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なんくるなるさぁ〜! |
■ 2004/12/03 (金) カラクリ |
「成功哲学」に関する本などたくさん読んでいるという方はとても多いと思います。
現に以前はマニアしか知らなかったジェームズ・アレンの本がたくさん翻訳されたり、 「お金」に関係した本というのもたくさん出版され、 ベストセラー・ランキングの上位を占めているのを目にされたことがあると思います。 以前にもお話しましたように、私もこれらの本をたくさん読みました。 まずは少し本の話をしようと思います。 バイト先の上司がこうした本が大好きだったこともあって、 その後「能力開発セミナー」を受講してからたくさん読んだとお話しました。 最初にその上司に薦められて買った本はナポレオン・ヒルの『成功哲学』でした。 おそらく今は絶版になって、違うタイトルになっていると思いますが、 ハード・カバーで買うには買ったけど読めなかった本です。 その後「能力開発セミナー」に参加して、 終了後にセミナーのトレーナーから何冊か本を薦められました。 そのうちの一冊がジョセフ・マーフィーの『マーフィー100の成功法則』でした。 こちらは後に「大島淳一」というペンネームで翻訳したことをカミングアウトした、 著名な評論家かつ大学教授の渡部昇一さんの訳本です。 この本は今は文庫になっていますが、とてもわかりやすい内容でした。 この本を読んでから、ロバート・シュラー、ウェイン・W・ダイアー、 デール・カーネギーなと、著名な成功哲学の著述家の本を片っ端から読みました。 同時期にバイト先の上司が高額のジョセフ・マーフィー・プログラムを 購入したこともあって、テープもたくさん聴きました。 本やテープにならって、たくさんの「アファメーション」を作りました。 そして毎晩寝る前に唱えて寝たりしました。 手帳などにそれらの言葉の数々を書き込んで、通勤電車の中で眺めたりもしました。 しかしですね、自分の「思い通りに」願いが叶ったことはありませんでした。 もちろん以前ご紹介したように、「忘れた頃」に叶ってはいますが、 タイミングが悪かったり、100%満足な状態というわけではありませんでした。 そしてある日「マーフィー先生」と子供たちに呼ばれるほど、 成功哲学オタクになっていたバイト先の上司と話をしていると、 興味深いことを教えてもらいました。 そのアイディアは無能唱元さんの『夢かなえます』という本を読んでのことでした。 無能さんは仏教の概念でいう「阿頼耶識」の活用法を説いた本を書かれている方です。 仏教の世界では「意識」について非常に細かく分類されています。 この「阿頼耶識」は「潜在意識」の深い層のことを指しているそうです。 無能さんは本の中で図にして解説しているのですが、 どんなにポジティブな言葉でも唱える人の「心」すなわち表層意識がクリアでないと、 ゆがんだものになってしまい、思ったように願いが叶わないとのことでした。 つまり潜在意識の世界を活用することはそう簡単ではないということを、 この本で無能さんは教えてくれているわけです。 以前にもお話しましたが、よく「ポジティブな言葉かけ」を毎日していて、 日々の生活にもポジティブ・シンキングを心がけている人が、 突発的な出来事に出会って、ネガティブな気持ちになって、 「ネガティブに思ってしまった」と自分を責めることがあります。 ネガティブな気持ちになることよりも、 実は「自分を責めること」の方が本当は問題なのです。 どんなにポジティブ・シンキングをしていても、 自分を責めた瞬間にそれまでの苦労が水の泡になります。 成功哲学本はどなたの著作を読んでも基本的なメッセージは同じなのですが、 多くの方がいろんな本を読んだり、同じ本を繰り返し読まれるのは、 これも以前お話しましたように、人間はとかくネガティブに考えがちだから、 それを相殺するために読んでいるわけです。 それと同時にやはりなかなかうまくいかないことが、 それらの本を読み続けることになる原因になるように思います。 私はその後実践的な心理学の世界に足を踏み入れるようになりましたので、 成功哲学からは離れることになりました。 もっと深い意識の領域にこそ、根本的な原因があるということに気が付いたからです。 そちらの話は機会を全く別にしていずれお話しすることにしましょう。 成功哲学のアイディアがまさしく成功するかどうかの鍵について、 今回は一言触れて終わりにしたいと思います。 その鍵は「自分自身を自分でどのように評価しているか?」ということです。 これが全てです。 先ほど「自分を責めた瞬間にそれまでの苦労が水の泡」といいました。 「自分で自分を責める」というのも評価のひとつです。 是非この日記をご覧の皆さんも 「自分で自分をどのように評価しているか?」を考えてみてください。 そしてその自分は「成功するに値するか」を考えてみてください。 きっと私の言わんとしていることがご理解いただけるかと思います。 私が私自身をどう評価しているかは次回お話しすることにします。 |
名前 内容
なんくるなるさぁ〜 幸運を祈るさん>ポジティブ・シンキングの話はしていないのですが、どうも幸運を祈るさんはそこにこだわりがあるようですね。ポジティブ・シンキングは難しくはありませんよ。そうすることによって結果が出てこないことが多いので、どうしたらよいのか、何をそれは意味しているのかをここでお話しているわけです。 (04/12/05 01:24)
なんくるなるさぁ〜 ロールキャベツさん>今までとは少し異なる問いかけをしますから、考えてみてください。「自分で自分を責める」ことで、どんなよいことがありますか? どんな恩恵を受けていますか? また逆の質問をします。「自分で自分を責めなかったら」どんな悪いことがおきますか? どんなデメリットがありますか? まずこの問いを考えてみてください。そして、「深層心理」とありますが、まずは今私が投げかけた問いから1つ1つ、ロールキャベツさんに働いている深層心理を明らかにしてみましょう。ぜひやってみてください。 (04/12/05 01:22) 幸運を祈る ポジティブシンキングって大変なのですね。前向きに考えるって簡単にみえて、とても難しいと感じましたです。 (04/12/04 13:03) ロールキャベツ ↓で「思い」と書いてしまいましたが、深層心理という意味です。 (04/12/04 10:47) ロールキャベツ どうしたら自分で自分を責めることをやめられるのでしょう。自分で自分を責める、自己評価の低い自分の思いとは、どんな思いの反映なのでしょう。 (04/12/04 01:58) なんくるなるさぁ〜 大人の少年さん>早速のコメントをありがとうございます。「成功」…なんでしょうね。今回の日記でいうところの「成功」は「自分の望みが望み通りに叶うこと」と思ってください。しかも自分も他人も「幸せ」にする「望み」が叶うと思ってください。もう少し言葉を補います。誰をも悪くせずに、少なくとも自分を心地よくさせる望みだと思ってください。 (04/12/04 01:11) 大人の少年 一つ質問なんですが、なんくるなるさぁ〜さんにとって「成功」とは、なんですか?私は自分が成功するとかしないとか、考えた事はありませんし自分が成功するに値するかどうかも考えた事はありません。そもそも、何をもって成功と言えるのかどうかもわかりません。次回の日記、楽しみにしています。 (04/12/04 00:23) |
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