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爺放談


 ■ 2014/05/27 (火) エネルギーよ我らに!



「大東亜戦争」

この日本が世界に向け羽ばたいた事により引き起こされた日本史上最大の屈辱的な敗戦である。

なぜ?この様な事になってしまったのか?

当時の世界は動乱の時期で、植民地時代とでも言うべきか、とにかく世界史上最も激しい弱肉強食が露わになった時代であろう。

そんな世界動乱にもちろんこの日本も例外なく巻き込まれ、この屈辱的敗戦を喫してしまうのだ。

なぜこの日本は負けてしまったのか?

諸説色々と言う人たちはいると思うが、私が思う負けた最大の要因は


「エネルギー」


だと思っている。


第二次大戦の敗戦国は「日本・ドイツ・イタリア」これはどれも資源の無い国だ。

ある歴史学者はこう言っている。

「持てる国と持たざる国の戦い」

実際、当時の日本もドイツも国外へ派兵したきっかけは「エネルギー確保」の理由からだ。

こんなことは当たり前だが国家として「エネルギー問題」は国家存亡の最大重要課題だ。

である以上「エネルギー」とは単に国民が生活する上での必要性だけでなく、国家の防衛上の意味も含まれる最重要課題だということだ。


現在のこの日本も当時の立場と何も変わっていない。

いや、むしろ当時よりある意味ひどい状況かもしれない。

なぜなら、現在のこの日本のエネルギー消費量は当時の何倍も跳ね上がっている。

今の日本に当時諸外国からされた「A.B.C.D包囲網」などされてしまったらひとたまりもないだろう。

確かに現在は当時の様な兵糧攻めは簡単には出来ない。

なぜなら現在の日本は世界の経済活動に大きく関与してしまっている。

現在の日本を潰すという事は世界の経済を潰すことに繋がってしまうからだ。

その意味では日本の経済活動が日本の防衛にも役立っているともいえる。

しかし安心はできない。

潰すまではいかなくとも徐々に国力を低下させるという事は出来る。

簡単な話だ。

原油価格をすこし変えればいいだけの話である。

それだけで日本の内需はすぐ敏感に反応し、電気代は上がり、企業はそれを商品に転嫁し、庶民はそれに対応を迫られ、果てはGDPを下げ、国力は低下する・・・

今や、世界はこの様な経済戦争を水面下で刃を向き合うやり取りをしているのだ。

こんなことを一般庶民は露とも考えないで日々を暮らし、不満を口々に漏らしてはすごしている・・・


それを踏まえて!


「原発問題」を考えてみる。


現在の日本が抱える諸問題、特に「エネルギー」はこの日本ではほとんど海外に依存している。

この状況で本当に「脱原発」を安易に考えて良い物だろうか?

天然資源である「石油」「LPG」は今の日本に無い。

第三のエネルギーなんて現在の時点で語るべき意味が本当にあるのか?

東日本大震災をきっかけに声が大きくなった「脱原発」

人々はあの惨状を「人災」と決めつけてその責任を「政府」「東電」に押し付けている。

そして「山本太郎」のような「脳みそお花畑」の話に耳を傾け国会へ・・・

「原発なしでも生活は出来ている!」「今の火力発電だけでも日本は大丈夫!」

こいつらは本当に脳みそ大丈夫か?

直接的な被害が無ければ「生活」という物は安定的に過ごしていけると思っているのか?

こいつらは「貯金」「保険」という概念はないのか?

そこをつくと彼等はこう返す。

「人体に影響を及ぼす恐れや放射能と言う危険物を排除する考えは当たり前」

「安全な未来の構築」

は?????

私から言わせればそんなものは他にもごちゃごちゃあるし、安全な未来って何のことだ?

ま〜それは置いといて・・・

これは私の持論であるが

まずは「東日本大震災」においての考察だが・・・

まずは細かい事は置いといて第一にこれは100%「天災」であるという事。

しかもこの天災は「有史以来極めて大きな天災」で有ったということを念頭に踏まえなければならない。

「M9.0」「震度7」おまけに巨大な大津波・・・

計測史上最大の震災がもろに東北地方に直撃した。

この事を皆は忘れていないだろうか?

四川地震 ニュージーランド震災 台湾震災 どれも建造物はかなり被害にあったがこれらの最大級でもM7強だ。

客観的な判断が出来ればこれらの震災よりも強力でしかも大津波に巻き込まれながらもあの程度の破損で免れている事の方が私には脅威に映ったのだがこの感覚は私だけなのか?

