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ボロクソ駄目日記 |
■ 2010/02/22 (月) 衆 |
全ての装備を剥がされたハンター達はロープできつく縛られた上に、村の中にある今は使われていない小屋に縛られていた、村中の全員が島にやってきた第二の侵入者や彼等の装備品を珍しげに眺めていた
「こりゃ!凄い、こいつさえあれば岩石なんぞあっという間だ」 ボストロール族の男がハンターの持っていたハンマーを片手で振り回す 「こいつは鍋の蓋代わりにいいわい」 ドラゴンニュート族の老婆が盾を見つめながら呟いた 「それより見ろよ、この網、こんだけ頑丈ならベッド代わりなるべ」とギガンテスが傍らのゴブリン族の兄弟に話しかける 「おめーの体重じゃ、3日と持たねーよ!」 違いねー、と仲間のモブリン達とゴブリン族兄弟が大笑いする 村の住民達ははさっきまで森が荒らされていたと言うのに見せ物市でも見るかのようにハンター達の装備を手に取ってみていた、助け出したチビ=原人はというと森ジジイから容態を見てもらうと”薬草でも付けとけば直る!”と言って、自分の庭に生えた薬草を原人にバン!と貼っただけだった、現に原人のキズは1時間も経たずに瘡蓋が出来上がっており、村長宅よりくすねてきた干し肉を片手にダンを物珍しげに見ていた どうやら先程の騒動の事をすっかり忘れているようだ ダン(下手をしたら自分達も被害にあっていたというのに、なんて皆呑気なんだ) ビクトル「村長、この4人どうするんだ?」 村長「暫く倉の中にでも閉じこめておけばよかろう」 ダン「村長さん、ちょっとよろしいですか?」 村長「ダン殿どうしなすったか?、腹でも減られましたかな?」 ドリア「それなら!家の店で食べて言っておくれよ! この島に客人が来るなんて珍しいからね、皆も食べに来ておくれ!今晩は店のおごりだよ!家の亭主が腕によりを掛けて作るからね!」 女房より一回り小柄なランストーカズ亭主がエッと呻く 村長「よし!では皆!今夜は宴じゃ!」 ダンが何かを訴えようとするが村人達が歓声を挙げ、男達は自宅から机や椅子を持ち寄り、女達は自宅に戻り宴用の料理と準備に取り掛かった 結局ダンの訴えを聞かぬまま、その日の夜はお祭り騒ぎとなり、ゴブリン、ジャイアント、ランドカーズ カメレオンマン、オーク、レッサーデーモン、ガーゴイル、モブリン、ドラゴンニュートといった魔物達や他の種族の魔物達は持ち寄った楽器を演奏したり踊ったりして楽しんでいた、ハンター達も酔っぱらった獣人達に無理矢理呑まされて酔いつぶれていた、原人も相棒のマンドリルもここぞとばかり運ばれた料理を次々に平らげる、ダンも村長からお酌を黙々と呑んでいた、酔い潰れたギガンテスが椅子事ひっくり帰り、その衝撃で椅子が潰れる 見れば体の大きい種族の魔物達は酔っ払っては家具を壊していっていた エミリー「ビクトル、また、忙しくなりそうね・・」 ビクトルの傍らにいたエミリーが呟くとビウトルが苦笑いを浮かべる、 夜がふけると解散となり皆それぞれの家へと帰っていく、ダンは村長宅へと泊めてもる事となったが、側で寝ていた凄まじい原人のイビキに目覚めた、外へ出ると満面の星が輝いていた、これも地球では見られない光景だった、インクリーザの謎を解きにこの星に来て歓迎会とは何だか緊張に欠ける気もするが、ふと目をやると森の彼方がぼんやりと光り輝いていたと思うと、直ぐに消えてしまった 村長「ふむ、珍しいの始祖の地が輝くとは」 いつのまにかダンの後ろには村長がいた ダン「始祖の地?」 村長「我らを生み出した始祖が眠るとされておる遺跡ですじゃ、普段霧が濃くなっとるんじゃが光が現れた時だけ霧が晴れるんじゃ」 ダン「始祖?、それはいったい?」 村長「祖父さんの話ではワシらは元々大陸に住んでおったのじゃが、大異変によって大陸が滅び、行き場を無くした所を勇者様がこの島に導いたと言う事じゃ」 ダン「大異変?」 村長「古の時代、王と破壊神との間に起きた戦いじゃが、詳しいことは判らん・・・」 * 翌朝・・・村の入り口でたっているビクトル、原人、ダン達を、村長と村人達が見送っていた、始祖の地に興味を持ったダンが出発を求めたのだ、道中の道案内としてビクトルを同行させ、モンスター避けとして原人の同行も許可されていた ダン「では、行ってきます」 村長「気を付けてな、チビ、ビクトル頼んだぞ」 エミリー「2人とも、気を付けてね」 ビクトルと原人はうなずくと始祖の地へと出発した 村長の心に不安がよぎった、彼の祖父から聞かされていた始祖の地に関するもう一つの良い伝え ”汝、遺跡に近づくな”と |
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