独身中年・最底辺の日々

無職日記を閲覧している方々の中にも、いわゆる工場作業者はそれなりにいるでしょう。
かくいう私も同上で、卒業してからというものほとんどは工場作業者という立場でした。しかも非正規がほとんど・・・。

今までの経験上、工場作業者はロボットと同じだ。いや、ロボットであるべきなのだ。むしろその作業が可能なロボットがいるのなら、それらを全て人間からロボットに置き換えたほうが良いに決まっている。

だが昨今、そのロボットであるべき作業者に意味不明な創意工夫的努力や能力査定をしたがる会社が多いように思える。

一見これらは真っ当なことのように思えるが、工場作業のようなルーティンワークにそういったものはむしろ無駄であると思うし、そもそも作業にそんな余地は無い。
決められた事を決められた通り、時間まで淡々黙々とするだけの作業に能力査定はそぐわない。決められた作業量をこなせば満点なのであり、それ以上どうやって能力を査定するというのか。
査定者の胸先三寸でどうとでもなる曖昧な査定でしかない。「やる気が見られない」「努力の跡が見られない」など意味不明な理由で不当な査定を喰らってきた人達も多いのではないだろうか？
ルーティンワークの給与体系なんか年功序列だけでいい。



ときに、いま私がやっているのも工場作業なのですが、間違いなく世界一クソな作業であることは間違いない。断言できる。
ぶっちゃけ、誰にでもすぐできる。小学生の低学年を連れてきて１分教えればすぐできる。
同じ事の繰り返しで面白くもない作業でも、日々その中から自分で方法やノルマを決めて少しでもやる気を喚起させて頑張っておられる作業者も多いだろう。

だが、この工場にはそれすらも皆無。どこをどう考えても無理。
この不況下に正社員として入社しても、その日に「話が違う。騙された」といって途中で辞めて帰る者もいる有様。

だから、同じパートにも「来るべくして来た」連中しかいない。ほんとどうしようもない。

毎日吐き気がするような嫌気の中、生活と借金の為に何とか行っているが、自転車操業どころか状況は日々悪化していくばかり。言うまでもなく給料はガキの使い以下。

今日、作業中に責任者から休憩室に呼ばれた。
結論から言うと、「態度が悪い」という趣旨の文句だった。
もはやこの会社には何も期待していないので、ただ黙々と聞いて適当に謝っておいた。歳は多分３０代前半ぐらいだろう。
ずっとやっていくつもりで、自身にやる気があるのなら言うべき事は言って反論するだろうが、本当にもうどうでもいい。だからどうでもいい反応しかしようがない。

まあ間違いなく目を付けられている。
注意に留めておいてやるのは仏心とでも思っているのだろうか。クビとも言いやしない。

今後、また何やらかんやら言ってくる可能性は高い。
一刻も早く別の仕事を探すしかないのは分かっているのだが・・・。
毎週職安には通っているが、ご多分に漏れずなかなか無い。今日も朝一で行ってきた。

とりあえず来るべき日が来るまでは、年下の社員様の仰るとおり、ヘコヘコ頭を下げて適当に受け流しつつ過ごすしかない。

私も四十路を迎え丸くなったのか、年下にも敬語でへりくだることに抵抗感がなくなってきた。

良いことなのか・・・？

単に、自尊心と人間性が急速に抜け落ちていっているだけなのだろう・・・。