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ヒモと呼ばないで9年ぶりに帰ってきました。誰か助けて。 |
■ 2003/12/22 (月) Another One |
顔の「おでき」は8割方治まる。
後はこの瘡蓋が取れれば、完治だ。 午後から散策。 玉川上水〜野火止用水コース。 所要時間は約3時間。 お目当ては、放送大学多摩キャンパスだ。 視聴学習室は日曜日にもかかわらず、人が少ない。 前回通り過ぎただけの「学生控室」に入り、新聞を広げ、いつもの水筒でいつもの烏龍茶を飲む。 他にも2人ほど学生(?)がいたが、そのうちの1人は備え付けのPCを独占して、画面とレポート用紙を交互に睨み付けている。 もう一人は、俺と同じようにリラックスして、教科書らしき本を読んでいる。 …なんかいい感じ。 知らない人が見たら、俺はまるで通い慣れた学生のように見えたかもしれない。 ここはどうやら、俺にとって最初からしっくりくる場所みたいだ。 もし本当に所属学習センターをここにしたら、別に視聴学習する必要のない日でも、向こう10年間、散策途中にこうして時間を過ごしたり、図書室から本を借りたりも出来るんだよな。 …なんかいい感じ。 4階に上がり、教室を隅から覗いていく。 殆どの教室で授業が行われていて、参加している学生の数も前回より多く、どこもほぼ満員だ。 それで、視聴学習室に人が少なかったのか。 見ると、みんな真剣な顔している。 俺がこの前まで出ていた研修とはえらい違いだ。 …なんかいい感じ。 本当にもう一度やれないかな。 家に帰り、研修期間中にチェックするつもりだった放送大学のHPを、今になってようやく開いてみる。 それに加え、前回持ってきた「学生募集要項」や「大学院」のパンフなんかを見ているうちに、どんどんその気になってきた。 大学院が出来たことは何となく知ってたけど、「臨床心理士」を目指す修士コースなんてのもあるんだ。 …ふーん。 …なんかいい感じ。 しかし、だ。 俺は明日から仕事に行くんだよ。 授業はテレビ・ラジオに限定して、留守録しまくってなんとかするとしても、肝心の「単位認定試験」に休めない。 登録料をドブに捨てるようなものだ。 …。 今までやろうと思えば出来たはずなのにすっかり忘れていて、やっとやる気になった途端思いも寄らぬ要素が、それも最悪のタイミングで入り込んで…これって確か「マーフィーの法則」とか言うんじゃなかったっけ。 こんな古くさい流行に今頃陥るなんて、俺らしいと言えば俺らしいか。 やれやれ。 (約2時間後) ハンディモップでテーブル下の畳の埃を掃除していると、明日から通う会社の記事が載っている求人広告を釣り上げる。 少しの埃を払い、赤い丸印でチェックしてある箇所の「待遇」欄をよく読むと、なんとそこには、本当に小さい字だがしっかりと「半年後有給休暇10日付与」って書いてある。(おまけに賞与年2回。ホントかよ) ってことは、入社日は12月15日で、単位認定試験は7月25日〜31日だから、間に合うじゃん。 お金貰いながら、試験も受けられるのか。 …いいかも。 これは、いいかも。 来年の2月16日までか。 えっ、インターネット出願なんてのもあるよ。 ホントに便利な時代だな。 明日は、13:40出勤だから、今日はこのまま「なんかいい感じ」を出来るだけ引っ張って、長い夜にしよう。 長い時間「面白そうなこと」を考えるなんて、最近あまりなかったし。 本当ならもっと早く、研修中にこうしたかったんだけど、実際そんな余裕は全くなかった。 これから仕事に入ればそうなることも、もっと多いだろう。 だから、「いい感じ」が向こうから不意にやってきたら、「育てる」ことを学ぼう。 流木に掴まりながらだって、リンゴくらい囓れるはずだ。 何も見過ごす事はない。 有り難く、いただこう。 この「なんかいい感じ」を育てよう。 「闘わない」こととも共生できるはずだ。 自分の中の「いい感じ」を消さずに大きく育てることが出来たら、それがいずれ今の里山のような存在になってくれるかもしれない。 現実の丘陵に加え、自分の心の中に散策出来るような「里山」が出来たら、俺はひょっとして大丈夫なんじゃないか。 よくわからんが。 とにかく、近くになんか気になる森を見つけたぞ。 「八国山か…前に行ったことあるはずだけど、あんまり覚えてないな」 ここに引っ越してきたとき、こう思ったはずだ。 再度森に足を踏み入れて、どうだった。 俺を助けてくれる大事な場所になったじゃないか。 放送大学も同じにはならないか。 「デジャビュ」だよ。 もう一度、最初は尾根道だけでもいいから、足を踏み入れてみるんだよ。 …なんかいい感じ。 そうだ、この気持ちとも闘うな。 どうせ闘ったって勝てやしないんだ。 このままでいいんだ。 このままで。 |
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