今何も無い私が、もし彼女と付き合えたとしても、それはあまりにも安易過ぎないか?助けてもらって、なお、そんな結果をしてしまう自分に何の節操も無いのでは?男としてのプライドは???

そんなこんなと色々考えるのですが、多分、実に本当は・・・・

私が彼女に告白する事によって、今が・・・現状が破綻するのではあるまいか?

これが一番本当だったと思います。

もう、あの、地獄には、もう戻る勇気はありません!

一度、どんな理由にせよ、浮かび上がった瀬を、元に戻してしまうような行為を自分から、少しでもその可能性があるような行為を、自分からするような事は絶対出来ません!

これが一番本当の理由だったでしょう。

ですから私はまだその時は、彼女のどの様な仕草も、どの様な言葉も、全てはうやむやに、全てはごまかす事しか出来なかったのです。



しかしその様な行為も、いつまでも続けて行ける訳ではありませんでした。












名前

内容

35才の男 ホームレスでも生活がかかっていると思うしそれなりに外食、回転寿司行ったりバイキングも行っていいのです (08/11/24 20:19)
ホームレス ミネヤっち たしかに!そうかもしれない!福山雅治には似ていないかもしれない!でも私は信じている!彼はキムタクに似ていると!・・・・男っす!^^ (08/11/23 22:58)
ミネヤ >ホームレスっち 知ってる知ってる。35のおっさんが電車に乗ったときの話で、女子高生が座ってる隣のシートに35が座ったらキモイって言われ逃げられたそうだwやっぱり福山雅治には似てない。 (08/11/23 22:47)
ホームレス ミネヤっち そうかもしれない!しかし!でも!35才さんは!    男っすよ!^^ (08/11/23 22:32)
ミネヤ >ホームレスっち ヤツは天然だ。いや本物だwじゃなきゃ同じ事を100回も1000回も書かんだろw専卒で入社して、無能でいじめられ10年で辞めて、最近まで派遣でピッキングやって、今は郵便局で働いてます。どうですか?って聞かれても、オマエバカだろ!ってしか言えんだろふつーw競馬、くる寿司、たまに女子高生って何年言ってるんだよ。32からゼンゼン進歩してねえじゃん。 (08/11/23 22:24)
ホームレス emuさん ごめんとばしちゃった!なんかスゴクお久しぶりです!これからもコメントお待ちしておりますよ!^^ (08/11/23 21:53)
ホームレス ミネヤっち  やっといたぜ!!!^^ (08/11/23 21:40)
ホームレス まりあさん あーやっと会えた!まりあさんのコメントが無いとさみしいですよー!えっ?辛口レビュー?そんな〜勘弁してくださいよ〜!めとろんさんも辛口ならまりあさんまでぇ・・・まっ!いいか!所詮は悪役!どんなに頑張ってもヒーロータイプじゃございません!!!^^ (08/11/23 21:39)
ホームレス リアンさん なんと私より本格的ですね!ちなみにギターはリッケンですか?^^ (08/11/23 21:35)
ホームレス ポール・マッカートニーさん うわ!ま・まじ!す・すみません!私ごときの日記などにコメントを頂けるなんて!感動です!すみませんここに来たついでにサインなど・・・・・^^ (08/11/23 21:33)
ホームレス めとろんさん 多分35才さんはギャグでしょ!^^ (08/11/23 21:31)
ホームレス 35才さん ミネヤっちに言われましたので!!!ビシッバシッ!^^ (08/11/23 21:30)
ミネヤ >めとろんっち 35をハイヒールのカカトで踏んで、ムチで叩いておあげっ! (08/11/23 20:11)
まりあ 日記の辛口レビューは次くらいにでも書きますねw/ホームレスさんってやっぱり戦後生まれの方なんですね♪40代後半って若いですよ☆/ウワサのホームレスさんの奥様はどんな方かしら(*^_^*) (08/11/23 18:50)
リアン 私も昔ギター弾いてました。あとボーカルやってて、ThatBoyを採譜してコーラスしてましたあ。キャバレーのステージで歌ってましたよー。ああ、青春だったよなー。 (08/11/23 02:19)
ポール・マッカートニー 遠く離れている時も僕の心は愛する人の許にある。言うまでもないことさ。僕は君の手中にあるんだ。ボクの曲「My Love」からさ! (08/11/23 01:55)
めとろん 35才の男さん。その質問は日記読んでない証拠です。日記のコーナーだからある程度内容理解してレスしましょう。でないと既に書いてることばかり説明する羽目になります。 (08/11/23 00:27)
emu 続きが気になる (08/11/23 00:26)
35才の男 ホームレスでもアパートとかに住んでますよね? (08/11/22 22:39)
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 ■ 2008/11/19 (水) 少し休憩3


私の趣味の一つに音楽があります。

大好きなのは、日本では60年代・70年代フォーク!

ザ・フォーククルセダース 吉田拓郎 チェリッシュ 赤い鳥 五つの赤い風船

加藤和彦と北山修 はしだのりひことシューベルツ はっぴーえんど・・・・・・


外国では

ザ・ビートルズ ローリングストーンズ エルビスプレスリー シュープリームス

スリーディグリーズ キンクス ヤードバーズ T・REX ネルソンピケット

ロバートジョンソン オーティスレディング・・・・・・・


私は一時期、友人達とバンドを組んで時折ライブをやっていたのです。

その時組んでいたバンドの音楽は、正に「ザ・ビートルズ」のコピーバンドでした。

ビートルズをこよなく愛す友人達と組んで、完璧なるコピーを目指し、週に1回はスタジオに入って練習をしていたものです。

練習が終わると、良くその友人達と「ビートルズ談義」を交わし、延々と何時間もその談義に花を咲かせていたものでした・・・・・

ビートルズを好きな方々は実に多く、仲間意外ともそんな談義を良くしていた物ですが、最初に良く聞いて来るのが

四人のうち、誰が一番好きか?でした。

ビートルズをあまり知らない人たちは、大抵は「ポール・マッカートニー」を上げますが、これが熱烈なファンになってくると「ジョン・レノン」を上げてくる人が多くなってきます。

私自身は4人どれも大好きなのですが、あえていうなら私は「ポール・マッカートニー」なのです。

ジョンの魅力は私も重々分っては居ますが、私は「ビートルズを世界のアーチスト」にしたのはポールが居たおかげだと思っております。

マニアにはポールの作る甘い音楽、大衆受けしやすい音楽が鼻に付くのでしょうか?