波高10メートル以上の大津波の破壊力、東京大震災を超える震度、これらに耐えた建造物の日本の耐震技術は目を見張るものがある。

その中でも海岸線近くに建てられた「原子力発電所」

科学の粋が集積したあの建造物がこれほどの災害に会いながらあの程度の障害は、もうこれはある意味「安全神話」を証明したと言っても過言ではないと思う。

逆にこれがもし、「韓国製」「ロシア製」だったらと思うとそれこそ身の毛がよだつと思わないか?

その意味を込めて、私は「東電」は良い仕事をしたと思っている。

政府の対応は今一だったが、ま〜即席政権だったのである意味「運が悪かったね」といったところか・・・

結論としては「東電」にここまでの責任を押し付けているマスコミや世間の感覚が私には理解できない。

更に付け加えるなら・・・

これを機に被害者ぶっている福島県民に怒りすら覚える。

当たり前だ、原発を誘致したのは誰有ろう「福島県民」達だからだ。

彼等のロジックはこうだ・・・

「絶対安全と言った!」「だから誘致した」

なんなのだ?この言い分は?

世の中に絶対安全って存在するのか?

福島県民達は飛行機に乗るとき「落ちないか?」と聞いて「たまに落ちます!」と言ってほしいのか?

不沈艦と言われた船が沈んだのをみて「ほら!やっぱり沈んだ!」なんて言うのか?

確かに敢えてこう言わなければならない理由から言っている事は分かるがそれにしても子供すぎないか?

エゴイズムを正に見せつけられると本当に辟易とする・・・


で、私の見る「東日本大震災」は・・・

これはだれの責任でもなく、日本人全員がこの被害者たちに向け援助をすれば良いという判断だ。


次に「原発」についてだが

冒頭でも書いた「エネルギー」という物は日本にとっては単純なものではないという事だ。

日本の防衛力や経済的重要な位置を占める。

なんの資源も無い我が国にとって「原子力」というエネルギーは循環可能な物であることから「石油」「LPG」の様に完全消費のの物ではないため、非常に活用価値の高いエネルギーであるという事だ。

「高速増殖炉」この特徴は核燃料サイクルを実現でき、原料となるウランの利用効率を飛躍的に高くでき、やもすると永久エネルギーの実現が可能かもしれないシステムだ。

これは資源の無い我が国にとって積年の希望であり、国家百年の大計だ。

反対派の意見は「身の保全」と言う理由に尽きる。

進歩、発展とは人の利便性を重視したことから始まる。

穴蔵での生活から住居が出来、暑さ寒さから衣服、暖房、歩くことから車輪が生まれ、遅い事から早くなっていく・・・・

科学がそれらを人にとってより良い環境、要するに「利便性」を追求したところに発展が始まっていくのだ。

しかしその裏側には利便性を追求すれば同時に危険性も増えていく。

人という物はこの「利便」と「危険」は同時に併せ持っていることを本当に知っていなければならない。

これを天秤にかけて「利便」が勝てばそれに伴う「危険」も受理しなければならない。

ではこの「利便」と「危険」をどの様に推し測るか?

これはその利便を与える機器でどれほど危険が実際あったのかをケーススタディとして見ることが一番重要に思う。

分かり易い例でみる。

例えば「自動車」

この文明の利器は人々にとって欠かせない科学の乗り物だ。

しかしこの文明の利器はどれほど危険があるか?

