ボロクソ駄目日記

今回は日本の音楽シーンに伝説を残したAUTO-MODというバンドについて書きます
このバンド、現在のヴィジュアル系バンドの前進的な役割を果した教祖的なバンドです


オートモッドは渡英していたジュネが当時のニューウェイブシーンやポジパンシーンに触発され帰国後に結成したバンドである
1980年7月ライブハウス「屋根裏」のライブデビュー後、幾多のメンバーチェンジをしながらも１９８１年２月にテレグラフレコードから1stシングル「ラブジェネレーション」をリリースし、1982年の初めにはアルバイト先で知り合った後のパーソンズのベーシストとなる貢が加入し解散までの3年間活動を供にしていく事となる、1982年10月「ラストパンク・ヘロー」をリリースしながらも精力的な活動を続けていくが演劇パフォーマンスを取り入れたライブを初めとするジュネのアイディアや発想はメンバーに受け入れず、脱退者が相次ぎ、ジュネはそれまでの形態や活動に限界を感じていた、そんな矢先に同じライブハウスに出演していたデビューしたばかりのBOOWYのGだった布袋寅泰はジュネと意気投合しオートモッドに参加する事となる、Dの高橋マコトも布袋の誘いで参加する事となりBOOWYの活動に支障が無いことを前提にジュネVo、布袋寅泰Gr・Kyb、渡辺貢Ba、高橋マコトDrという、ラインナップでスタートする、１９８３年1月に「遠い声」、1983年9月に5月新宿ロフトで行われたライブの模様を納めた1stアルバム「レクイエム」をリリース（2000枚限定初回の完全限定で発売後まもなく完売）、その演奏内容やジュネの新しい幻想的な曲の世界観は高く評価されているこのメンバーになって半年足らずで数回のライヴを行っただけというのだから恐れ入る、そしてジュネがテレグラフ傘下に設立したレーベル「ヴィクセルバルグ」から1984年8月4stシングル「サディスティックドリーム」と1983年よりスタートした解散までの期間を前提としたライブ「時の葬列・終末の予感」の母体ともなった他当時のポジパン*（8月日記参照）シーンの代表者達も参加したオムニバスアルバム「SELECTOIONS　FROMEXCOMMUNICATEDMONUMENTO　」をリリース、そして1985年1月布袋とジュネがレコーディングを行い演劇舎蜻蛉を起用した実験的なアルバムでもありメジャー作品ともなった2stアルバム「デストピア」と5stシングル「カーニバル・オブ・ラヴ」をリリース、これを最後に布袋と高橋マコトはBOOWYが多忙になったためAUTO-MODを離れ事となる、これは余談だが布袋の脱退原因はジュネの舌咬み事件という真相もある、ライブ終了後の打ち上げ中、酔っぱらった布袋とジュネがふざけて刺身を口移をしようとしたところジュネが謝って布袋の舌の一部を咬み切っでしまったのだ、結局「デストピア」の売り上げは布袋の治療費に当てられる事となった
１９８５年、後にUA等のプロデューサで知られる朝本浩文（key）とジュネの新ユニットのドラマーともなる浜一輝と後にレベッカのGrとなる友森照一を迎え7月にAUTOーMOD唯一のオリジナ作品、またはジュネの共同幻想国家の誕生とも言える3stアルバム「イースタニア」をさらにその3ヶ月後の10月には最後のスタジオ録音ともなった「バイブル」をリリースする、またこの時よりジュネのライブパフォマーンスも聖書燃やしやマネキン切断とハードなものへとなっていた
１９８５年４月に日本青年館で行われたにおいて演劇と音楽の融合を試みた「時の葬列・終末の予感（第９夜）」で成功をおさめ
１９８５年１１月後楽園ホールにおいてジュネと進行が深かったバンドや演劇団「東京グランギニュール」を迎え、曲の合間に行われる演劇団のパフォーマンスと舞台を演出するなどAUTO-MODにしか出せない空間を創りだした伝説の解散ライブ「時の葬列〜終末の予感〜（最終夜ー聖体授受伝説）」において、AUTO-MODは解散すると同時にジュネの創りだした共同幻想国家「イースタニア」は崩壊した、なお、このライブの模様はラストアルバム「セレモニー」に納められている