確かにジョンの半生は十分カリスマ的な部分が多く、ジョンが作った音楽は中期から後期には万民受けよりもマニア受けしそうな音楽です。

その辺りが熱烈なファンを魅了するのでしょうが、私の思う音楽「芸術」は

「大衆を魅了してこそアーチストとして天才!」と思っているのです。

その意味で、私にとっては「ポール・マッカートニー」は天才で、大好きな要因になっております。

この昨今、日本や外国でも、次々に色々なアーチストが出てきているようですが、私にとっての音楽は、新しくても80年代までで終わっています。

歳を取ったせいもあるでしょうが、それ以降の音楽が、どれを聴いても耳に入ってはきません、どれを聞いても同じに聞こえてくるのです。

現在若い世代は、そうは聞こえないのでしょうが、私には全てのアーチストの個性が見受けれないのです。

懐古主義に陥っているのかもしれませんが、私と意を同じくしている方々も多いと思います。

私は良く疑問に思うことがあります。

私らが音楽に感動し、そのアーチスト達に特別な思い入れを持ち、どれほど歳を重ねてもその時聞いた音楽に特別な感情を、今の世代の方々も同じように持てるのだろうか?

私らの年代は、レコード一つ買うのも困難で、大好きな歌を手に入れた感動は、それこそ何度も何度も繰り返し聴き、レコードが磨り減るのでは?と思うほど聴きました。

今の時代にその様な事があるでしょうか?なんでも直ぐ手に入り、便利になった事と引き換えに、思い入れも希薄になってはいないでしょうか?

別に今の若い世代の責任では有りません、進歩の陰には、そんな所にも弊害があるように思われるのですが、もし、これが本当なら、更にこの先の世界はどの様な物になるのか、音楽などはどうなっていくのか?と、そう思います。

私の永遠のアーチスト「ザ・ビートルズ」もうこの様なアーチストは今後出てくるようには思いません。

ビートルズのメンバーの一人、「リンゴ・スター」は後年、記者の質問の中でこう言っています。

「貴方の人生で一番良かった事と悪かった事は?」


「一番良かったことは、ビートルズのメンバーになれた事!」

「一番不幸だった事は、ザ・ビートルズを観客として見れなかった事・・・・・」





最近私は、また昔のようにギターが弾きたくなり、アコースティック「オべーション」を買ってしまいました。

懐古主義でも何でも良い、ザ・ビートルズのナンバーから 「Two Of Us」 を弾きながら!

い・い・いかん・・ゆ・指が・・・・・・












名前

内容

ホームレス 天さん もう知っているとは思いますが、我がアイドルめとろんさん!スゴイボーカルみたいでっせ!こりゃ本格的にバンド結成か!^^ (08/11/22 14:45)
壷中の天 HERE TODAYの弾き方のいい見本がYOU TUBUにあるんだけどURLをコピー貼り付けできないんですよね。下の方々はどうやったんだろ? (08/11/21 22:17)
ホームレス このやりとりで更に天さんと親しんだ気がします^^ありがとう!!^^ (08/11/20 21:22)
ホームレス 壷中の天さん うわ!き・きた!この天才が作ったこのメロディ!多分出来ると思うけど・・・ブラックバードにしない?^^ (08/11/20 21:21)
壷中の天 楽しかったです。案外世間は狭いもんですよね。ありがとう。 (08/11/20 21:16)
壷中の天 鳴りのいいオベーションでMACCARTNEYのHERE TODAYを一曲聞きたいですね。 (08/11/20 21:13)
ホームレス は〜い!でもスゴク楽しかったです^^久しぶりに音楽の話が出来て・・・天さん有難う!^^・・・それにしても・・・めとろんさんって歌、歌えるの?^^ (08/11/20 21:11)
壷中の天 ホームレスさん ここら辺からもう他の方がたはついてこれなくなっているでしょう。マニアの領域に突入だ〜〜〜。 (08/11/20 21:05)
ホームレス 壷中の天さん おーっと!ここで我がアイドルめとろんさんの登場ですか!^^おまけに選曲はミズリー!なかなか良い選曲ですね^^私のイメージではめとろさんに歌っていただけるのであればバングルズのEternal Flameなんか良いですね^^ (08/11/20 20:57)
壷中の天 英語であんな難しい歌なんて・・・鼻血ぶ〜でしょう。選曲はBEATLESのMISERYにして、めとろんさんに歌って頂きましょう。もともと、当時かわいい女の子が歌ってたんですよね。BEATLESの提供曲で。 (08/11/20 20:49)
ホームレス 壷中の天さん トトでは99がイーグルスではロングランなどが好きです^^ナック!究極の一発屋!懐かしいですね!^^天さんのセミアコと私のギターでCCRなんて出来ればカッコいいですよ!^^当然ボーカルは天さんね!!!^^ (08/11/20 20:37)
壷中の天 名曲集ですね。あと、トトのアフリカやホテルカリフォルニア・某お笑いタレントが使っていたザ・ナックのマイシュローナ辺りもいいですね。 (08/11/20 20:27)
ホームレス うっひょう!!!^^サ・サイコウ!ところで天さん!今「青春の頃良く聞いた・・・」スレで私がレスした曲などはいかが? (08/11/20 20:05)
壷中の天 いいですね〜。吉田拓郎・ボブディラン。 (08/11/20 20:00)
ホームレス 壷中の天さん なにお仰います!^^お互いそんなにもう上手く弾けませんよ!^^ストロークでいきましょうよ!^^一緒にフォークやりましょ!^^天さんボーカルね!^^ (08/11/20 19:37)
壷中の天 レベル低すぎた? (08/11/20 19:09)
壷中の天 ホームレスさんギターですよね。私はあなたみたいな人に一度手ほどき受けたい。私も手がつるんです。IN MY LIFEのピアノソロがギターでスムーズに弾けません。 (08/11/20 18:51)
ホームレス 壷中の天さん いつかもし、できることなら一度、一緒に・・・リアルに一緒に音出せれば・・・それこそ本当に良いですね!^^ (08/11/20 18:36)
ホームレス 壷中の天さん な・なんと!天さんも!いやー嬉しいですね^^それにエピフォンセミアコですか!さすが!いいとこ買ってますね!^^私もセミアコを買うかどうか迷ったんですが一度オべーションを持ちたかったので清水から飛びましたよ!^^仰るとおり、ラップなんて音楽ではありません!私も天さんに負けないぐらいビートルズにはまってますぞ!^^そういやエピフォンセミアコも安くはないですぞ!^^ (08/11/20 18:32)
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 ■ 2008/11/18 (火) 波乱万丈34


