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爺放談


 ■ 2008/11/23 (日) 波乱万丈36


東京に来て以来、初めて安定した生活を過ごしていました。

仕事もようやく慣れ、給料も安定的に入り、自分が想像した以上の収入が入ってくるようになりました。

仕事場での人間関係も日が経つに連れ良くなって行き、一緒にお昼を食べに行くほど仲が良い同僚も出来てきました。

「○○!お前良いマンション住んでるよな!」

「えっ!あ!あぁ」

「大阪から出てきてなんであんな良いマンションに住めるんだ?」

「う〜ん・・・」

「お前の家が金持ちなんだろ?それで仕送りしてもらってんだろ?」

「あれ!わかった!^^」

「当たり前だろ!お前みたいな奴があんな良いとこ住めるにはそれ以外ねーだろ!」

「そうか〜」

「それ以外ないね!まさか女が居る訳ねーもん!」

「そうだよね・・・・・」

彼女のマンションが職場から近いのは助かっているのですが、閉店と同時にほとんどの従業員が仕事を終え、帰宅途中に、私がこのマンションに帰って行く所を見られことから、一時少し話題になったのでした。

吉祥寺の繁華街近くのマンションと言えば、賃貸も相当高く、ましてや分譲となれば想像もつかない金額です。

私は他の従業員には、「持ち主が海外に長期出張の為、一時期借りている」という具合に説明をしていました。

私はどうしても本当の事は言いたくなかったのです。

本当の事を言えば、その彼女の事やそうなった経緯まで当然聞いてきますので、以前の私の生活?や彼女との経緯まで言う気にもなれないし言いたくも無かったからです。

そういう訳で、その職場での私は、金持ちのボンボンとなっていた訳です。

ま〜とにかく、それからの私は収入が安定したおかげで、職場の同僚と仕事が終わって一緒に行動を共にする事が多くなってきたのです。


「ただいま!」

「・・・・・・・・」

「ただいま!」

「今何時だと思ってるの?」

「えっ?」

「今何時だと思っているのよ!」

「11時だけど・・・・・」

「11時ね!そう!11時よ!   ご飯はどうしたの?」

「同僚と食べてきた・・・」

「そうよね!食べてきたわよね!わたしは食べてませんけどね!どういう訳か!」

「ごめん、ちょっと同僚が話があるからって」

「そうよね!仕事だもんね!毎日大変だもんね!」

「ごめんなさい!せっかく作ってくれたのに、待っててくれたのに・・・」

「ちっとも待っていないわよ!あーお腹が空いた!一人でた〜べよ!」

「ごめんやで・・・・・・・」


確かに彼女が怒り出すのも無理はないのです、だんだんと普通の生活を取り戻しつつある私は、彼女の事よりも、以前大阪に居た時のように男仲間とワイワイやる楽しさの誘惑に負け・・・・・

命の恩人である彼女の存在も、最初は「命の恩人」が、私の生活の余裕が増すに連れ、「大事な女(ひと)」となり、それが「何時も居てくれる女(ひと)」となって、しまいには「生活を共にしている女(ひと)」となって来ていたのでした。

ある日の事、何時ものように仲間と遊んで帰った日のことです。

「ただい・・・あれ?」

「電気!!!真っ暗や!」

「おれへんのか?    パチ!」

「えっ!なんや!おるんかいな!びっくりしたで!」


彼女は真っ暗な部屋の台所のテーブルに座ったままでした・・・・・


「おるんやったら電気ぐらい点けよや!びっくりしたで!」

「ごめんな!また遅くなってもーて、ごめんやで!」

「ううん・・・」

「なんや?また怒ってる?」

「ううん」

「ほなら、どないしたん?」

「うん・・・・・」

「なんや?」

「・・・・・・・」

「なんやねん?」

「○○にとって、わたしってなんなのかな?って思ってたの」

「えっ?」

「○○にとってわたしってなに?」

「えっ!そ、そんなん・・・・・」

「そんなんって!なに?」

「そんなん言われへんやん」

「なんで言えないの?」

「そんなん・・・・・」

「わたしはあんたの彼女じゃないの?」

「えっ!」

「わたしも最初はそんな気持ちも無かった、でも一緒に暮らしていくうちにだんだんとそう思うようになってきたの」

「・・・・・・」

「確かにわたしたちってそんな関係は一度も無いけど、ここまで来たらそう思わない方がおかしくない?」

「うん・・・・」

「で!聞いているのよ!わたしたちってなんなの?」

「なんなのって、俺の方から言われへんやん」

「なんで?」

「助けてもろて・・・・それ以上の事言われへんやろ?おかしいやん」

「なぜよ!その方がおかしいでしょ?何で言えないの!別にわたしは助けたって思ってないわよ!そんなこと気にしなくていいわよ!」

「せやけど俺の立場に立ってみいや!言われへんで」

「なぜよ!なんなのよ!わかんないよ!」

「ご・ごめん」


「わかんないよ・・・・・」




私はこの時、謝っている行為とは裏腹に、この家から出て行くことばかりを考えていました・・・・・・












名前

内容

ホームレス ダメオさん 本日のメーンエベントーWWWF世界フライ級タイトルマッチ!30分一本勝負〜あ〜〜〜かコ〜〜ナ〜〜・・・しつこい?^^ (08/11/24 22:09)
ダメオ 「いや〜ん馬鹿!あたしそんなつもりじゃないのよ〜 ああっ〜そっそんな事しちゃ・・・」ってプロレスごっこを想像してました〜w あれっ、でも何か次回作がちょっと目に入ったけど、ももっ、もしかしてー 結局、やっぱり〜 男だねヤマチャン! (08/11/24 20:56)
ホームレス ダメオさん うわ〜行かないで〜!って、どんな創造をされていたのですか〜???^^ (08/11/24 18:14)
ダメオ あらら〜 私の想像を膨らました風船が、風に飛ばされて天高く舞い上がってしまいました〜w (08/11/24 02:08)
ホームレス ばばりんさん よしゃー!あとはマネージャーにミネヤっちに依頼しますぅ!^^ (08/11/24 01:20)
ぱぱりん いや、マジで下っ端さんの言うとおりです!売れると思いますよ。あとは出版社の担当が付けばオ〜ケ〜^^ (08/11/24 00:42)
ホームレス 下っ端公務員さん 本当に木に登っちゃいますよ〜!私ってオチョーシ者なんですよ〜知りませんよ〜!^^ (08/11/23 23:58)
下っ端公務員 う〜ん、書き方が上手いなぁ〜・・・ マジで小説書きなよ(^^; (08/11/23 23:35)
ホームレス まりあさん どひゃ!ド・ドバイ?ドバイってにんにく料理?^^ (08/11/23 22:30)
ホームレス fさん よっしゃー!いくぞー!やったるぞー!・・・・・・・なにお?^^ (08/11/23 22:28)
まりあ なんか過去の彼女さんの気持ちがわかります(・ω・`) 男の人って、女同士のまわりの空気を読みながらドロドロとした横繋がりじゃなくって、男同士でワイワイすることが結構ありますよね。そのくせ、勝手のいいときは自分の母親のように甘えてくるし(?_?)/国外(ドバイ)へ行ってましたので書き込み遅れました(^_^;) (08/11/23 22:16)
 おもしろくなってまいりますた (08/11/23 22:12)
ホームレス ばばりんさん ぎく!いけない事に気付きましたね!やばいですぞ!!!^^ (08/11/23 22:11)
ぱぱりん いつもは明け方にカキコしてるのに・・・いったい?(日記が原因で嫁と喧嘩でも?24歳年下の嫁と^^) (08/11/23 21:55)


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