犬以下の生活

近年、車に興味を持たない若者が増えたと聞きます。
確かに首都圏は交通網が充実しているので、むしろ車などは渋滞や駐車スペースの問題で邪魔になることもあるのかもしれませんね。

ですがご承知の通り、いわゆる地方では車は生活の足であり、なければ実質的な生活が成り立たないと言っても過言ではありません。

かくいう私も一地方人なのですが、実は車は持っていません。
初就職の際に一度だけ車を所持しましたが、元々車に興味が無いこともあり、数年で売り払ってしまいました。

ですがしばらく経った後、やはり働くにも遊ぶにも「足」は必要ということで、昔から自転車での移動は好きだったこともあり、バイクに乗ろうと思いました。

普通免許は持っているので、まずは原チャリを購入して通勤に使っていました。
ですが酷使しすぎたのか数年で動かなくなり、次は自動二輪免許を取得しようと思いました。

バイトしながら自動車学校に通い、一発で合格しました。

初めて購入したバイクは、アメリカンのドラッグスターというＹＡＭＡＨＡのバイクでした。４００ｃｃですが結構図体は大きく、憧れのビッグアメリカンといった感じで非常に嬉しかったです。
無論中古でした。貯蓄は無く、バイトだったのでローンも組めず、昔から持っていたクレジットカードのキャッシング枠を全部使って一括購入しました。

そのバイクも２年ぐらい乗りましたか。
今の仕事に就いて間もなくの頃、遅晩明けにそのまま遠出していると、ウトウトして走行していた為か信号停車中のタクシーにオカマを掘ってしまい前側が大破。
受け身がうまかったのかどうなのか、私自身は上手い具合に転がって特に怪我はありませんでした。

タクシーとの事故はタチが悪いと聞いていましたが、オカマと言っても後ろのバンパーが少し凹んでいるかいないか分からない程度でしたが、１０万円を請求されました。
そもそも私の感覚では、ぶつかる直前で自らバイクを転倒させ、ぶつかってなかったと思っているのですが・・・。
それ以来、タクシーを極度に嫌うようになり、生涯タクシーに乗らないと誓いました。

バイクが壊れたことを契機に、今度は６５０ｃｃのバイクに買い換えました。
それより以前に大型自動二輪の免許は一発取得していました。

そのバイクも車検を契機に買い換え、現在の２５０ｃｃのビッグスクーターになりました。
今のバイクが一番長く、新車で購入して今では既に４万キロを超えています。
バイクとしては回しすぎの走行距離だと思います。
既にロートルで買い換えたいのは山々ですが、もはやそんな余裕などありません。
それに愛着もありますし、ロートルとは言え、今このバイクに逝かれてしまうと私は文字通り「両足」を切断されたと言っても過言ではありません。完全に生活が成り立たなくなります。

私も愛車も、これからあと何年生きられるかわかりませんが・・・こまめにメンテナンスをして少しでも長く乗り続けようと思います。