「あったよ!見つけてきたよ!」


その日彼女は、帰ってくるなりいきなり私の部屋を空け、そう言いました。

「えっ?なにが?」

「あんたの仕事よ!」

「えっ!そうなんですか?」

「そうよ!見つけてきたよ!」

彼女が見つけてきた仕事は、彼女のパーラーに良く来るお客さんの会社の仕事でした。

その会社とは、「マネキン紹介所」

仕事内容は、販売をメインにした現在で言う派遣会社でありました。

「こんな俺でも大丈夫なん?」

「そうよ!大丈夫だって!お客さんが言ってたもん!」

「せやけど販売でやろ?以前やったことあるけど、大阪弁があかんって首になったで?」

「それも聞いてみたんだけど、大丈夫って言ってたよ!」

「ほんまに?」

「そうらしいよ!なんか雇用関係が配属されるお店が給料を払うんじゃ無くて、大手メーカーに雇われて、そこから給料が出るからお店は全く損しないし、それどころかタダで人手を増やす事ができるから喜ばれるらしいのよ!」

「ふ〜ん」

「おまけに配属先のお店も、極力住んでいる場所から一番近い所を探してくれるらしいから!」

「そうか〜?ほんで、何の販売やの?」

「多い種類は大手電気メーカー!家具、人形だって」

「人形?」

「縁起物の人形らしいのよ、3月、5月はスゴク売れるらしいのよ!」

「家具は?」

「高級家具!主に桐タンスとかだって!」

「そんなんは俺なんの知識もないし無理やろな〜」

「そうよね^^でもこれが一番給料が良いんだって!」

「へ〜」

「一番稼いでる人は一月50万って人がいるらしいよ!」

「えっ!」

「聞くと家具や人形は基本給の他に歩合が付いて、これぐらい稼いでいる人はざらに居るらしいよ!」

「ほんまかいな?じゃ?電気屋さんは?」

「平均すると日給で1万から2万までの間だって」

「それでも一月20万以上なるやん!」

「そうなのよ!ねっ!なかなか良いでしょ^^」

「そやな〜、でも、ほんまかな〜・・・」

「なにしろこの会社に行って詳しい事聞いてきなよ!それから考えれば良いじゃん!」

「そうやな!そうしてみるけど履歴書いるよな〜・・・」

「あたりまえじゃん!」

「う〜ん・・・・履歴書やけど・・・・」

「なに?どうしたの?」

「住所やけど・・・・・」

「なによ!ここの住所を書けば良いじゃん!」

「ええんか?ほんまに・・・・」

「なに言ってんの?あんたの家じゃん!」

「ち!違うやろ!!!俺の家とちゃうで!○○さんの家やで!」

「あんた・・・・・そんなことまだ言うの・・・・・」

「わたしの気持ち、あんた、分ってるの????」



「・・・・・・・・・」


そして翌日、彼女の行為に甘えた履歴書を持って私は早速その会社へ行きました。


「どうぞ!○○さんから伺っています、貴方が○○さんの言っていた方ですか?」

「あ!は!はい!」

「いやー、私もあのお店はしょっちゅう行くのですが、彼女からこんなこと言われたのは初めてでしてね」

「はぁ?」

「いえね!以前から誰か良い人居ないか?って聞いていたんですよ」

「はぁ!」

「彼女はあまり職場ではお客と喋らないんですよ!結構彼女、お客の間で人気が有りましてね!狙っている男はいっぱい居ると思いますよ!でも、なかなか話しかけても直ぐいなされて取り付く島など無かったのですわ!」

「・・・・・・・」

「それが今回彼女の方からお願いされましてね、あんまり珍しいので彼氏にでも頼まれたのかな?と思って聞いてみたら、まーね、だって!ちょっと悔しかったんですよ^^」

「はぁ・・・・」

「ま!とにかくそれは置いといて、仕事ですよね!」


「はい!」


私は彼女のおかげで、この仕事も何の障害も無く決まりました。

しかし、彼女の気持ちが、この人が言っていたことが本当かどうかは別にして、私はかなり複雑な心境になり、この後、彼女との付き合いをどうして行くのだろうか?この生活はどこまで続けていけるものなのだろうか?


その事ばかりを考えながら、仕事が決まった喜びよりも、むしろ・・・・


何故か?また、家無しホームレスに戻ってしまうのではないだろうか?という不安でいっぱいになりながら帰路に付いたのでした。













名前

内容

ホームレス fさん わかりましたー!出来うる限り!書きまくりますぞ!^^ (08/11/20 13:49)
 俺は早く読みたい。。。続きマダ〜(チンチン (08/11/19 22:55)
ホームレス まりあさん そうか!まさか!●●●●だったら最高!疲れも吹っ飛びます!!!^^ (08/11/19 11:28)
ホームレス まりあさん そうか〜・・・更新が早すぎるか〜・・・でも、まりあさんを初め、いつもの方達が読んで頂けているだけで私は良いんですよ^^   ジャボチカバ?新手の怪獣ですか?それに、つ●・・・が気になりますー!!^^ (08/11/19 00:53)
ホームレス 今回は匿名さん そうっすよね^^一億2千万の読者が居ますからね!^^ (08/11/19 00:45)
まりあ 生活が急に向上すると、無意識のうちにホームレス時代に戻らなければならないという、「現状維持に戻ろうとするチカラ」が戻ったのでしょうねぇ。/更新が早く多少長文であるため、軽〜く日記を流し読みたいと思う、新規の読者が読み控えるかもね。。。一話読みきりにまとめてみるほうがコメントも書きやすいし、アクセス数がupするかも?!(^^) /おつかれなので、デザートにもぎたてのジャボチカバでもどうぞ(*^_^*)つ●●●● (08/11/18 22:22)
今回は匿名 展開を先に言うのは、他の読者がつまらぬ思いをするので、コメントには・・・ (08/11/18 20:09)
ホームレス わっかりました〜!!またのお来しをお待ちしております〜おやすみなさい!^^ (08/11/18 03:39)
めとろん 了解しました♪下の文は「この人に対してホームレスさんの方は恋愛感情が働かなかったようですが〜」の間違いです。では〜 (08/11/18 03:36)
ホームレス そのコメントはこの先の日記の作成上問題多いのでコメント差し控えさせていただきますよ!!!^^でも、彼女にしてもしなくても人生は続く・・・・・^^ (08/11/18 03:29)
めとろん この人に恋愛感情はなかったようですが、仮にあったとしても、この入り方でカノジョにしてしまったらこの先の人生が成り立たないですよね。 (08/11/18 03:21)
ホームレス めとろんさん あれ?こんなに遅くのコメント!ありがたいですが大丈夫ですか?えっ?私の事?そうなんですよ!最近本当に血が通っているのかな?なんて思うことしきりです!感覚も・・・・^^ (08/11/18 03:19)
めとろん ホントは何故か・・ではないですよね、血の通った人間だったら当然そう思いますよね。感覚はまともなので事で安心しました。 (08/11/18 03:06)


