ヌレヌレ草★這い上がる雌ブタ

このマンション購入してかれこれ１１年経った。
１人で『マンションを買う』なんて夢にも思ってなかった。
２０代にしてマンション持ちの女、周りには極稀だったし。
離婚したばかりのヌレﾀﾝは自分の未来にビビってたから。

でも、そんな時友人Ｔ子が毎日のように職場にて
『女はね、離婚したら強くならなくちゃならないよ。』
『思い切ってマンションでも買えばもっと地に足が着いた生活が出来るよ。』
『しかも、今、英国は不景気だから驚くほど家が安いんだよ。』

ぶっちゃけ、ヌレﾀﾝにとってそんな大胆な買物はどうでも良く、バツイチ人生をエンジョイしてた訳。
毎週、クラビングやレイブに行く事の方が大問題だったし。
家よりもレコード収集、家よりもデザイナーズ服の方が興味深かったし。
当時は北ロンドン２寝室アパートに友人とシェアしてて家賃も１ヶ月４万５千円・光熱費込みという破格だったし。
なんでわざわざ清水の舞台から飛び降りるようなデカイ買物をせねばならないのかよ、と。

しかし、Ｔ子はしつこい女なので職場で毎朝ヌレﾀﾝを洗脳するのれす。
毎朝、毎朝、毎朝、
『女１人で生きていくには財産も必要よ。』
『ほら、この家、これで○万ポンドよ。』
『ほら、この家ならデポジットが５％で買えるよ。』

執拗なまでの洗脳にヌレﾀﾝも負けてしまったのれす。

負けた一言：
『自分のマンション持ってれば男呼び放題だよ。』
『でかい声でセックスやり放題。』

確かにあの頃の英国の不動産は驚くほど安かったし。
今なら絶対買えない。
今ならかつてのヌレﾀﾝの倍の給料でやっとヌレﾀﾝのマンションが買えるか買えないか。
日本の不動産事情と違い、買った家（即ち中古）の値段が絶対上がるけど天災がない限り下がる事は無いし。
現にヌレﾀﾝの家も買った当時に比べて４倍近くの値段が付いているし。

そして、高級住宅地と言われているエリアで奇跡的に１ベッドルームマンションを破格でゲッツ。
それからすぐに第２のモテ時期が来て彼が出来て、周りからも離婚して運気上昇だね！
と言われて、ヌレﾀﾝご機嫌。

今年の男子訪問数＝０人
去年の男子訪問数＝３人（内、１人は水道屋）

ここ２年惨敗になっております。

しかし、マンションを買った事は後悔してません。


以上。





『ヌレヌレ草』

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