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ボロクソ駄目日記


 ■ 2010/01/06 (水) ヒーロ大戦記 序章


「どうです?助かりますか?」
「はい、じきに意識をとりもどすでしょう力強い生命力を感じます」
魔方陣に横たわれた青年の前に気品漂う女性と白装束を纏った魔道士が彼を見守っていた
フィン王国の王女「ヒルダ」と白魔道士「ミンウ」
である、
ヒルダ「こうも簡単に見る事になるとは、聖剣、彼が聖剣に選ばれた勇者だというのでしょうか」
ミンウ「わかりません、この魔方陣が生命力を増幅してくれるはずです、今は彼の回復を見守りましょう」
ヒルダ「安心しました、では行きましょう皆集まっている頃です、子供達ばかり狙った誘拐事件、ほおっておく事はできません」
2人が去り、少しの沈黙がながれた
「ここは?」
魔方陣から青年が起き上がった、辺りを見渡すとここが何所だか判らなかった、確か自分は魔人を倒しにプリムやポロンと共に南の遺跡へと向かったのだが途中キメラタイガーに襲われたのだ、もう駄目かと思った時に気を失ったようで、そこから先の記憶がないのだ
幸い身体は異常がなく、所持品は盗まれてはいなかった、少なくとも自分は安全な場所にいるという事は確かだ
部屋を出ると一人の男が近づいて来た
「よう、もう大丈夫みたいだな」
男は見慣れない格好だった、赤い胴衣に金髪、屈託の無い顔立ちからは想像もしない、たくましい体と闘気に満ちた容姿からは一目で普通の人物ではなく戦士だと言う事だった
「貴方は?」
「おいおい命の恩人に礼もなしかよ」
「命の恩人?、いったい僕は?」
「何にも覚えてないのかよ」
男は首を傾げつつ両手を広げた
「気付いたら、見覚えの無い部屋で寝かされてたんだ、無理もないさ」
金髪男の傍らにもう一人の男が近寄って来た
「俺の名はリュウ、こっちがケンだ、ワケあって、街の人達に世話になっている」
「僕はランディていいます、南の遺跡に行く途中モンスターに襲われて・・・」
ケン「何も覚えていないようだな、君はこの街の近くで傷だらけになって倒れていたんだ、それを助けたのが俺達てわけさ」ケンが答える
ランディ「あの、僕の他に仲間がいたんですが」
リュウ「いや、倒れていたのは君一人だけだった」
ランディ「そうですか」
リュウ「さっそくで、悪いが、俺達と一緒に来てくれないか、君に会わせたい人がいるんだ」
2人は奥の広間にランディーを案内した
        続く


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