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忍者の無職 キャリアデザイン日記


 ■ 2005/01/21 (金) 緊急報告 昔の暮らしを体験すると


現在 16時前です。

とうとう、俺は火鉢の入手に成功した。それで、今日、頼んでおいた藁灰、五徳、火箸が届いたのである。それに金物屋で炭熾しを買い、帰宅した。

で、ここまで書いてその店の店主から電話があった。火鉢の使用方法のレクチャーであった。俺が店に行ったときには彼は不在であったのだ。

帰宅してからのことを詳細に書く。
まず、藁灰とは藁を燃やして出来た灰である。モグサのように粒子が荒いというか、ふわふわしている。俺を含めて、多くの方は、灰というと神社仏閣、仏壇のそれを思い浮かべるだろう。粒子の細かい、粉みたいな灰である。しかし、俺が買った純度100%の灰はそうではない。

で、火鉢に灰を入れた。
ずいぶんと縁より下のほうに灰が溜まる。足りないのか?
火熾しで炭を熾し、炭を入れた。五徳も置いてみた。五徳とは薬缶などをかけるときに使う鉄の骨組である。
五徳が沈む・・・・・・。
薬缶を乗せたら、そのまま、ずぶずぶ〜と底なし沼みたいになりそう。

ネットで調べた。こういうとき、PCライフというのは便利だね。
すなわち、火鉢の底には赤土で壁を作る。
その上に灰を置け、と。
赤土を練って底に置くのは、どうにもこの季節、寒いし、乾燥を待つまでにメーカーオプション(=嫁)、おじゃ魔女(=娘)が帰ってきて、かなり苦しい展開になる。

そこで、店に電話して聞くと、店では砂を底に置けと言うではないか? 海まで行くの? 昨日、行ったのに、また行くの? スコップ持って・・・。

待てよ。

俺のアジトは山中にある。で、裏には小川がある。そこの川砂を取ればいいではないか! ひらめいて、俺は恐る恐る山に入る。なんでかというと、イノシシのワナが仕掛けられているからだ。密漁ではない。県知事の許可を受けた害獣駆除のためのトラップだ。これが俺の足にでも食い込んだら、明日の三面記事は決まったようなものだ。

「34歳 無職男性 山中でイノシシのワナに掛かる。運用上の問題が無かったか、県警で調査中」仕掛けたオジサンにも迷惑が掛かる。

なんとか砂を採取し、火鉢から燃える炭を出し、灰を出す。そんで、砂をしき、灰を入れて、炭を入れる。今回も、例のごとく、一回でスパッと事を成しえなかった俺だった。冒頭の店主の電話によると、今はモグサのような藁灰は、だんだん使われると粒子が細かくなり、仏壇の灰みたいに「締まる」という。そうなると五徳もピシと、止まる。それまでは五徳の足に当たるところに、石を置けば沈まない、と言うではないか。

深い。とても奥が深い。

またネットによると炭はバーベキュー用のマングローブ炭ではなく、備長炭など日本炭を使用したほうがいい、と言うではないか?

まとめと書籍の紹介
江戸時代の生活をそのまま体験するという「大江戸生活体験事情」という本がある。(講談社文庫)NHKの木曜20時の時代劇バラエティーに説明役で出る石川英輔氏と田中優子氏が、不定時法から、光熱関係までを実地で体験する本だ。そのなかで、当時の人間は消費エネルギーが今より低いという話が出てくる。その代わり、自らが動くというエネルギーで彼らは生活していた。電灯よりも日光の照射時間で寝起きし、何度も修理しながら道具を使い、という生活だ。
 今回は炭の燃えるときの匂いが嗅ぎたくて、そして、熱燗をレンジではなく湯で楽しみたくて上記の行動を行った次第。


名前

内容

韮山 ということは、忍者さんの畑を荒らしたイノシシは、そのトラップをかいくぐってやってきたわけですね。(^^;) (05/01/23 01:35)
幸運を祈る 火鉢いいですね〜色々奥が深いですね。 (05/01/21 21:45)
ロールキャベツ おもしろいです!私も火鉢がみたくなりました。基本的すぎる質問ですが、朝、炭に火をおこす時はどうするのですか? (05/01/21 19:20)
ひろひろ 4月に飯田で行なわれる、歩け歩け大会のコースに、薪でご飯を炊き、薪で、お風呂に、入るコースがありますよ。 (05/01/21 18:58)


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