忍者の無職　キャリアデザイン日記

現在　10時過ぎです。

土日。
土曜日は現場へ、音材を持参する。この日のメンバーはベストメンバーなので、運営上はまったく問題が無い。古参スタッフと経験者だから。久しぶりに参加いただく人に挨拶をする。

その後、兄の家で夕食であった。この兄は公務員に関わらず、現在、大学院で臨床心理士の勉強をしており、キャリアカウンセラーである俺と少し接点がある。ただ、こっちは、あくまでもキャリアカウンセラー。心理学は少ししか、習っていないし、そういったケースの場合は深入りしないことが義務付けられている。
　最近の親族関係の会合では、必ず俺の仕事の進捗状況が俎上に乗る。これまでの係属で、商売をした人間がいないので、心配でもあり、興味もあるのだろう。ただ、負けず嫌い、ときとして知ったかぶりの論法をかざす、これらの関係者は必ず、俺のやり方を非難する。それに辟易しない、怒らないのが、俺の悲しい性らしく、集中砲火である。
　この日のご馳走はすき焼き、そしてニーナである。ニーナとは、サザエよりもかなり小さい巻貝で、これを塩茹でにしてマチ針で中をほじくりだして食べる。磯の香りが嬉しい食べ物だ。いかに最後までほじくりだせるかが、腕の見せ所であり、うんちくの温床となる魅惑の貝である。

おお〜。

土曜日にあわせて、わがアジトに「食器洗い乾燥機」が導入された。
金も無いのに。
仕事もないのに。
メーカーオプション（＝嫁）が勝手に、強引に買った。電気屋が取り付けに来てくれた。これで荒い者のメーカーオプション（＝嫁）は洗い物から開放されるらしい。「忙しくて自分のことが出来ない」といつも、勤務非番の日に映画を見たり、友人と会食したり、昼寝したりする彼女は言う。なにか、ここに欺瞞というか、カムフラージュというか、鵺的な論法が見られるのだが。

日曜日は兄家族とスーパー銭湯に行ってみる。現場と連絡は取り合いながら、だ。あわせて、その地にある、俺の元管轄の店に行く。担当者に挨拶する。ほとんど「なにしに来たの？」という状況で、悲しくなった。個人の限界を感じた。会社対会社の契約で仕事をするのが常であり、そういう大局では、個人の力はあまりにも非力であった。

ま、しようがない。

今週は、確定申告に向けて金の計算でもしよう。