無職日報

朝起きて、何も遣ることが無いから寝るしかない。
朝っぱらからぐうぐう寝ている。

近所じゃ仕事に出かける車や、学校に行く餓鬼の声などが聞こえてくる、
ほんでもって起きるのが大体10時11時。
起きたら近所のスーパー冷やかして昼。
火燵にくるまってテレビ見て夕方。
夕方ごろになるとまた眠たくなるのでまた寝る。

そして夜になる。

夜も更けてさあ寝るかと思うのだが寝られる訳が無く、最近新調したシーツのベッドに横たわってはみるものの、目は爛々としている。


1時。ラジオを聴く。
ただ、聞いているのが東京のラジオ局なので、地方に住んでいる己には、ザザーとかピーとかぃう雑音が混じって聞きづらい。しかしパーソナリティが言っている事がおぼろげに分かる位の雑音である。
んが、
時々中国語らしき言葉が紛れ込み、仕舞には中国語が勝利する。
そうなるともう聞いていても仕様がないからラジオを切る。
さあ今度こそそろそろ寝るかと思い、うつ伏せの状態（一番寝易い体勢）で寝る。

2時。未だに目は爛々としている。
ウトウトの気配すらない。枕元にあった本を読んでみる。
本といってももう何度も読んだ本である。そしてエッセイが主である。本当は小説とかも読みたいのだがイマイチ気が進まない。エッセイだからあっという間に読み終わる。だけどちいとも眠くならない。もう一冊読む。

3時。ウトウトしてくる。
だけど小便行きたくなる。この寒いのにトイレなど行きたくないのだけれど、我慢できなくなり思い切って布団を出る。すっかり目が覚める。布団に入る。
仕様がないから本読んで…


いつの間にか朝になっている。朝だけど遣ること無いから一眠りする…
最近はずっとこれ。


お腹が痛い。また慢性胃炎かもしれない。またバリウム飲むのかな、厭だなあ…

就職活動している時に、無いよりはあった方がいいだろうと思い、携帯電話を買った。

世代遅れの型で、1600円だった。己はこれで充分と思った。
やっぱり初めて手に入れた機械なので、物珍しさに色々といじってみたりした。

パソコンあるのに態々携帯電話でインターネットしてみたり、特に用があるわけではないのに電話かけてみたり、真夜中にダウンロードした着メロをエンドレスで聴いてみたり、作曲機能が付いていたので着メロを自作で作ってみたりしていた。

しかしその後、
インターネットしたらパケット代がやたらとかかる上、大してそんなに興味をそそるコンテンツがあったわけではなく、
電話をかけてもそもそも用があるわけじゃないから1分足らずで終わる。
着メロをダウンロードしすぎてメモリを圧迫し、着メロをがんばって作曲した結果、稚拙極まる着メロが出来て止めに電池切れ。

総じてことごとく、飽きた。
携帯電話はメールと電話が出来て時間がわかればそれでよし。


しかし、
己の交際範囲は極小範囲にとどまっている為、そんなにメールが来ることは無い。
電話となればなおさら無い。
この日記の初っ端に書いた通り、就職活動もしなくなった為、会社から電話がかかってくることはもっと無い。
無職の今となっては尚更である。

今や己の携帯電話はベッドの近くに、本と一緒に埋もれて、夜中起きた時に見る時計と化している。時計だったら光る時計をどっかのホームセンターで2000円位で足りる、時計は2000円1回きりだが携帯電話は毎月3400円。
収入が無い時に、これ程無意味な出費もないものだ。解約しようと思った。

んが。

最近、親が携帯電話を購入した。番号教えよと云われたので教えた。もし何かあったらかかってくるだろうから、おいそれと解約できなくなってしまった。
しかし3400円はなぁ…

己は髭がすぐ伸びる。
2日放って置くと、もみ上げからもみ上げにかけてわしゃわしゃと髭が伸びまくり、多少見苦しくなる。
髭が殆ど伸びない知り合いがいるが己はそいつが羨ましい。

伸びたからには剃らなければならない。無精ひげは己の好みじゃない。

前までは二枚刃の髭剃りを使っていた。ツルツルとは云わずとも、そこそこ剃れるのでまあいいかと思っていた。
ただ、剃った後に何処からとも無く血が出てくる、剃刀負けしている。
これは石鹸を使っていたからだと思い、髭剃り専用のジェルを買ってきた。
もうこれで大丈夫…。


そんなわきゃなかった。
同じように剃刀負けをした。たしかに顔がスッとして気持ちがいいけど、己が何とかして欲しいのは剃刀負けなのである。
この頃、二枚刃ではツルツルになれないと感じ始めていた。

そんな夏の日、コンビニに行くと、キャンペーン品として髭剃りが売っていた。500円。髭剃りにしては結構安いと思った。無職の己にはリーズナブルだ。
それは三枚刃だった。