 ■ 2008/11/17 (月) 波乱万丈33


実に奇妙な関係でした。


何にしても私は彼女のおかげで、暖かい家、暖かい御飯、温かいお風呂・・・などを持つ事ができたのです。

しかし、一文無しの私に彼女への恩に報える事など出来ません、おまけに一般的なお付合いをしている訳でもありません、ただ一方的に彼女の好意に甘えているだけなのです。

彼女は週二日の休みを除けば、毎日仕事に出かけていきます。

私は、ここに来てしばらくは何もせず、テレビばかりを見て過ごす日々でした。

しかし私も、彼女が居ない間に、家の中を掃除したりしていたのですが・・・・

「なにこれ!あんた何したの?」

「男が掃除なんてするもんじゃないわよ!」

「せやけど、なにもせんかったら世話になってるだけで・・・・」

「なにバカなこと言ってんのよ!そんなことさせるためにここに居ろって言ったんじゃないわよ!」

「・・・・・・」

「どうせ今は何も出来ないんだから、デンとしてテレビでも見てりゃ良いのよ!」

「はぁ・・」

「もうちょっと待ってて!もう少ししたら仕事!何とか見つけてくるから!」

「そんなことまでさせられへんやん!」

「じゃどうするの?自分で見つけれる?自分で見つけれなかったからそうなったんでしょ?」

「・・・・・・・」

確かに彼女の言うとおりで・・・・・それでも私はこれで何とか普通に戻れる、仕事も出来る、と思っていましたが、ここに来てまだ日が浅い私は、履歴書の住所欄にどうしてもここの住所を書き入れる事ができず、また、彼女の気まぐれでそうしてくれているのでは?と言う想いが払拭できず、結局彼女の言うとおりテレビを見る毎日を過ごしていたのでした。

そしてその他にも私を悩ます事がありました。

何分あけっぴろげな彼女の性格は、その他の事にも随所に見られ、例えば洗濯物、お風呂の前の脱ぎ場に洗濯物をまとめて入れるカゴがあるのですが、そこに入れっぱなしで下着がもろに見えまくり!

彼女はお風呂から上がると、そのままの状態で居間に・・・・しばらくしてようやくパンツだけ履いて上はタオルのまま・・・・・とても私が居るなど全く意に介しないそぶり。

休みの日は、家に居る時は必ずノーブラで、上からTシャツ一枚着ているだけ!色の薄い物だと中が透けて見えてる状態で、しかも、下もたまにミニスカートを履いている時もあり、足を動かすたびにパンツが見え放題!

「おいおい!もうかんべんして〜や・・・・」

「なんやねんこれ!ある種の拷問か?」

「こういうことをワザとやって俺を試してんのか?」

「それとも長いホームレスで枯れてると思われてるんか〜?」


そんなこんなの彼女の仕事の休みの日、やはり彼女はノーブラ!しかもジーンズのミニ!!!

私は意を決してとうとう言いました・・・・・


「あのぅ・・・」

「なに?」

「あのぅ・・・見えるんですけど・・・」

「なにが?」

「パンツ・・・・・」

「は!?」

「まずいやろ・・・・」

「あんた!なに言ってんの?」

「いや!見えるのまずいやろ!」

「なに?これ?なにバカなこと言ってんの!別に良いじゃん!見えたって減るもんじゃないでしょ!」

「それはそうやけど・・・・」

「あんたはそんなこと気にしなくって良いの!あたしの格好はいつもこうなの!!!」

「・・・・・・」

「そんな事よりお腹空いたわね!なんか食べに行こうか?」

「はあ?・・・・・・」


こんな感じの彼女ですが、私は何時も彼女に逆らえず、年上でもあるのでほとんど言いなりでした・・・・・・・


しかし私も・・・・・彼女の風呂上りだけは・・・最高の紳士でありたいため・・・・・・・・・・・・

極力自分の部屋からは出ないよう・・・・・・・・・・・・・・・心がけていました・・・・・・・














名前

内容

ホームレス おらって良い子!!!^^ (08/11/18 03:30)
めとろん よしよし。 (08/11/18 03:23)
ホームレス えっ?それは私に言っているのではないでしょ!そうですよね!年上バンザイ!!!^^ (08/11/18 03:21)
めとろん 年上のどこが悪いねん。 (08/11/18 03:17)
ホームレス サイコロさん そうですよ!年上ですよ!以前の日記にもそう書いてありますよ!もう!あったく!愛読者NO1だと思っていたのに!失格ですよ!!!ごめんちゃい!うそですよ!!!^^ (08/11/18 03:12)
ホームレス 下っ端公務員さん おー!2度目のコメント!誠に有難うございます!!!た・たしかに!言われて気付きましたが「・・・・」が多いですね!以後気をつけて書くようにします!良いアドバイスをどうも有難うございます。 (08/11/18 03:05)
ホームレス ま・ま・ま・り・あ・さ・ん!な・な・なにおおっしゃっているのですか???それに!もう!こんなことぐらいじゃ!!!!^^ (08/11/18 03:01)
ホームレス ミネヤっち ちゃうちゃう!ちゃいまんねん! (08/11/18 02:56)
サイコロ 年上でしたか・・・まあ、何にしても奇特な方ですね^^ (08/11/17 22:19)
下っ端公務員 相変わらず面白い!「・・・」が多いけど、それを減らすことが出来れば本に出来るなw (08/11/17 18:51)
まりあ ホームレスさん、日記打ちながら膨らんでますよw ∩ヾ(・ω・;) あらまぁ!! (08/11/17 17:16)
ミネヤ それが今の嫁さん? (08/11/17 10:09)
ホームレス 明智光秀さん お〜!!!な・な・なんと!信長殿の伝令ですか!いや〜信長殿にもご閲覧して頂いてるとは!明智殿、かたじけない!!!明智殿、信長殿にお伝えください。戦国の世は至極大変と、存じており候、しばし、この日記で疲れを癒し候・・・宜しくおたの申す!!!^^ (08/11/17 09:00)
明智光秀 「わがままは男の罪、それを許さないのは女の罪・・・」我が殿織田信長公の作です・・・ (08/11/17 08:32)
ホームレス 壷中の天さん へへ!誰も見ていませんよ!めとろんさんにはナイショですよ!^^さ・さ!天さんご一緒に!^^・・・・・・品位を下げるの大好き!!!あ〜、私ってやつぁ〜!^^ (08/11/17 08:04)
壷中の天 ホームレスさんにもごめんなさい。 (08/11/17 08:00)
壷中の天 管理人さん朝から品位下げてごめんなさい。 (08/11/17 07:58)
壷中の天 3ぴ〜 ですか。こう言うのはダメですか〜。めとろんさんに怒られますか〜〜〜。 (08/11/17 07:55)
ホームレス 壷中の天さん おはよーございます!^^朝早くのコメント有難うございます^^じゃ!天さんもご一緒に食っちゃいますか!^^ (08/11/17 07:46)
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 ■ 2008/11/16 (日) 波乱万丈32


