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ボロクソ駄目日記


 ■ 2010/01/23 (土) ドラゴン


エッジは何とか岸まで泳ぎ着いた、仮面の男ツアバスタと呼ばれる男に銃撃され、谷底へ落ちた後どういうわけか別の発掘遺跡まで流された
エッジ「生きてる・・・助かったのか・・・・」
どういうわけか遺跡内部は明るかった、自分も初めて見る場所だった、上を見上げると地上に通じる通路が天井まで伸びていたが、距離があり過ぎる・・・無理だ・・・そうなると別の出口を探すしかない、
エッジ「早く、上に戻らないと隊長達が・・・」
暫く進んでみると、遺跡の壁面には古代文字の他に幾つかの模様が描かれていた、その中に一際目立つ模様が床に幾つかあった左右には子供の身長差程ある石柱が左右に二本ずつ立ってある、どうやら何かの装置らしく適当にいじってみると床は上の階へとのぼった

トレジャーハンター『レディ』は後悔した、『旧世紀』の遺産があるという情報を聞き付け発掘所へ忍び込んだはいいが、いたる所が入り組んだ迷路になっていた、『功性生物』や『モンスター』は出るわで逃げ回っていたら何時の間にか迷ってしまった
レディ「最悪だわ・・!、行けども行けども出口は見当たらないし・・・何なのよ!ここわ!」
怒りをぶつけるかのように壁を蹴り上まくるが直止めた、いや、止めたのではなく、止まったのだ
何故なら、暗闇の向こうから自分を見つめる無数の赤い目が自分を見つめていたからだ

エッジの載ったエレベータがさっきの場所と違った所へと出ると、向こうから足音が近づいて来た、音から察するに何かから逃げているようだ。
エッジ「足音?、人?!人間がいるのか!?」
他にも生き残った仲間がいるのだろうか?、それとも・・・・腰のホルダーから銃を抜き取ると構える
此処にいるのは何も仲間と決まったワケでは無い、『モンスター』や『功性生物』だけでは悪質な発掘者やさっきの奴等がこの発掘所へいるかもしれないのだ
だが、やって来たのは『功性生物』や『モンスター』
でもなく、一人の女の子だった
ピンクのポニーテールを揺らしながらエッジに掴みかかった
エッジ「な、なんだ!?」
レディ「早く!出口へ!!案内して!」
エッジ「出口!?」
レディ「そうよ!、入り口から入って来たんなら出口があるはずでしょ!!」
人気の無い場所で女の子にあったかと思えばいきなり現れては出口へ案内しろなど、ワケがわからかい、それにこの少女はいったい何者だろうか、まったく事態が飲み込めず、頭は混乱するばかりである
エッジ「ちょっと待てよ!、いきなり現れてなんなんだよオマエ!」
レディ「いいから!早く案内しなさいよ!あいつ等が来ちゃうでしょ!ああー!もう、いいわ!どいて!」
エッジ「あいつら?」
レディはエッジを突き飛ばしてエレベータのスイッチに近づいた、闇雲にイジってみるが機械はうんともすんともいわない
レディ「何なのよ!このポンコツ!ああ!もう!!動きなさいよ!、動け!動け!!」
怒りに任せて蹴り上げても機械は沈黙を守っている
エッジ「おい!おちつけよ・・・!」
彼女の言動は直に理解できた、それは暗闇の向こうから自分達を見つめる赤い光が見えたからだ
それはゆっくりとシルエットを露にした、この遺跡に住む純血の『功性生物』達だった、それも単体ではなく群れを率いている
すぐさまホルダーから遺跡で見つけた銃を抜き取り引き金を引く、通常の武器が効かないとなれば『旧世紀』の武器なら効果があるハズだ、しかし願いも虚しく幾ら引き金を引いても弾はでなかった
エッジ「クソ!!!」
レディ「いや!!死にたくない!まだまだやりたい事だってたくさんあるのに!!!いやー!」
『功性生物』が近づいてくる、逃げ場はなかった
「クオーン!」
「伏せろ」という合図だろうか、突然天井から稲妻が振ってきた途端稲妻は無数の光線に別れ『功性生物』達に直撃した、煙が晴れると『功性生物』の死骸が広がっていた、二人が呆然と立ち尽くすの束の間に天井から何かが急降下してきた思ったら、途中でカーブして奥の通路へと消えた
エッジ「今のは・・・うわ!」
飛んできた物体はいつの間にか2人の後ろにいた、細長い首に2メートルもある大きな翼、二本の足をうごかしエッジに近寄ってくる、頭には白い兜のような物をつけていた、その姿を見た事があった、本や遺跡に出てくるドラゴンだ、ドラゴンはエッジの顔を見つめた、次の瞬間あらゆる記憶や映像がフラッシュバックされた、過去の記憶、石版に収められていた少女
エッジ「今のは・・・」
その時ドラゴンが少し後ずさった
エッジ「乗れて・・・いうのか」
ドラゴンは肯くかのように首をひねった



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