昭和30年中ごろからこの利器のおかげで死んだ人の数はうなぎ登りに上がり、平成10年までは毎年コンスタントに一万人を超えている。

現在までに総死者数は最低でも60万人、これは事故発生から24時間以内での死者数でそれ以外まで含めると100万人を超えるかもしれない。

世界最大の事故と言われる「チェルノブイリ原発事故」これによる死者数はWHO調べで
この原発周辺に居住していた対象60万人の中で死者数は4000人

対象範囲を広げてもどれだけ多く見積もっても現在までに16000人

これはあくまでも、かなり微妙な調査結果で、本人そのものの疾病による死亡も含まれているからかなり多い数になっている。

しかしこれでわかる様に、なんと放射能で死んだ人の数を日本だけでも約100倍、これを世界で見れば放射能で死んだ人の数より下手をすれば一万倍を超えるかもしれない。

この比較は「2次災害」が含まれていないと指摘する人もいるかもしれない。

しかしそれを言うなら「自動車」だって2次災害はある。

たとえば運転が主となる仕事をしている人は激しい腰痛を抱えている人が多い、さらに胃下垂、運動不足による糖尿病、挙げだしたらきりがない。

これはあくまでも死者に焦点を当てたデータだ。

そもそも自動車と原発は比較対象にならない!と言う人もいるかもしれない。

そんな事はない。

これはどちらも科学技術が作った文明の利器で、しかもその比較内容が「人体への影響」だから何ら問題はない。

この状況を見れば、反対派は「身の保全」を最大に考えるなら「自動車」こそ訴えるべきで、しかしこの人たちも「自動車」は乗っているし所有しているだろう。

私から見れば、これほど身の安全にこだわるなら良く自動車に乗れるな?と本当に理解に苦しむ・・・


原子力発電はこの日本にとってエネルギー問題の解決の糸口を秘め、低コストのクリーンエネルギーとして利用価値は非常に高い。

あれほどの震災に見舞われながらもあの程度の損傷で済んでいる事からこの経験は更に安全性も高まる。

以上の点から見ればこれほど有用な文明の利器は無いと思うのだが皆さんはどう見るだろうか?













名前

内容

はいむるぶし 放射能の特性をさらに研究が進めば廃棄物の問題もクリアになる日が来ます。更に言うなら廃棄物を地球内で考える事に色々な問題が生じます。これを宇宙に廃棄と考えればいつかその時代がきっと来ます。それまでは保管しとけばいいのです。原発が標的になるというぐらいの危機的状況になればそれは原発が無くても危機的状況なのでどうあれ戦争でしょ!あの地震を耐えた耐震性は見事の他ありません、慎ましくってどの程度??? (14/05/30 23:58)
はいむるぶし 次世代エネルギーを模索することに問題はありません、これは同時進行すればいいだけの話で現実には今が重要なんです。 (14/05/30 23:43)
はいむるぶし しかし燃料コスト以外の費用はほとんど自国企業に還元される事ですからそんなに問題ではありませんが燃料コストはそのほとんどが海外へ消えて行きます。その観点から見ても原発の方が経済的に良いでしょう。 (14/05/30 23:41)
はいむるぶし 多くの記入なしさん 燃料サイクルは確かに頓挫してますが研究を辞めた訳ではありません理論上可能なこのサイクルを推し進めればいずれ成功する事です。低コストの事ですがこれは私の説明不足ですね、燃料コストは化石に比べて5分の1です。しかし全てのランニングコストは原発の方が掛かります。 (14/05/30 23:38)
はいむるぶし タヌキっぽさん 地下建設にも多くの問題があります。もちろん費用コストは当然のことですがすべての施設を地下にと言う事は従業員の安全性や耐震性にもあらゆる問題があるようです。 (14/05/30 23:34)
記入なし 成程 )次世代のエネルギー資源と言われるメタンハイドレート(天然ガスの一種)。日本近海は世界有数のメタンハイドレート埋蔵量を誇っていると言われています。今はまだ、採掘方法が確立されていませんが、日本と言う技術大国が真剣に事に当たれば必ず解決出来るはずです。これによって日本は一躍エネルギー大国になれる可能性があると言われています。 (14/05/30 16:53)
記入なし 原発反対 半減期が2万年に及ぶ廃棄物を何世代にも及ぶ、核ミサイルの標的に成る 地震大国の日本には無理 贅沢せず慎ましく暮らす 24時間営業止める  (14/05/28 18:04)
記入なし 実質核燃料サイクルは頓挫してるし、原子力発電が低コストというのも事実に反してますよ。次のサイトに分り易い説明があります。http://www.shins.com/nuclear/nuclear0140.html 核燃料サイクルの研究は継続する価値あるけれど、実用化は現状では無理ですね。しかしエネルギー安全保障の面からも、今の現状で原子力発電を全廃という訳には行きません。 (14/05/28 17:03)
記入なし 近所にも某党の素敵な売り文句が貼ってありますが、それでも総合的に見てご意見のとおりだと思います。ただ、タヌキっぽさんがフォローのとおり、そこは痛恨でしたよね。「流されやすい大衆」も、専従の専門組織が安全だエコだと言い続けるので流されてしまっていましたが、そのへんを見逃した責任の程度は難しいところです。 (14/05/28 11:55)
タヌキっぽ 砂嵐の吹く、竜巻の恐れが在る米国の事情に合わせて設計した施設をハイハイと沿岸に据え付けた原子力元年のころの失敗「発電設備を地下に作る」を是正すれば当面は、原発施設の寿命までは、、発電をお願いしたいです。 (14/05/27 20:11)


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