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ヒモと呼ばないで9年ぶりに帰ってきました。誰か助けて。 |
■ 2004/01/08 (木) 必然と偶然の間 |
帰ってきた。
今日も小さいミスはあったが、なんとかやり過ごした(と思う)。 今、こうして家に帰ってきて、疲れがあまりないことに不思議な感じがする。 それが出来たのは今日のパートナー、Aさんのおかげ。 彼はこの施設と、その警備上の業務ほぼ全てを把握している。 今日は警備室内の警報機/制御板と実際の場所を相対させて、それが発報したら、実際にはどこにどんなトラブルが起きているかを説明してくれた。 実に分かり易い。 これで明日から警報機が発報しても、今までよりは多少気後れしなくなるかもしれない。 他の、特に一番こなれた(?)やり方をしているBさんに付くと、「音消して!」というその場限りの指示と、いきなり「どこ!何が起きた!」という、俺には未知の領域の質問が飛んでくるだけだ。 彼といるだけで変に緊張して、体に力が入ってしまう。 「不安状態KEEP⇔ハプニング」というループだ。 それに対して、Aさんの場合は、事が起きるまでにある種の「間」がある。 「リラックス(知識の補充/出来る事と出来ない事の確認)⇔ハプニング」なループ。 結果に差が出るのは必然かも。 警報機が発報したり、忙しい時に限って面倒な問い合わせがあったり…しないときには、事務的な書類の処理をするのだが、これが本当に多い。 時間、署名、ハンコ、チェック…を何度書き込むだろうか。 Aさんの場合、それは仕事を覚える上で、優先順位の下位と考えているようで、最重要なもの以外は「徐々に覚えてくれればいいです」ということで、それよりも差し迫った重要事項を繰り返し経験できるようにしてくれる。 Bさんは、違う。 「未だ書いてないの?!」 書いたことないんです。 わかりません。 でも、入って間もない気弱な俺はそう言うのが苦手だ。 で、「すいません」。 …これを一日繰り返す。 結果、今日のようにほぼ無事に家に生還出来るのは、決まってAさんか隊長と組むときだ。 そしてシフト表によると、明日から15日まで、俺はBさんと組む日は一日しかない。 必然的に失敗する可能性が低くなることが見込める期間だ。 この期間に、ここまでの段階を覚え込んでしまえたら、後々楽になると思う。 っていうか覚えて当然だ。 しかし、だ。 俺はまた、はち合わせしてしまうだろう。 彼、「マーフィー君」と。 実は「なんとかやり過ごした」と自分で言っている、今日のような日でも、2回も呼んでいる。 大事には至らなかったが、「なんでここに!」「どうして今なんだ!」ということが最悪のタイミングで起きる。 最悪を予想して動いていても、事が同時に3件も起きれば、もう対処しきれない。 人員削減で、最盛期の半分の人員で同じ仕事をやらざるを得ない状況で、1つでも間の悪いことが起きれば、もう後にしわ寄せを与えてしまうほど一つ一つの仕事に余裕がない。 俺にとっては、その「手順」は遊びがなく、同時に予想以上に繊細なものだ。 正確に「1」や「2」という繊細な目盛りに合わせるには、俺の旧式の頭は一度その「ツマミ」を「10」まで回さなければならない。 しかし、「ツマミ」は未だ一度も「10」まで回ったことはない。 「6」や「7」の段階で、彼と彼が「ツマミ」を止めてしまう。 結果、「だいたい1」「2…として扱っても問題ないとは思う」という仕事になってしまう。 だから、後味が良いはずはない。 そして、そのうちの一方の彼とは、明日から顔を合わせない。 果たして、他方の彼はどうか。 |
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