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爺放談


 ■ 2008/11/11 (火) 波乱万丈29


もうどれぐらいの日々を過ごしただろうか?

なんの変わり栄えもしない、何時もの怠惰な日常・・・・

変わったことは一つだけ、「自分」だ。

最初のうちは、雨・風・寒さ・暑さ、暖かさ・ひもじさ・人の目、等の事に一喜一憂し、この状況からいつか脱出しよう・・・なんて思っていた物だ。

それが現在はどうだ?それらの事全てに何の動揺も無く、全ての事に何の希望も無い。

しかし希望を失った事と引き換えに、まずいことに絶望もしなくなった・・・

明日の事すら考える事も無くなった。

この時の私は、ひょっとしたら大怪我をしてもなんの痛みも感じる事が無かったかもしれない。

おばさんから貰った布団はカビ臭く、かなり硬くなっているが気にならない、着ている服は、拾い集めた物で何とか間に合っているが、私の匂いの感覚が麻痺しているだろうから多分激臭を放ってはいただろう。

髪の毛は、最初は公園の水道で身体や髪を洗ってはいたが、何時ごろからか?全くしなくなり、おまけに伸ばし放題なので、髭も合わさって、今もし当時の私を見れば本当に漫画に描かれているようなホームレスだったであろう。

間違いなく、数年は経っている・・・・

「あ〜、何度目の冬や?・・・・・」

心の中でのおしゃべりは、錯覚を起こす。

長く人と喋らないと、今、自分は声に出して喋っているのか?それとも、頭の中で喋っているのか?が分らなくなってくる。

良く街角で、独り言を言っている人を見かけたりする、そんな人全員とは言わないが、この時の私のように、頭の中でしゃべっているのが知らず知らず口に出ているのかもしれない。

この数年間、正直「死」と言う物を何度も考えた・・・

しかし私は臆病者で、絶対一線は越えることが出来なかった、それと、どうしても家族や友人の事をその時考えてしまうからだ。

でもそれももうどうでも良くなっていた、人によるかもしれないがそういう事を考えているのはまだ、希望的観測が僅かでも残されている時かもしれない、本当に何の希望も無くなると、逆に死ぬ事も考えなくなるものだ・・・・


また、幾度目かの冬が来た・・・・


「今年は後どれぐらいなんやろ?」

「なんか、曜日も日付も考えんようになってどれぐらい経ったんやろ?」

「せやけど俺って、小さい時に親から捨てられて、今は世間から捨てられてる・・・」

「ま〜こんなもんかも知れへんな〜」

「・・・・・・・・」



仄暗い、真っ白な東京の冬空の下、全てに無気力な私は公園のベンチに腰掛、泣く事も

もう忘れていました・・・・・










名前

内容

ホームレス リアンさん 有難うございます。見事な解説、その時の私は光など一ミリも考えれませんでした。ただ、それと同時に絶望も無かったように思います。本当に絶望していたのは最初の方が強かったでしたね。 (08/11/14 05:40)
リアン ウツから快復し始めて、いくらか行動的にふるまえる頃が一番危ないらしいです。あまりにも落ち込んでいると、死ぬという行動、決意さえ取れないというパラドックスな話。それはもうわずかな光とて見えない漆黒の絶望なのでしょうね。 (08/11/14 03:44)
ホームレス ユミガイさん はい!日々の約70%はそうですが他には飲食店や居酒屋などから出る残飯でこれがまた結構おつな味付けで!^^ (08/11/13 04:00)
ホームレス まりあさん ダメと言われて引き下がっちゃー男がすたるってなもんですよ^^ (08/11/13 03:52)
ユミガイ おお、そのまま数年間を過ごす事になったのですね。。。しかし、お一人でよく生活できましたね。食事は先日の日記で書かれていたコンビニやファーストフードの残り物ですか? (08/11/13 00:38)
まりあ 手垢の付いた私に惚れちゃダメw (08/11/12 20:44)
ホームレス ミネヤっち 流石!!!!!^^ (08/11/11 22:16)
ホームレス 壷中の天さん 軽々しくないですよ。天さんのコメントは何時も私にこれを書く事の励ましを貰っております。^^ (08/11/11 22:15)
ホームレス ダメオさん うん!それは確かだ!うん! (08/11/11 22:10)
ミネヤ シャアとアムロの関係か・・・?! (08/11/11 22:10)
ホームレス 壷中の天さん そうだそうだ!天さんの言うとおりだ、私のこの気持ち・・・・ね!めとろんさん!・・・ぎく! いや!違いますって!言葉の綾ですよ!まりあさん!!!!くそう!自爆!!!^^ (08/11/11 21:57)
ダメオ めとろんさん、ホームレスさんも日記に書いている様に、一線を越えるかどうかの違いは、やはり心を向ける人(愛する人)がいるかどうか、もしくはそういう人に対する思いの強さの差だと思います。どれほど己の現実に絶望しても、愛する人を悲しませる以上の絶望は無いでしょう。 (08/11/11 21:52)
壷中の天 聞かれてるみたいで、軽軽しく感想書き辛くなりますね。 (08/11/11 21:46)
壷中の天 正直なところ「おまえなんかにこの辛さが本当に分かるのか」って。 (08/11/11 21:43)
壷中の天 体験した人でないととうてい分からない心境ですね。 (08/11/11 21:31)
ホームレス まりあさん その通りです。私は今もそうですが、男が家を出るときは死ぬ時だと思っています。本当にまりあさんは分ってくれますね、本当に惚れちゃうぞ!!!!^^ (08/11/11 21:20)
まりあ そんな過去の状況から、現在はパソコンが打てる環境になって本当に良かったですね(*^_^*) ホームレスさんにとって、帰りたい(会いたい)けれど、ご実家へ帰ることが「死」以上に「一線を越えるもの」だったのかもしれませんね(憶測ですみません(^_^; )。み〜んなうまく解決できるといいんだけどなぁ(・ω・`) (08/11/11 21:02)
ホームレス めとろんさん 私には現実に自殺をされている方々の心境は本当には分りません。私も何度も考えましたが自殺をしていませんから想像でしか分りませんが、多分、私と彼らの差は、ここでも述べさせていただいていますが、まだ希望的観測が有る内の行為だと思っております。で、そこで実行に移すか移さないかは、その人の以前の位置が深く関係していると思います。その落差が激しいほど耐え切れなくなるのではないでしょうか? (08/11/11 19:27)
めとろん この感覚は超レアなものですね、伝える価値有りです。「何の希望も無くなると、逆に死ぬ事も考えなくなるものだ」ですか。電車に飛び込んだりビルから飛び降りてしまう人達、あの人達が一番絶望している(=していた)と思いますが、その違いはなんでしょうかね・・・ (08/11/11 19:12)


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