早速剃ってみたら、二枚刃とはてんで違う剃り心地だった。随分ツルツルになった。
暫らくはそれで満足した。

そしてまた暫らくしたある日、剃り具合が日を追うにつれて悪くなっていた。刃の替え時なのだろうけれど、別売りの替え刃は結構な値段がするから、おいそれと買うわけにはいかなかった。
何とか現状で誤魔化す方法はないかと、何時ものように風呂で髭を剃っている時、何時もより力入れて剃ってみたら、さらにツルツルになった。これはいい剃り方を見つけたぞと、それから毎日そういう剃り方で剃っていた。

散髪屋行ったある日、散髪屋の親父に肌が荒れ過ぎて剃りにくいと怒られた。
剃ってばかりで肌のケアを怠っていたのであった。
だからドラッグストアでメンソレータムを買った。498円。
今は髭剃り後に常に塗るようにしている。
1回、顔中に塗ったので、あまりの刺激に目から涙がぼろぼろ零れたことがあった。


風邪はまだひいている。

風邪の季節だが、己も御多分に漏れず、昨日風邪をひいた。
今もまだ風邪。

何か喉が痛いなと思っていたら、頭が痛くなって重くなって鼻水がズルズル出た。
原因は色々ある、
ふろ入った後暑いからといって薄着にしたり、延々と無駄に夜更かしをしていたり、そして身内に風邪をひいている輩がいた。うつされたのやも知れぬ。其の上悲しいかな我が家には風邪の常備薬が無い、お腹の薬ならたあんまりあるのだけど。

薬で思い出したが風邪薬は高い、ちょっと値が張る奴だと2000円近くざらにする。
ずっと前、風邪をひいた時、結構色々な種類の風邪薬を試した、カイゲン、カネボウのナントカ草、ルル、コンタック等々…あんなに買うのなら素直に病院行けばよかった。其の方が遥かに安くついた。

風邪にかかると何一つやる気が無くなる。頭が重いため立って何かする気が起きない。枕に頭のっけてのんべんだらりとテレビを見るばかり。体がだるいからご飯食べる気もしない、実際は食べたのだが。
食欲はといへば何時も通りでとくに減退した気はしない。ホットケーキとタイ焼き食べた、どいつもこいつも食わぬのだ。

とかく風邪をひいたら風呂には入るなといわれているが入っちゃった。どタマが痒くて仕様がなかった。金玉ではない、髪の毛である。
年末に散髪屋で切ったばかりなのにもうワシャワシャ伸びてきた。髪が伸びると頭洗ってもなかなか乾かないから困る。
近いうちにまた行かねばなるまいと思っていたら風邪をひいた、よって延期。

去年は年末に慢性胃炎とやらになってしまい、生まれて初めてバリウムというのを飲んだ。きちゃない話だが其の日白いのがどんどん水の如く出てきた。


何とも散漫極まる文章になってしまったようで、お休み。

己の家の近く、歩いて三分足らずの所にジュースの自販機がある。
夏には水や麦茶のペットボトルが売っている。今は寒いから「あったか〜い」の欄に、コーヒー、お茶などが売っている。何故かその自販機はそこらのより10円安い。

便利といえば便利なのだが、ただ一つ残念なのはココアが無い。仕様がないからビタミンＣたっぷりのホットレモンを買う。　
コーヒーは何故か飲んでいない。味が苦い記憶しかないからであろうか。ココアが無くてコーヒーとホットレモンだったらやはりホットレモンを選ぶ。


しかしココアが無いのは惜しい。


ココアは中学の時も結構飲んでいた。しかしココアを飲むと何故かお腹が下るから余り飲まなくなっていた。
そしてブランクがあいた今、台所にココアの粉末があったので牛乳に混ぜて飲んだのが始まりだった。あの何とも云えないまろやかさ、あのクリーミーな甘さ、旨い、実に旨い。毎日牛乳200ml飲んでいたら粉末は無くなってしまった。

仕様がないから近くのドラッグストアに買いに自転車を走らせたのだが…粉末のココアって結構するもんだね、400円といふ値段を見て少々腰が引けた。
収入のあてがナッシングな己にはちいとばかし痛い。400円ぽっちなのにね。結局スーパーでナポリタンの食材購入ついでに298円で買った、あと100円安ければ…。

さて、
ココアはホットの場合、温めた牛乳に粉末二杯入れればよいのだが、混ぜ方がよろしくないせいか、飲んだ後カップの下のほうにココアの塊が「貴様の下手糞極まる混ぜ方のせいで、こうして俺は残ってしまった。」と云わんばかりに残っている。結構混ぜているつもりなのだけれど…。


しかしココアは旨い。

無職の己のお慰みと云へば、テレビであり、本であり、何と言ってもパソコンである。インターネットと、２ちゃんねるをぼんやり巡っていればあっという間に日が暮れる。パソコンはその為だけに生まれたのではないのだろうけれど…。

パソコンのＣＭを見ていると無性に欲しくなる。
当世風のパソコンはデザイン、中身共にかっちょいいのが多い。
じゃあ貴様そのパソコン買って何をするのかと云へば、やはりインターネットと２ちゃんねる。
本当はホームページを開設してきゃあきゃあしたり、チャットでどこぞの何某とわいわいしたり、デジカメで撮った画像をどうかしたり、ｅｔｃ…した方がよろしいのだろうけど、そういう事をするのには、余りに気力が萎えている。