それから、彼女は自分の話を淡々とし始めました。


ご両親の事、この家の事、子供だった頃の事、学生時代の事・・・・・・・

彼女は中学になった頃、両親が離婚し、その時母方のほうに引き取られ、その後、その母は再婚、現在、その両親は継父の都合で地方に在住しているとの事。

彼女は父親っ子で、本当は母方に付くよりもむしろ父方に付いて行きたかったそうです。

しかし彼女は、父方に付いたことによって、父の仕事に大きく負担を掛けてしまうと思い、また、離婚調停の両者の醜い争いから、自分が母方に付いた方が丸く収まるという思いからそうしたそうです。

しかし、その行為は彼女にとって過酷なものとなりました。

彼女が言うには、母はそもそも家事や家庭に向いている性格ではなく、だからとて仕事をバリバリこなすタイプでもありません。

常に誰かに寄り添い、その人の力を自分の物とし、世渡りをしていく性格であったそうです。

両親が離婚した原因も、きっかけは母の浮気が元だったそうで、しかし、それはきっかけに過ぎず、それが父にばれた事により、それからの母の行動が目に余る物で、父が、これ以上この母を娘の傍に置くこと、それと自分の仕事を続けていく上で、あまりにも障害となる事だったそうです。

しかし結果は、父の思惑とは大きく外れ、彼女は母方に付いていく事になるのですが、それが父にとっては娘があまりにも不憫に思い、しかし彼女は離婚の時の我が身を犠牲にする性格は父も良く知っており、この母の元から逃げたとしても自分には助けを求めてこないだろうと思い、父のせめてもの償いで、彼女が何時家を出ても構わない様にこのマンションを彼女のために購入したそうです。

彼女がこの母の元から去る決意をしたのは中学2年の頃でした。

この母は、離婚してからはそれはもう毎日昼から酒浸りで、夜は夜で家にはほとんど居ず、家の家事はほとんど彼女に押し付け、父から送られてくる生活費もほとんど母の遊ぶお金となり、たまにまともに帰って来た時は知らない男と一緒・・・・

現在の継父もその中の一人だそうです。

そんな毎日を暮らす中で、彼女は・・・・

「中学が済むまでの我慢だ・・・」

「中学を卒業すれば、義務教育が終われば私は独立するんだ・・・・」

そう思っていたそうです。

そして中学を卒業、彼女はそれと同時に母に、高校へは行かず独立する事を告げたのでした。

それを聞いた母は・・・

「別に良いんじゃない」

この一言で終わったそうです。

彼女は、この一言で終わった母に、悲しみも有るがそれよりも、もうこの母親に何も思い残す事無く去れる事の方が良く、逆にこの一言で終わらしてくれた母に始めて感謝したそうです。

それからの彼女は、少しの貯金と少しの荷物を持って、家を出たそうです。

しかし、中学卒業したての彼女に独立するための知識はそれほど無く、仕事も、そんなまだ子供をまともな生活を支えていける賃金を約束してくれるような所はありませんでした。

それでも彼女は持ち前の行動力と気の強さで、最初の内は良かったのですがそれでもまだ子供の女の子です、その気の強さにも限界はあります。

彼女も外での生活をしばらくしていたそうです、公園のベンチで寝たり、繁華街のシャッターが下ろされた店の前や駅の構内・・・・

しかし彼女もとうとうお金が無くなりそうになった時、耐えかねて父に電話をしました。

父は、彼女が中学を卒業したら家を出るのでは?と思っていたそうですが、この母に彼女の為にマンションを購入した事がばれる事を恐れ、彼女にも黙っていたのでしたが、父は彼女に、「どんなことでもいいから困った時は連絡しなさい。」と言い残していました。

それからは彼女も、この父の思いを受け入れ、このマンションに住み、父が保証人となって仕事も決まり、今に至るそうです・・・・・・・


彼女は時折涙目になりながら話を続けていました・・・・


「ま!つまんない話だね!でもあたしってこんなもんさ!この家だって父に貰ったもんさ!だらしないよね!出て行くって言っても結局は自分一人じゃ何にも出来なかったよ・・・」

「だから父がいなけりゃ今私もホームレスだったかもしれない・・・・」

「・・・・・・」

「だから、あんた!偉いよ!」

「その歳で!どれくらいホームレスしてたか分んないけど誰にも頼らなかったからそうなったんでしょ?」

「・・・・・・」

「あんたにも両親がいるでしょ?兄弟も・・・・どうして頼らなかったの?男だから?でも最近の男でもここまで堕ちる前に泣きつくでしょう?」

「はぁ・・・・」

「あたしは泣きついたよ!だって女だもん!仕様が無いでしょ?売春なんて出来ないでしょ?・・・」

「は・い・・」

「なんで?どうして泣きつかなかったの?なんで?」

「家が・・貧乏やから・・・・」

「じゃ!あたしんちは裕福だっていう訳?そんなことない!確かに父は自営業でお金は持っていたよ!でも離婚してからは私は悲惨だったよ!みんな母が使ってたから、でも私は家は貰ったけど、その他は全部自分でして来たわよ!」

「・・・・・・」

「何とか言えば!」

「俺・・親が違うから・・・」

「えっ?」

「今の親が違うから・・・・」

「・・・・・・・」

「俺のわがままで、今まで育ててくれたのに・・・なんの恩返しもしないで大阪から出てきて・・・これ以上わがまま言われへんでしょ・・・」

「・・・・・・」

「そうやろ?言われへんでしょ?」

「だったら死んでも良かったっていうの?」

「そりゃ死にたないけど・・・・でも、なんとか生きとったで・・・」

「バカじゃないの?あんた!どれぐらいそんな生活してたの?」

「・・・・たぶん・・・4〜5年ぐらいやと思うけど・・・・」

「あんた!4〜5年よ!なに考えてるの!!!どうせその間もうちと同じようにどこ行っても仕事くびになったんでしょ?」

「・・・・・・」

「だからこうなっているのよね!ま!いいわ・・・」

「どういう訳かうちに仕事で来た時から少し気になっていたのよ・・・まさかあんなとこで会えるとは思ってなかったけど・・・しかもそんな状態で・・・・」

「・・・・・・」

「なにしろ、あんたの面倒を見てあげる!それにあんたみたいなの嫌いじゃないし!」

「なんでですか?」

「自分もそうなってたかもしれないじゃん!私はいつもホームレスを見るたびそう思うの・・・だから他人事に思えないの、それが今回は知っている人がそうなっているのよ!それを見て見ぬふりできる?私はたまたまラッキーなの!父がそうしてくれてなかったら・・・・・・・・・」

