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ヒモと呼ばないで

9年ぶりに帰ってきました。誰か助けて。

 ■ 2004/01/20 (火) 飯炊き


休みにしなくちゃいけないことを一つ忘れていた。

それはご飯のまとめ炊き。
本当は毎日炊き立てを食べるのが最高なのは言うまでもない。
でも、今は俺が「専業」から追い立てられているので、こうしてまとめて炊いておき、冷凍保存しておかないと、週に1,2回はご飯が食べられない日が出てしまうんだ。

今蒸らし中。
あと10分で出来上がる。

手本をそのままなぞるのが必ずしもいいわけじゃないだろうけど、母が亡くなり天涯孤独になったとき、俺は料理などしたことがなかったので、魚柄仁之助さんの本を教科書のようにして、「真似ぶ≒学ぶ」で取り組んだ。

そしてご飯も、彼に習いガスで炊いている。
「はかせ鍋」という保温調理器を使うのも彼の影響だ。
もっとも、その時電子ジャーが壊れていたということもあったんだけど。

今の時期は水が冷たいから、米を研ぐ回数は夏に比べると1,2回は少ないかも。
今日は米3合に、押麦を1合の計4合を炊いた。
水の量は米・雑穀を合わせたものの1.2倍といったところか。

最初は強火で、吹いてきたら弱火。
そのまま約8分くらい炊いて、また強火にして、底から「パチパチ」音がしたら、火から下ろし、蒸らしに入る。

これが15分から20分くらい。

普段は、この時間でおかずや汁を作る。
それから、まだ入ってなければ風呂を沸かし、食後にいつでも入れるようにして、食後は、玄関の靴箱の上を軽く掃除して、招き猫を軽く磨いて、靴に炭袋を入れて脱臭して、それから、…。

…今はそんなことは出来ない。
帰ってきて、一息ついたら、もう日付が変わってしまうんだ。

…やっぱり専業はいいなぁ。

意識しないようにしてはいても、やはり思ってしまう。

俺は警備員じゃない、主夫だ。
充実の度合いが全然違う。

…あと8,いや7分で蒸らしも終わる時間だ。

今日はもうちょっと蒸らそうか。
ご飯はいつもと違う炊きあがりになるかもしれないが、「主夫」でいられる時間がその分延びるなら、それでもいい。

もうあと5分蒸らしを延ばそう。
いや、7分…10分でも大丈夫だろう。

その間だけでも「主夫」の実感に浸ろう。
せこいなんて言うなよ。

俺はただ「本業」を真面目にしようとしているだけなんだからさ。




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