綴っていく

明け。

夜勤入りの日は気分が沈む。
この世の終わり、って心境である。

出勤早々、利用者の就寝時間のことで○美と口論になる。
○美と俺は仕事のスタイルが真逆である。
ホント、○美は真面目で優し過ぎる。そんで俺は事務的過ぎ。

俺らが担当するユニットには認知の無い（？）利用者さんもいる。
性格的には問題あり。他利用者さんに対する暴言で俺も○美もカメムシも手を焼いている。
ただ、根は素直で負けん気が強いだけのお婆さんだ。
手の掛かる利用者に職員が付いていると焼餅を焼いて怒りだすのだ。
なので俺達職員は極力お婆さんと会話する時間を設けるようにしている。

朝の地獄の時間帯をクリアして一息ついていると、
お婆さんが俺に、
「お兄ちゃん、○○さん（○美）がお兄ちゃんのこと好きなんだって。」
「大事にしてやらなくちゃダメだよ！」
と話しかけてきた。

○美は本当にそんなことをお婆さんに話しているのか？
それとも、お婆さんの作り話なのか？
○美に訊くわけにはいかないしなぁ。


それにしても疲れた。
ゆっくり休もう。