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リアル無職ドキュメント


 ■ 2006/02/01 (水) 臨時家庭訪問


午後6時半。玄関をノックする音。

不意に、悪寒が走ったので2階の窓から様子を伺ってみると、
二度と見たくないあの顔、聞きたくないあの声。直属の上司である。
そうか、ここまで来たか。
よくそんな暇ありやがったな、人をさんざんコキ使っておいて。

息を潜めること30分、ちらちらと外を伺うが動く気配は無い。
いい加減息苦しくなってきたので、裏口から自宅を脱出しふらふらと歩いた。
夜の風は冷たかったが、不思議と心は熱かった。
明らかに”修羅場”的場面なのに、それを楽しんでる自分がいる。
世間的には圧倒的に負け組なのに、勝ち誇ってる自分がいる。

しばらく歩いて漫画喫茶に腰を落ち着け、この時間になって帰ってきた。
星明子ばりに電柱の影から玄関先を覗き込み、安全を確認して家の中へ。
部屋に戻ると、
「上司が来ててなんか必死だった。急に辞めた理由を知りたいとのこと」
と妹のメモ書きが。あいつ、妹の帰ってくる9時過ぎまで粘ってたのか。
ここで話し合いに応じるようなら、こんな辞め方はしない。
ヤツのことは、人間的に好き嫌いの感情ではなく、生理的にもう受け付けないんだ。
絶対に逃げ切ってやる、と決意を新たにした。


名前

内容

しろくま しばらくはヒキコモリ生活です。 (06/02/02 21:46)
mm 上司が家庭訪問にくるなんて^^;どうするつもりなんでしょうかね。説得とか? (06/02/02 14:50)
最高です 偉い、感動した、よくやった。そういう風に人を使うからそういう辞め方するんだよね。プライド優先主義に乾杯。 (06/02/02 01:50)


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