「はぁ?・・・・・・・」

「それに・・・・あんたのそういうとこ結構カッコいいよ^^」

「そうですか〜?」



そうして、私のどこが良いのかは良くは分りませんでしたが、彼女の家で私は暮らしていくようになりました・・・・・・・









名前

内容

ホームレス サイコロさん 35才の男さん めとろんさん みんなでこの日記を出版化制作委員会やって、いっぱい売ってみんなで豪邸建てよう!!!^^ (08/11/17 05:12)
ホームレス 35才の男さん 競馬?そんなものやった事ありませんよ!えっ!好きな馬?知りませんよ!イブキマイカグラなんて・・・^^ (08/11/17 05:10)
ホームレス サイコロさん えっ?私?強いかって???あまり大きい声では言えませんがこの前、ゴキブリに勝ちましたよ! ふふふ!^^ (08/11/17 05:07)
ホームレス まりあさん  やはり一度お会いしなければなりませんね!この出会いこそ必然なのでは・・・・・^^ (08/11/17 05:05)
ホームレス めとろんさん そうですね、必然性は高いですが、こういう結果になるか?というと、なかなか無い必然ですね。 (08/11/17 05:03)
ホームレス よもやんさん もうすぐゴジラ!^^・・・・プ!・・・爆笑^^ (08/11/17 04:53)
めとろん この前トイレ修理しましたよ。壁紙張替え必要かなと思っています。築10年。 (08/11/16 23:53)
35才の男 立替は40年に一回でいい  メンテはそんなに金がかからない (08/11/16 23:05)
サイコロ 戸建住宅でもメンテは必要 (08/11/16 22:48)
35才の男 住まいは大事  ただマンションは管理費ずっとかかるし良くない 一戸建が良いです (08/11/16 22:06)
35才の男 例えホームレスでも競馬位しますよね?今日一万近く勝った (08/11/16 22:05)
サイコロ どん底を経験したわけですね。しかし、そこから這い上がった人は強いです。とてつもなく・・・ (08/11/16 21:51)
まりあ 泣きついて誰かに頼るというか、時には稲穂のように頭を垂れてお願いすることも生きて行くには必要ですねぇ。実力のある方ほど、意外にも普通の方より、潔く頭をさげる姿はオトナの箔を感じます。ドキドキ… 現在ホームレスの方や、その他、オトナの事情をおかかえの方の3割程が、それをすることで解決できるような気がします。。。。。 ホームレスさんが一番表現したかった内容が32話に凝縮してますねぇ^^ あ、彼女さんのコトもね(*^_^*) (08/11/16 20:16)
めとろん 住まいは大事。43歳さんのいうとおりです。だから私も離婚のとき、家は負債だから不利とわかっていながら自分が取りました。当時無職だし私の立場では生涯ローンは組めないからです。 (08/11/16 18:18)
めとろん HN織田信長はこのサイトに元から居るから本人がレスしない限り他の人は使えないですね〜。あと、この彼女との出会いって必然だったんですね、人生でここって時に必然の人と出会いたいですよね。 (08/11/16 18:14)
よもやん ・・・松本零時・・・ (08/11/16 12:07)
ホームレス 43歳さん 何を仰いますか!今は私も賃貸ですよ!お互い夢は豪邸暮らし!^^ (08/11/16 08:50)
ホームレス な・な・なんと!徳川家康殿!以前は豊臣秀吉殿からコメントを頂きました!これもまた、時空を超えてのコメント本当に有難うございます!さすが将軍様は深い!これですから300年続くんでしょうな〜!^^次は信長殿かな?個人的には信玄殿から頂きたい物ですが・・・^^ (08/11/16 08:47)
43歳 住まいって大事ですなー 賃貸暮らしの俺はホームレスは他人事じゃないね (08/11/16 08:42)
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 ■ 2008/11/15 (土) 波乱万丈31


私は彼女に連れられ、連れて来られたのは彼女のマンションでした・・・・・

彼女が住んでいるこのマンションは、職場のある吉祥寺から歩いても約10分位の所で、見栄えも良く、セキュリティーも万全な、とても高価そうなマンションでした。


「ここが私の家なの!どこか外で御飯でも食べながらと思ったんだけど・・・その格好じゃね!あんたも恥ずかしいでしょ!」

「・・・・・・」

「ま!とにかく私の家でゆっくり何か食べながらお話しましょ!」

「・・・・・・」

「あっ!私!一人暮らしだから気にしなくていいから!!!」

「・・・・・・」

私はこの豪放磊落な彼女の性格に、ただ言うとおりにするしかありませんでした。

「はい!何も無いけどゆっくりして!!!」

「何か作るから、それまでテレビでも見てなよ!!!」

私は、全部で3部屋は有りそうなこの家の、彼女が何時もくつろいでいるであろう部屋に通され、久しぶりに暖かい部屋の中、また、久しぶりにテーブルの前で座椅子に寄りかかり、テレビを見るという行為に、ただ!ただ!感動で!!!!
しかもそこは女性の一人暮らしの部屋!!!大阪に居る時でさえ、こんな状況はそう滅多と無かったことです。

もう何が何だか!!!しかも、私の今着ている服は多分激臭を放っている訳で、汚れは天下一品!!!その部屋は綺麗に片付けてあり、今私が座っているこの場所も、綺麗な座椅子、綺麗なカーペット、綺麗でお洒落な家具、何もかも私の様な者が絶対ここには居てはいけない不釣合いな場所なのです。

おまけに、この部屋からかもし出される女性独特のなんともいえぬ香りは、私の鼻は麻痺していますので分りませんが、多分、私の激臭で無惨にもぶち壊していた事でしょう。

私は彼女の言うとおりテレビを見ている様にしていましたが、その内容など頭に入ってくる訳は無く、時間が経つに連れここに居ることに、いたたまれない思いでいっぱいになりそうな時でした。

「あっ!そうだ!あんたお風呂に入りな!!!!」

「えっ!!!!!!!!」

「えっ!じゃないよ!あんた汚すぎるよ!それに臭いよ!あんたぜんぜんお風呂に入って無いでしょ!」

「それに部屋もそのまんまじゃ汚れちゃうよ!^^」

「そ!それに!しても・・・」

「ごちゃごちゃ言わない!着替えはコンビニで買ってきてあげるから、とにかくその何年分か分らない汚れを落としな!^^」

「・・・・・・」

私は結局、彼女の言いなりで、お風呂に入ることになりました。

本当に久しぶりのお湯!私はあまりの感動でずっとシャワーを全身に浴び、身体を洗うことよりお湯の感触をずっと感じていました。

私は自分の身体の汚れで湯船を汚してしまいそうで、湯船には浸からず、全てをシャワーで済ませました・・・・・

お風呂から出ると、アコーディオンカーテンで仕切られている脱ぎ場に、風呂に入っている間に買って来た下着が置いてあり、それと女物のスウェットの上下が置いてありました。

