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水流無形のながれもの日記


 ■ 2008/12/01 (月) 鋼鉄の衣2


そのとき私はまっすぐにうなずいた。
迷いは全くなかった。
その晩はギターのS(以下S)と店がはけるまで飲み交わした。
次の日、記憶に間違いがなければ確か日曜だったはずだ。
朝、目を覚まし、身支度をしてSの当時住んでいた公団住宅の前にたち、はたと気が付いた。
公団住宅は10棟くらいあるのだが、公団住宅4Fにすんでいる、という以外どの棟のどの部屋かを聴いていなかったのだ。
しかも当時まだ携帯電話は出回っていなかったし、電話番号の交換も忘れていた。
普通ならばここであきらめるか、もしくはその晩にでもまた飲み屋で待つなりするところなのだろうが、私はそうしなかった。
なんと、すべての棟を総当りし、同じ苗字をリストアップし、それのなかで4Fに住んでいるものを割り出し、更に女性の名前でないものを見つけ、訪問したのだ!(我ながら恐ろしい行動力、そして執念だ!)
そして見事にSを見つけ、訪問すると、「なぜここだと判った!?」と大いに驚いていたっけ。
どうやら彼は、酔った勢いで誘ったらしいのだが、見つけ出した経過を知り、大いに私の執念とやる気(?)を褒め称え、本気でバンドをやる気になったのだった。


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