昔、パソコンを買おうと決めた三・四年前、己は何を思ったのか自作に挑戦しようとした。自作だとひょっとしたら安くつくカモ…なんて思った。

まあ実際ははるかに高くついたのだが。

やっぱり最新のビデオボードだぜい、ＨＤＤも大容量だぜい、ＤＶＤも付けてやるぜい…嗚呼悲しき虚栄心。安くつく訳なかった。
まあそれはそれとして、
ようやくど〜んと届いた部品、きゃあきゃあ言いながら組み立てて、そして日が暮れた頃組み立て完了。スイッチＯＮ、ヤマト発進!!

ウンともスンともいわなかった。

ＨＤＤにＯＳがインストール出来ないのだ。初っ端の初っ端から我がヤマトは轟沈した。大人しくメーカー製買えば良かったなと思った。もう一回バラしてああでもないこうでもないと組み立て直しながら。

結局どうすることも出来ず、悩みに悩んだ結果、組み立て代行をやっているトコロ（ＨＰで偶然見つけた）にお願いすることにした。かくしてヤマトは復活、
しかしその後一年ごとにＨＤＤをとっかえていた、何故か一年周期で壊れた。

今使っているのは中古のメーカー製。

朝起きて、朝飯食った後また一眠り。そうすると朝の十時頃になる。
己が散歩に行くのはこの時間、自転車に乗ってキイコキイコ漕ぎながらウロウロする。

住宅街にはほぼ人はいない。働く人、学生、餓鬼共々出払っているので家は軒並みしいんとしている。たまに爺さん婆さんが歩いているだけ。
近所に大きなドラッグストアやスーパーがあるので時間を潰すには困らない。本屋は少し遠い、古本屋はまあまあ近いが欲しい本は大体古本屋やネットなどで手に入っているので余り行かない。

スーパーには食材購入がてら行くのだが、ちいとばかし高い気がする。近くに競争相手らしい相手たる同規模スーパーがないからだろうか、テレビでたまに見る『人参1個10円!!』『肉100グラム10円!!』とかをやっているスーパーが羨ましい。近所の小さなスーパーも思い切ってやってくれないものか。最初はこんな時間に行くのは躊躇いがあったものの、もう慣れてしまった。

スーパーなどに行った時に一番困るのは、肉・野菜などをあまり買った例がないため、これが果たして高いのか、お買い得なのかよく分からない。例えばハンバーグを作ろうとスーパーに行く、『お買い得品』と銘打って300グラム300円で売っている。この値段が相場的にどうなのかがまず分からない。オバチャン達なら「んま〜この値段でお買い得だなんて主婦を舐めているのかしら、キィッ」となるのかどうかは知らないが、これが安いか高いかぐらいは分かるのであろう。野菜も同様、わけわかめ。

今回は文章もちいとばかしわけわかめ。

ハンバーグは実際作った。
形だけでもハンバーグらしかった。
ただ焼き過ぎて片面がこげこげだった。
4個作った。2個食べた。つまりあと2個食わなくてはならぬ。

もう1月も終わりに近づいている。
特に毎日忙しくないのにあっという間に月日が経った気がする。餓鬼の頃は一日が長かったなあ、遊んで遊んで遊んでも、まだ日が暮れなかった。夕焼け小焼けで日が暮れて〜♪の音楽が流れる頃にはくたくたになっていた。

あれははるか昔の餓鬼の頃、火燵に入ってポリンキー（昔のは美味かった）を食いながらワイドショーをのんべんだらりと見始めた。

おそらくそれが怠惰の始まりの第一歩だったのかもしれない。

もう快適で仕様がなかった、何てラクチンなんだろう、何て楽しいんだろう、当時の己にはそう思った。天国だとさえ思った。冬が大好きになった。中学の頃部活止した理由もそれ、真っ昼間から火燵でのんべんだらりと過ごせないから。高校で部活やらなかったのも多分そんな理由。そして今に至っている。

無職になって実感するのはとにもかくにも月日の早さ、1日24時間という普遍の原則は遥か昔のその昔より変わってはいないのだけれども、

あっ朝だ、あっ昼だ、あっ夜だ、あっ朝だ、以下ループ…。

キーボードを打っている今でさえ、もう三時になろうとしている。時間の流れに完全に取り残された格好になっている。嗚呼待っておくれ時間よ、己はそんなに速く進めないのだよ…。

時間をもっと有意義に使わなければならないと思い立つのだが、やっているのはこれ（無職日報）だったり町の徘徊だったり料理だったりと、根本的な解決にはなっていない。根本的な解決とはまさしく己の就職である。時間を何かに変換することで時間は有意義に使われていると勝手に考えている、今の己にとっては時間をお金に変換すること、つまり就職であるということが第一義なのではなかろうか。


さっき雪が降ったと思ったらもう止んでいた。