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無題

Author:名無し ( Profile )
人として当たり前の事が出来てない怠惰な俺ですが、そんな日常を打破する為の記録を綴っています。

  休養12日目-美しい女性・強い女性-         2009-09-25  21:20:29  (Fri)


少しは気晴らしになるかと思ったが、結構しんどかったな。

ベルギー美術を観てきた。
因に俺は絵画評論家でも、画家でもない。
しかも、ベルギーといえばアントワープの6人、ワッフル、ゴディバしか思いつかないw
なので感じたままの事を書く。

大学時代、俺がまだ実家にいた時に初めて地元の美術館で見た。俺の感性に極めて近い。
だからとてもシンパシーを感じたのを覚えている。
十数年ぶりに作品を観ると、昔のイメージと変わらず、全く色あせていなかった。
いわゆる印象主義でも写実主義でもなく、観たままのものを忠実に描いた中に幻想的な要素が
程よいバランスでミックスされ、実に奇麗な空間が広がっている。
その感覚はまさに俺が目指していたものだ。感動してしまう。
先月はゴーギャンの展示会に行った。
彼の絵は描いてあるモチーフ、原色に近い色彩から考えさせる、見る人のイマジネーションをかき立てる何かがあった。それとは全く感性の質が違う。
ルネ=マグリットの奇妙な風刺画も好きだが、特にお気に入りは、昔俺が理想としていた絵のタッチを素晴らしく再現してるポール=デルヴォーだ。主に女性画なのだが、描かれている女性の表情、裸体、繊細な線のタッチ全てが美しい。

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「ココ・シャネル」を観てきた。
俺はハイブランドに興味ないし、シャネル好きでもない。知っているのはシャネルのロゴだけ。
なので感じたままの事を書く。
興味の無いブランドの映画を何故観たくなったかと言うと、どのようにして超有名なブランドを築けたのか?その魅力とは?それと一人の人間として「ココ=シャネル」という女性が気になったからだ。

始まって見ると、映画での現在、晩年のココを中心に話しが進んでゆく。
15年ぶりにコレクションに復帰した「シャネル」であったが失敗。
そして再びコレクションを開催するか否か、という話しの流れの中で、ココの回想録をちりばめて構成されていた。
一人の孤児院出の裁縫娘が男に振り回された人生。
ブランドが素晴らしいとか、劇的なサクセスストーリーを感じさせる要素は前面に押し出してない。
若き日の恋愛話と言った感じ。
自立志向でプライドが高く気が強い為に、恋愛では不幸な事になってしまう。
ファッションも当時の常識を無視し、偏見を物ともせず強行、もちろん初めは受け入れられない。

でも決して怯まない。
「失敗するから人は成長する」と言う。
そして次第に人々に理解されてゆく。

ファッションにも男にも媚びない女性なのだ。
その点に関しては自分も共感出来た。
しかし、何故、このブランドが愛されているのかは何となく分かった様な気がする。
「全ての女性が本当に望んでいるものをつくる」ココは終止一貫して「女性だったら…」という立場を通している。
そんな彼女の強さが、シャネルの作品にも現れているのではないだろうか?

最後、現在のシーンでコレクションが行われ(強行され)、観衆は拍手喝采する。
モデルの着ている衣装はとても「エレガント」だ。
そして、従業員にウィンクする、70歳のココもエレガントでキュートであった。



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