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駄目日記


 ■ 2006/02/04 (土) 意味があるのか


夢を見た。
そこは俺んちの台所だった。
皆で酒なんかを飲みながら談笑していた。
従妹、中学時代の同級生(男)、俺、そのほかに何人かいたが、誰だか解らない。

従妹が言った。
「A君(同級生の名前)って苛められっこだったの?」

夢の中のAはスラリとした容姿と堂々とした風格を持っていた。
「うーん、いじめまではいかないけど、太っていた事でからかわれたりするのはあったよ。」

Aが笑ってそう答えると、俺は中学時代にAにした事を思い出し、得意げに従妹に話した。
「こいつのケツを思いっきり平手で叩いてやったんだ。そしたらこいつ、泣いてキレてんの。メチャ笑ったよw」

場が静まり返った。皆が俺の方をジッと見ている。
そこで初めて、自分が酷くみすぼらしい格好をしている事に気付いた。
髪はボサボサ、中太りで、安物でくたびれたトレーナーを着ていた。
現実の俺そのものだった。
その後、Aに対して何か叫んだが、何を言ったかよく覚えていない。
多分、Aに対しての妬みと羨みと、自虐的な内容だったと思う。
そこで目が覚めた。


現実では従妹には2年以上会っていないし、Aにも中学卒業以来会っていない。
この二人が知り合いという事はありえないし、俺と酒を酌み交わす事もありえない。

3年前、俺は成人式に出なかった。その頃からヒキニートだった。
後日送られてきた成人式の集合写真に写っていたAは中学時代より体が引き締まり、
大人っぽく、自信に溢れた快活そうな笑顔をしていた。
出られなかった後悔、かつての同級生達の見違えるような成長と、変わっていない自分。

心の底にあった3年前の記憶とコンプレックスが夢になって現れたのだろうか。



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