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■ 2008/10/18 (土) 英雄怪傑運・風雲児 |
二十数年間、サラリーマンをやってきて思うのは、遠くからみて
偉大に見える人も、近くに接すると実は粗が見える普通の人間だということ 経済雑誌などで神のように奉られている人でも、近くで見れば さほどの人間でもないなといった経験はこれまで何回もある 政治家、プロ野球の監督などにしても実のところはそんなものだろうと思う 遠くからみている周囲の人間たちがイメージとしての偶像をつくりあげ、崇め奉る だが・・・・ 人間それ自体は1メートル75センチ、70キロの単体の動物でしかなくとも、 その人間が抱くイメージが伝染し、回りの人脈、周囲の人間の期待、そして用意されたハードウエアと結びつく時、それが巨大な風雲となり大きくうねることがある。 これも事実だ たとえば、引退した小泉元首相 在任中の政治業績についてはいまだに賛否両論があるにしても、 指導力、政治手法あるいは政策課題についても歴代の首相に 見られない斬新なものであったと思う (彼のやろうとしていたことは、国民からみれば当たり前で 当然のことを当然にやろうとする彼に世論は味方したのだと思う) 派閥を否定し、諮問機関の権限を強化したトップダウン式の政策決定や あるいは一時期政権がマンネリ化していた時期に行った電撃的な訪朝など いったい誰がそのシナリオを作っていたのかわからないが 少なくとも最近の総理大臣達の中で 魅力的な存在であったことは間違いない プロ野球でいえば、中日、阪神元監督の星野仙一 現役時代の星野はV9巨人相手の斬られ役でしかなかった ところが、引退しNHKのキャスターとなったあたりから イメージが変わってきたように思う 名古屋の一選手から全国区のマスメディア人間へと 名前を売ったあとに中日の監督に就任し成功した その後4年連続で最下位だった阪神の監督に就任 大幅なリストラを行って選手を入れ替え2年目で優勝した その特徴は一監督というに留まらない、 ゼネラルマネージャー的な組織改革だったと思う 彼らに共通するのはイメージ戦略がうまいこと 多くの人間たちを煽動していくのにこれが下手ではどうにもならない また何が正しく何が間違いかを判断する明晰な頭脳も共通している しかし・・・ 風雲児の最後は、織田信長もそうだがはかないもの だからこその風雲なのか |
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