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爺放談


 ■ 2008/10/17 (金) 波乱万丈11


試験室において私の仕事での指導や疑問を担当している先輩がいました。

私はこの人とは同じ職場内で唯一色々な事が話せる人だったのです。

「○○さん、同じ会社で働いているのに何故こうも待遇が違うんですか?」

「何の話や?」

「以前、上司と一緒に工場内を見学させてもらいました、その時に色々考えさせられたんですよ、特にラインで働いている人達を見た時、あんな狭く汚く危ない所で、しかもめちゃくちゃ過酷な仕事ですよ、それに比べて私らの職場は綺麗でクーラーも利いてるし違いすぎるじゃないですか?同じ人間なのに何故にここまで違うんですか?」

「お前、俺らは学生と違うんやで、社会っていうのんは弱肉強食なんやで、そんな甘ちょろい考えしてたらあかんぞ」

「そうはいうてもあの人達も私も同じ年齢ぐらいですよ、なぜあの人達はラインで私はここなんですか?」

「学生は平等に扱われるやろ、しかしその中でも努力をする奴とせいへん奴とで別れていくやろ、その結果が社会に出た時に分かんねんや」

「じゃ、私は努力をしたってことですか?」

「お前のことはよう知らんけど、そうちゃうんか、せやけどお前もそんなつまらん事考えておらんと、与えてもろてる仕事を一生懸命せい、でないとお前も何時あないなるか分かれへんで、社会は厳しいねんぞ。」

「・・・・」

「もう一つ言うといたるけど、お前のその考えはええように聞こえるけど、なんか上から見てないか? 彼らの中にはプライド持って仕事をしてるのんもおるねんで、そんな人らを馬鹿にしてんのか? お前見たいなんを偽善者って言うのんとちゃうか?」

私は間違っていたのです、その先輩の言うとおりです、もう学生ではないのです、学生時代は極めて平等に扱われ、勉強を教えてくれ、それを享受するもしないも自由なのです。
しかし、社会はそうではありません、自分から働きかけない限り誰も教えてはくれません、学生時代はある程度さぼっても怒られるぐらいで相当のことが無い限り、やめさせられるような事はありません、しかし社会はそうではないのです。
ちょっとした不公平感にも目くじらを立てていた頃ではもう無いのです。
社会の平等とは、努力を基準とし、その他にも多くの要因を含んでいき学生時代では想像もつかないほどの物なのです。
少なくとも、努力を怠っている者にはいずれ悲しい結果が待っている、それが社会の平等なのです。

なぜなら、社会に出るということは、働いてお金を貰い自立する、いわゆる「プロ」になるということだからです。

私はこの先輩に良くこう言われた。

「何でも出来るようにならんでええ、せやけど、コレだけは他の人に負けへんっていうのんを持て」

甘ちゃんだった私に社会を教えて頂いた最初の人で、今も感謝しています。


名前

内容

ホームレス 調和さん 貴方の日記を拝見している限り、相当現在に至るまで我慢のしどうしだったように伺えますから、貴方のコメントが真摯に伝わりますね。 (08/10/18 00:51)
ホームレス まりあさん 本当に何時もご愛読、コメント大変感謝しております。しかし、こうして自分の書いたものに、皆さんからコメントを頂ける事が、こんなに幸せなことってありませんね。本当に皆さん有難うございます。 (08/10/18 00:44)
ホームレス 向丘さん 書いている私も深すぎて溺れそうです^^ (08/10/18 00:39)
ホームレス emuさん お互いどんな年齢になっても頑張る事を維持して行きたいものです。 (08/10/18 00:37)
調和 「努力を怠っている者にはいずれ悲しい結果が待っている、それが社会の平等です」その気持ちは私は常に心に思っています。社会は甘くないですね。 (08/10/17 23:45)
まりあ 難しい質問に答えてくれた上司がおられて良かったですね(*^_^*)その方とは絶対に疎遠にならないように心がけたいですね。次回は社内恋愛の話かしらwちょっと期待^^ (08/10/17 21:14)
向丘 深いですねぇ・・・ (08/10/17 19:31)
emu がんばります。(意味深 (08/10/17 12:25)


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