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日常或いは最悪な日々


 ■ 2010/12/12 (日) 食える資格の話


資格を持つと食えるのか。
結論、食えない。

資格そのものがどうこう言うよりは、その人間個人の経験や資質が物を言うのが社会というものだ。

面接に行く
この資格があると履歴書に書いてある。
面接官と話をして、経験が無いことを言う。
終了。

(若い場合は別にして)資格があっても経験を積むべき場は与えられないが、経験を積んだ人間は資格を取得する可能性はある。

そして経験も資格も持っている人間でさえ、人脈を持っていないとある程度の年代を超えれば必要とされない。何もないなら若い人間を雇った方が遥かにマシだから。
これは自分が人事や採用担当者なら、そう思うだろうという話。

これに打ち勝つには、よほどその人間が魅力的か、或いは将来性を期待できると思わせるしか無い訳で、そんなことを他人に聞いてどうにかなると思う人間は成功しない。
誰もやっていないことをやった人間だけが成功できるんだ。

成功者の話を聞いて、1〜10まで全て同じことやってもその人にはなれない。劣化コピーにすらなれないと思う。まぁ、市場で需要があればまた違うかもしれんが。

人脈か。
友達すら一人も居ない人間に人脈なぞあるはずが無い。
それどころか、若いときからの積み重ねが無いから、非常に薄っぺらい人間に成り下がってしまった。もはや取り返しが付かない。

表面だけは取り繕うことは上手くなった。
でも深く付き合えば他人には見えるだろうし、そうなる前に或いは居場所がなくなる前に、自分から逃亡するのがなんか日常になってしまった。
何か自分にとっての枷か、楔みたいなものがあれば、踏みとどまれたのかもしれないが、何も無かったしな。絶えず身一つ。どうとでもなると思い歩んだが、そろそろどうもならなくなってきたわ。洒落にならん。

ビルメンとかしようと思った時期もあって、資格取ったけど、相手にされず。
多分、世の中を上手く渡りきれるスキルのある人間が残るのだろう。
仕事も私生活も真面目なんだけどな。全く面白いない人間だし。
もはや真面目な人間なぞ必要ない世の中か。
歯車も古くなったら、新しいのに交換するのが当たり前の世界だ。自分が経営者ならそうするもんな。女も男も若い方がいい。生き残るのは結局、経験と人脈、もしくは能力を持っている人間のみ。

今から資格云々を考えるのなら、別の対人関係のスキルを磨いた方が良い。
勿論、資格取得はマイナス方向には働かないので損にはならないし、何より自分はこんな資格を持っています、とか努力できます系統のアピールのネタにはなる。仮に無い人間とある人間が同程度なら、ある人間を採用すると思うから無駄じゃない。
ただ多分世の中は、50点と51点を比較をするんじゃなく、50点と70点の比較をするんだと思う。
50点+資格なら、51点に勝てる。
でも50点も51点も、資格の有無に関わらず、70点には勝てない。
その差の二十点は若さか、人間的な魅力か、将来性かは分からない。
でも根本的な差は何をしようと埋められないし、同じ土俵に立っても勝てるわけが無い。

この不景気な世の中で、新卒の就職率が非常に悪いという。
でも考えてみれば分かる。その中で何社にも内定や採用も貰っている人間が必ず居る。
何が違うのか考えるべき。
その人が一流企業の同じ所を受けるのなら、同じ土俵に立つべきではない。

あ、長くなったし、次は別に書く。



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