綴っていく

異動になって半年が経過した。
俺が左遷(？)されたフロアの職員は曲者揃いだ。
新人や実力の無い職員は容赦無く叩かれて辞めて行く。
俺が苦手にしているのは、イジメが得意なババアだ。
仕事については何も言われていないが、俺が挨拶しても殆どシカト。
俺の何がお気に召さないのだろうか？
ま、別に好かれなけりゃいけないワケでもないので構わんのだが…
他にも曲者がいる訳だが、最前線で戦ってきた俺である。
左遷先の仕事は以前より楽チンだ。
余裕で業務を遂行する俺は曲者達にも認められているようだ。

俺の異動が決定したころにパー子が辞めた。
曲者の一人と戦って、頭に来て辞めたみたい。
LINEでのメールのやり取りで、パー子はあまり話したがらないので
俺からは詮索しないでいる。

やがてエンジェルと別れた俺は、独りになった寂しさをメールで
パー子に話した。
パー子が俺に気があるのは知っている。俺ってヤツは最低だ。
孤独になった寂しさを紛らわす為、誰かに失恋した寂しさ、言い訳を聴いて欲しかった。
パー子もダンナと上手くいっていない事を俺に話してくれた。

で、成り行きなのだろうか。
今度、二人で食事をすることになった。
俺はズルい。俺は何をやってるんだ？俺は最低だ。
俺はまだエンジェルが好きなのに…。

パー子に「入浴介助してよ」とか言ってんの。バカじゃねーの。