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有罪モラトリアム


 ■ 2004/03/31 (水) 北風と太陽


「補習をさせて下さい」と言われる。

失職後、通っていた学校で親しくなった先生に誘われ、講座に通っている。定期的にどこかに通い、色々な人の中に居る時間を持つのも悪くはないだろう、という程度の動機だ。真面目に通っていたわけでもなく、当然、出来は良くない。

「自分が誘ったのだから、出来るようになってもらわないと申し訳無いです。自分の説明が下手でやる気を無くさせているのだろうし、それはいけないことなんです。」と言う。
「あっ、いえ、通うと決めたのは自分ですから、これは自分自身の問題なんです。」慌てて言うが、先生は自分の空き時間をチェックし始め、「この日は空いていますか?」と聞いてくる。

帰宅後、それまでのやりとりを辿っていて、少し目が潤む。情けない。。。

当日、思い切って聞いてみる。実は休んだ時の内容だ。

「あ、ここはおられなかった時の所でしたっけ…はい、わかりました」
休んだことには全く触れずに、話し始める。時折「ちょっとこれは言い方不味いですね」などと言い直しつつ、段階を追って説明してくれる。
さすがの劣等生も、これで理解できないわけはなく、めでたく問題解決。

後で話しているうちに、私が1時間かけて通っていることを知り(30分程度だと思っていたらしい)「そんな遠いのに来てもらって…」とすまなさそうに言う。
「よく来るので慣れてますよ〜」と返す。もうちょっとマシな言い方は無かったものか。


どこまで出来るかわからないが、ちょっとがんばってみることにした。
いや、やらなくてはいけないだろう。


名前

内容

しっぽ 救われてますね。貴重だと思います。出会いに感謝です。 (04/03/31 23:43)
キシリトール 心が救われますね (04/03/31 18:55)
ギャン そんな先生にめぐり会いたかった・・・。 (04/03/31 18:01)
豚女 先生のやさしさに、感謝だね。 (04/03/31 15:39)
名無しの案山子 なんて思いやりのある先生なんでしょう・・ (04/03/31 13:18)


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