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日々の記録


 ■ 2005/08/15 (月) 今日は終戦60年目の日だけど、自分の見聞きした話について


 今日は60年目の終戦記念日になります。毎年8月になれば戦争関連の特集がテレビなどで放送されいわば恒例行事になっていますが、今年は60年という区切りのいい節目の年だけに例年以上に大々的にも感じられたりします。60年という時間は、人類が辿ってきた長い歴史からすればほんの一瞬かもしれませんが、それでもその間における万物の変化は著しいものがあると感じられます。思えば10年前の1995年は戦後50年と言われていましたが、それから今年に至る10年の間にも様々な意味で色々な物が変わっていったように思われます。

 10年前私は高校3年生。頭の中は受験の事で一杯でした。しかし私は中学3年の時に必死に受験勉強をして、何とか合格できた高校でも3年間で自分のレベルを落としに落として、3年次には私立文系にしか進めないくらいの状況でした。大学選びでも国公立や私立理系は無理という状況にしてしまった事は、現在自分が置かれている境遇とほとんど変わりが無いようにも見受けられます。必死な思いをして進んだ場所であっても、その中でぬるま湯に漬かっているうちに自分を窮地に追いやってばかりいました。入ったときは中くらいだったものが、出る時になると下の方に近い位置にいるといった感じで(入った時がピークで後は落ちるだけともいえます)。あたかも「茹でガエル」の話、つまり蛙を熱湯の中に放り込んでも熱さで飛び出して逃げるが、水から徐々に温度を上げていくと熱湯になった事に気が付かずにそのまま死んでしまう、のように思えてなりません。学生としての責任や義務を果たす事無く、自分の好きな事を最優先にやって来た結果が現在の惨状という訳なのです。

 私がこの日記で大学院という単語を出す事は決してプライドが高すぎるからとは考えていません。自分を卑下していると言われればそうにも受け止められるかと思いますが、途中ブランクがあったとはいえ日記を付け始めて1年半、私はありのままの姿を世に示そうという形で書いてきました。ネットで大学院に関する情報やら話題などを調べてみると、最近では大学院の様相といったものも10年以上前とは大きく様変わりしている事も目にします。私が大学院に入ったのは西暦2000年ですが、モラトリアム進学またはモラトリアム院生といった単語が90年代末から使われている事も知りました。学歴ロンダリングという単語を知ったのは修了した後ですが。

 私が院に在籍していた時期は、文部科学省が大学院重点化を唱えるようになり、どこの大学でも大学院の拡充が行われ、少子化が進行している現在でも継続されており、最近では大学院入学者(修士、博士、専門職含めて)が10万人を突破したというニュースも聞きました。しかし量的には拡充が行われる一方で質の低下も進行しており、前回書いた「今の修士論文は10年前の大学生の卒業論文以下」という話も割と最近耳にしました。ネット等でも大学院の抱えている問題も多く目にするようになって、大学院重点化の目的でもある世界レベルで通用する人材育成や高度専門的職業人の養成といった意味での大学院の質と量の面における拡充ではなく、就職出来なかったあるいは就職したくない学生の受け皿になっているという現状も知りました。社会に貢献できる優秀な人材を輩出するどころか、社会から隔絶された温室のような空間に長くこもってしまった挙句社会に通用しない人間を作っているといえるのでしょう。大学側でも少子化による学生数の減少(およびそれによる学費収入の減少)を少しでも補うために、大学院の拡充を行っているのではないかという話すら耳にする事があります。

 私自身の事は別としても、こういった事を見聞きすると2020年代または2030年代ぐらいには一体日本のアカデミックな分野はどうなるんだろうと思ったりもします。聞いた話によれば、後10年先あたりまでは日本のノーベル賞の候補者は出てくるかもしれないが、それから先は保障できないというらしいです。私もその一人なのかもしれませんが、数十年後には高い学歴を持っていても収入の少ない人間が世に溢れているといえるのでしょうか。


 今回は自分の事とは違う自分の見聞きした話題を中心に書いてみました。私は自分の好きなものやら自分とは関係の無い他人(主にタレントやミュージシャン)の話などには饒舌になる傾向がありますが、日常会話ではおたおたしてしまうくせに自分の趣味や好きなものになると急に饒舌になるというのはオタク人間の典型だという話を聞き自分のその中に入っているのではないかと思う事があります。私が狭い分野に閉じこもらずに、学生時代にもっと色々な事をやっておくべきだったと思う点はこういった所にあったりします。極端な事をいうならば、二次元美女・美少女モノにはスーパーエリートであっても社会一般に即した事が出来なければ社会のゴミ、クズと呼ばれても仕方が無いという事になるでしょう。

最後に大学院の現状等について書いてあるサイトを紹介しておきます。

http://www.rui.jp/message/09/16/03_6179.html
http://tsukinomidori.hp.infoseek.co.jp/backnumber014.htm


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幸運を祈る 自分は中学3年の頃、あんまり勉強した覚えが・・・です^^;本当に学生時代とかに、色々やっとけばとか思いますよね。これからもですけど。 (05/08/20 00:02)
大人の少年 また、”大学院”などという言葉が貴方の日記から目立ちはじめましたね・・・、もう過去はいいでしょ。そんな事より、就活の事に限定した内容の日記にしたらどうでしょう?日記を読まれた方からよりためになるコメントを書いてくれると思いますよ。 (05/08/17 23:58)
ロムの人 大学院卒ってそんなに偉いの?スーパーエリート?自慢できる事?残り時間は少ないですよ?無職でいるよりは、何か仕事をしている方がいいです。 (05/08/17 19:54)
通りすがり で、キミは何がしたいの? (05/08/16 00:34)
アニキ 僕はゆうめいとのバイトを始める前まではMOTOAKIさんと同じように色々悩んだりしてふさぎ込みがちになりましたが 無理矢理にでも何かしようと思ってゆうめいとのバイトを始めました。動機は不順ですがネットで楽なバイトで検索したら出てきたからです。。 実際楽でしたが色々考えることも多かったです。正社員としてお金を稼ぎたいとか、もっといい待遇の職場に尽きたいとか・・。自分の望まない環境にいるということはとてもストレスのたまることですが、しかしそこで次のステップを見つけるまでは動かないという目標を立てると動く、あがくしか出来なくなります。火の中に飛び込んでみましょうよ プライドを捨てて  (05/08/16 00:31)
アニキ いっそのこと「現在の大学院」というサイトを作ってみてはどうでしょうか 働き始めたら学歴は関係ないと思う まずバイトでも何でも働いてみましょうよ ゆうメイトなんかお勧めです  (05/08/15 20:34)
MOTOAKI 最後に載せたサイトの上の方は今現在の所繋がらないみたいです(それどころか「るいネット」自体サーバーが現在ダウン?のような状態のようです)。今回の内容の情報ソースでもある所(私は自分のフォルダにダウンロードしました)だけに一時でも早く見られるように願うばかりです。 (05/08/15 19:29)


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