ヌレヌレ草★這い上がる雌ブタ

実は、日本にいる時から凄く心配な事があったのさ。

友人言語（『ヌレヌレ草』にも出てくるエキセントリックな友人）が彼氏のチンカス先生と一緒に年末からタイのプーケットに行っていたの。

プーケットと言えばスマトラ沖地震の被災地じゃん。

それでも、行ってる日時が分らなかった訳れす。
それに友人言語は稀に見る強運の腐女子だから
『あいつは絶対大丈夫』
とは思っていたんだけどね。

ところが、英国へ帰国する前に友達のメールを開いたら

【前略〜：話はかわりますが、ちょっと心配なのは、言語さんです。
クリスマスにタイにいったでしょう？
携帯も電話もまだでないし。
なにかご存知？
きのうワラシと電話で話してたら、ワラシが川中さん（注：川中ちゃんは今バンコクに住んでいる。）にメールをしてみるって。
なにか知ってるといいんだけど。
いつまでホリデーか聞いてなかったんで、ちょっとヤキモキしてるんです。】

というメールが来ていたのよ。
ヌレﾀﾝ、とっても心配になっちまってさ。

ただ、言語の場合、運は強いから津波が来てもヤシの木にぶら下がっても２ヶ月位は生きているんじゃないか？
その場合、肥満の彼氏はやヴぁいな．．．って確信だけはあったさ。

ああ、彼女は１年間着た服を
『去年のデザインより今年の方がいいから。』
と行ってショップで無理矢理返品したり、
『彼氏の服のセンスがいやッ！』
と言ってクロゼットの中のアノラック（よく、ドイツや米人が旅行の際に着用しているナイロン製のジャケット）を殆ど捨ててしまったり、
一緒にスペインに行った際、前日にみんなの牛乳を一気飲みしといて、翌日、最後の牛乳をシリアルにかけようとした友人に
『もう、牛乳がなくなっちゃうじゃないのッ！！』
とキレたり．．．
その他諸々の思い出が走馬灯のように頭をよぎりました。

つか、ヌレﾀﾝなりの彼女が無事である事への祈りみたいな。

そして、一昨日の夜にヌレﾀﾝが家に帰ってきてメールボックスを開いたら、友人亀から、

【おかえんなさーい。
つかれてるでしょー。
でもきょうはいつものパブで飲んでるよ。
言語の帰国記者会見です。
来る？

亀より】

というメールが入っていて、ひとまず彼女が無事な事を知った訳です。

どうやら、バンコクから乗った乗り物の中で知り合った人達に誘われて寄り道してプーケットじゃない島に居たそうだ。

やっぱり、ヤツは強運だよ。

以上



『ヌレヌレ草』
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