私がそれまで着ていた服や下着は、脱ぎ場にある洗濯機の中に放り込んであるのを見つけ・・・・・・

「こんな汚いもん、よう掴んで入れたな〜」

「せやけど、なんでここまでしてくれるんや?」

「俺になんかあんのか?」

「ようわからん・・・・・・・」

私はお風呂から上がり、テレビの部屋に戻りました。

するとそこには、もうテーブルの上には何品かの食べ物が並んであり、格好の良いグラスに飲み物、テレビは消してあり、代わりに音楽が流れていました。

そこの部屋の照明はすごく雰囲気が良く、蛍光灯の電気も有るのですがそれは消して代わりに間接照明が点けてあり、本当東京の都会で暮らしてきた都会人のセンスがにじみ出ている部屋に様変わりしていました・・・・


「おい!なんや!このシチュエーション?・・・・」

「ちょっと今の俺にはギャップがありすぎるで・・・」


「はい!さ!座って!たいした物は無いけど我慢してね^^」

「そ・そんな・たいした物は無いって・・・」

「ま!ま!いいから!座ってよ!早く!^^」

「はい・・・」

「はい!遠慮せず食べてね^^まだおかわりたくさんあるから^^」

「はぁ・・」

「久しぶりに会ったんだから最初は乾杯からか^^」

「はあ?」

「もう!じれったい!!!私の言うとおりにすれば良いから!」

「はい!カンパーイ!」


確かに何時もお腹は空いていますが、その時はもうどれに箸をつけるか?何を話せば良いのか?久しぶりの会話でおまけに相手は女性!しかもこれまで味わった事が無いこの雰囲気!なにもかもで飯が喉を通りませんでした・・・・

しばらくして、彼女の方から最初の口火を切ってくれたのです。


「あんた!ここにこれから居な!」

「えっ!」

「部屋は3部屋あるからその内の一つを使えば良いよ!」

「えっ!えっ!なんで?えっ!」

「どうせあんた行くとこ無いんでしょ?」

「・・・・・・・・」

「だったらここに居れば良いじゃん!部屋も有るんだし、その方が良いよ!」

「だっ!だって!そんなことできないでしょ・・・」

「別に私は良いよ!あんただってその方が良いでしょ^^」

「ちょ!ちょっと待ってください!俺は何も無いですよ!それに○○さんとはほんの少し一緒に働いたぐらいの・・・・・」

「つべこべ言わない!!!そうするの?しないの?」

「い!いや!そんなこと俺に決めれる訳・・・・・」

「じゃ!私が決めればいいのね?じゃそうする!決めた!あんたはここで暮らしな!!
よし!決めた!^^」


「えっ!え〜〜〜!!!!」


この始まりはいくら私でも、まるで予想も付かない始まりで・・・・



その後も私にとって長い夜は続くのでした、そして、彼女の真意もだんだんと分ってく

るのでした・・・・・・・・・・・・・・・・・さらにつづく











名前

内容

ホームレス スダチさん サイコロさん めとろんさん 壷中の天さん まりあさん 読者の皆さん 本当にすみません!!!引っ張った割にはあまりご期待に応える展開ではありませんでした!!!ごめんちゃい!!!皆さんこれに懲りずこれからも何時もと変わらぬご支援のほど、どうか宜しくお願いしま〜す!!!え〜ん!まりあさん!貴方の言うとおりプレッシャーだよ〜!!!しかし私は負けない!^^ (08/11/16 08:04)
まりあ ((((´・ω・`;))))))))ガクガクブルブルどんな結末になるんでしょ?! 怖くて今晩はトイレに行けなくなりそう。。。。。w ホームレスさん、読者の期待にプレッシャー100%ですね(´v`*)ニヤリ (08/11/15 21:06)
まりあ (この場をお借りして)壷中の天さん、↓火の鳥の映画ありますよ^^ 図書館やレンタル店へGO!! (08/11/15 21:05)
壷中の天 昨日、火の鳥2巻まで借りてきて読みました。こんな作品こそ映画化してほしいですね。崖○上○ポ○ョなんかよりは。 (08/11/15 20:41)
壷中の天 めとろんさんがそう読んだのなら、私はあえて逆読みしましょう。彼女はホームレスさんを何かに利用しようと思って親切にし始めたのだと。 (08/11/15 20:09)
めとろん これは最初の職場で彼がだめになっていく想像が簡単に付いたにもかかわらず、中途半端なことをやって救えなかった後悔がさせたことじゃないかなあ。ま、おおはずれだったらごめんね〜^^ (08/11/15 18:28)
めとろん 私はこういう行動は計算してやっているように思います。つまりもっと前にホームレスさんを見つけていて、どうすればいいか考えた。つまりただ声をかけただけだと恥かかせるだけで意味無いです。要はすくえるものなら救わないといけないわけで、まずリスクの覚悟ガ自分にあるのか、あるとしたらどこまで準備できるのか。それを考えてから声をかけて家に呼んで、お風呂もご飯もうちに住まわせてあげる事も、思いつきではなく、熟考の上に決めて、決めたからには一気に実行したのですよ。こういう人間になるのにはよっぽどの人徳とあと才能が必要です。 (08/11/15 18:25)
サイコロ ふふふ^^何か裏がありそうですね^^ (08/11/15 13:19)
スダチ ホームレスさんに巻き起こるこの後の超展開に超期待 (08/11/15 11:23)
ホームレス はぐれ雲さん おーお初です^^本当にコメント有難うございます。しかーし!そんな予備軍なんてならないでくださいよ!そんな準備もしなくて良いですよ!ホームレス百害有って一利無しでっせー!!! (08/11/15 07:57)
はぐれ雲 うらやましい・・・。と言うより、予想どうりの展開ですね。これからの展開に期待します。ホームレス予備軍の私としては、これまでのホームレスさんの心理分析が、その経過が大切になります。疑似体験をしながら、その状態に追い込まれた時の準備に為ります。 (08/11/15 07:44)


 ■ 2008/11/14 (金) 波乱万丈30


こんな若くしてのホームレスは珍しいのだろう・・・・

街行く人たちが私をチラチラ見ては、「どうして?なぜ?」と言わんばかりの視線を投げつけていくのでした。

初めの頃は服装や身なりも、不潔感をわざと演出している若者も居るのでそれほど目立たなかったのだが、ここまできては、もう明らかにホームレスと一目で分るほどになっていたので、若いホームレスは興味深々なのだろう・・・・

おまけにこの吉祥寺と言う街は、おしゃれでお金持ちも多く、その街に完全に不釣合いなことで、なお引き立つのである。

しかし、この目立ったことが私にとって、不幸な事でもあるが、思わぬ幸運を呼び寄せたのでした。


ある日の昼間の事でした・・・・・・


「ねー!!!!」

私は駅前のアーケード前の広場で腰掛けていた時の事です。


「ねー!!!ひょっとして!○○君じゃない????」

私は何も言わずその人の方を振り向いたのでした。

「やっぱりそうだ!あんた!○○君でしょ???」

「・・・・・・」

「あんた!どうしちゃったの?その格好???」

私は初めは何の事か分らず、また何かの勘違いかと思い、何も答えませんでした。

「ほらっ!わたしよ!そこで働いてる○○よっ!憶えてないっ?」

彼女が指差したそこは、以前私も少しの間働いていたパーラーでした。

そこは今も営業していて、アーケードの入り口近くでしたので、彼女は今もそこで働いていたらしく、私が座っていた場所を通って仕事に行くので、また、目立つ格好をしている私を見て・・・・こんな変わり果てているし、おまけに短い期間だったのに良く憶えてくれていたことを私はその事に驚きました。

「ね!どうしたの?わたしよ!憶えてない????」

「あ!い!いえ!憶えてます・・・・・」

「あーよかったー! そうよ!あの時の従業員だったわたしよ!そうよ!憶えてるよね!」

「は・・・はい・・・」

私はそれまで人と喋るのはずいぶん久しぶりでしたので、以前ほど滑らかに言葉が出ず、また、こんな姿の私が何を言って良いかが分らず、ほとんど俯いていました。

「それより、本当にどうしたの?なんなのよ!その格好???今何してるの?」

「・・・・・・」

「まーあなたにもたくさん色んな事があったんでしょう・・・」

「わたしもこれから仕事があるから・・・・・」

「そうだ!私の仕事は7時には終わるから、その時ここで待ってて?色々聞きたい事もあるからね!!!必ず居てよ!!!じゃね!仕事行くね!!」


彼女はそう言って、そのまま仕事に向かって行きました。

そう言い残された私は。

「なんやねんやろ?」

「何が聞きたいねんやろ?」

「こんな格好の俺に会って恥ずかしないんやろか?」

「ま〜でも本気ちゃうんやろ、彼女の言うとおり待っててもホンマに来たわと思われてマジで受け止められたと思って気分悪うさせるんとちゃうんか?」

「どっちにしろ、待たへん方がええやろ・・・・・」

私は相当悩みました、そうは言っても久しぶりの人との接触に、しかも女性に!!!心臓は高鳴る一方でした。

「あ〜、どないしよう・・・・・」

「俺の何が聞きたいねん!!!こんな姿になった人間は珍しいからか?」

「でも・・・どうでもええから喋りたい・・・・」

相当悩んだ末、結局私は待つことを選択しました。

その場所に着き、本当に声を掛けてくれるか?そのまま通り過ぎて行かれてはしまいか?仮に声を掛けられても、やはり、用事が有ると言って本当に待ってた事を迷惑に思われないだろうか?などとを頭の中で、そんな事ばかりをぐるぐる思っていたその時でした・・・・・


「ごめんごめん!まった?お待たせ!!!」

「あっ!い!いや・・・・」

「来てくれて本当に有難う!ひょっとしたらすっぽかされるんじゃないかと思っていたんだ!」

「い!いや!そんなこと・・・・・」

「だって!あんた!そんな格好でしょ!なんか訳有りだと思うし、この辺は人通りも多いからそんな格好で女の人を待っているとは誰も思わないでしょうね^^だから恥ずかしくてビビるんじゃないかと思って・・・・」

「は〜・・・・・」

「ま!なにしろ来てくれたんだから何でもいいや!こんな所で話もなんだからとにかく行こう!」

「はい?・・・」


私は待っている間の不安など全てがふっとび、彼女の大っぴらな性格と人目をはばからない行動力で、私が喋る暇も与えず引っ張って行き、私もそれに引きずられて行くのでした・・・・・



この彼女のおかげで、それからの私の人生は大きく変わって行くことを、その時の私は

まだ知る由もありませんでした・・・・・・・・・・・・・・・つづく






名前

内容

ホームレス まりあさん そっか〜・・・夜の7時のお誘いはそういうものか〜・・・でも・・まりあさんのクモの巣なら・・・・・・キャーはずかし!!!^^ (08/11/15 05:56)
ホームレス 5r53tnさん ね?ね?5r53tnさん?・・・出版依頼来たら・・・ね?・・・印税!・・・くわしい?・・・・^^ (08/11/15 05:53)
ホームレス 下っ端公務員さん おぉ〜!お初にお目にかかります〜!いや〜無職COMの御意見番の貴方にその様なコメントを頂いてしまっては・・・・・・・・本当に増長するぞ!!!!!^^すみませんお調子者です^^ (08/11/15 05:48)
ホームレス めとろんさん 私はめとろんさんは「人徳」が有る方だと思っていますよ。^^ (08/11/15 05:44)
まりあ え゛〜〜〜夜の7時からですか?! 一瞬、悪意がある女性(ヒト)かなぁと思いました(私流の深読みでm(__)m)。 私の場合、職場の方でもお会いするときは12時(お昼から)からって決めてます(ヘンなコトされちゃ怖いし> < )。ホームレスさんはとっても信用されていたんですね♪ / あ、でも、当時のホームレスさんの弱みに付け込んで、連帯保証人のサインをお願いしたり、悪いことに引きずり込むような女性じゃなくて良かったですね(*^_^*)世の中そういうコのクモの巣にかかって、さらにドン底にハマる男性(カタ)も多いですからねぇ(^_^;) (08/11/14 21:09)
5r53tn おぉ!下っ端公務員が誉めたか。冗談抜きでこれ本当に面白いよ。 (08/11/14 19:55)
下っ端公務員 う〜ん、面白い! 内容も面白いけど、文章のリズムが良いよね。 真面目な話、小説書いてみたほうが良いんじゃない? (08/11/14 19:21)
めとろん 私もこの彼女の様でありたいと常々思います。「人徳」はほとんどが生まれ持った性格が大部分を占めていて、足りない分は努力で埋める、暗いのパーセンテージだと私は勝手に思っているのですが、努力はするけれど、なかなか道のりは険しいですね。 (08/11/14 17:57)
ホームレス fさん よっしゃー!いくぞー!やったるぞー!!!!!!!!なにお???^^ (08/11/14 10:43)
 ラブコメきたあああああ (08/11/14 09:45)
ホームレス ばばりんさん おはようございます^^そうですね〜まだですね^^でも・・・来ても安売りしませんよ!^^ (08/11/14 08:15)
ぱぱりん おはよー、出版社から契約の話きませんか?(きっとくる〜^^) (08/11/14 06:42)


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